間接疑問文とは

チェックポイント まずはこれだけ覚える!

 

 

間接疑問文は相手に何かを間接的に尋ねる文章!
Do you know what she likes?
「彼女が何が好きか知っていますか?」
うしろに続く文章の語順に注意!

 

〜目次〜

 

バナー

 

間接疑問文とは

 

間接疑問文とは、文章の一部に、目的語として疑問の対象となる名詞節が組み込まれた文章のことを言います。

 

例文を用いて、間接疑問文を詳しく説明します。

 

Do you know where he lives?
彼がどこに住んでいるか知っていますか?

 

上の例文は、動詞「know」の目的語として、疑問の対象である名詞節「where he lives」が存在しています。

 

これが間接疑問文です。

 

本来は「know」の目的語として、以下の「him」のように単純に目的語となる名詞が続きます。

 

Do you know him?
あなたは彼を知っていますか?

 

それに対し、間接疑問文では動詞の目的語として名詞ではなく名詞節が続きます。

 

先ほどの例文を分解してみると、

 

Do you know〜?
あなたは知っていますか?

 

という疑問文に続いて、その疑問の対象となる名詞節の

 

Where he lives
彼はどこに住んでいるか

 

がくるということです。

 

このように、目的語として疑問の対象となる名詞節(文章)を含んだ疑問文を間接疑問文と言います。

 

 

間接疑問文の作り方・語順

 

間接疑問文の作り方で注意すべき点は語順です。

 

【◯】
Do you know where he lives?

 

【×】
Do you know where does he live?

 

上の例文のとおり、目的語にあたる疑問の対象の名詞節は必ず肯定文の語順になります。

 

なぜそうなるのかは、間接疑問文が何を尋ねているかが理由です。

 

上の例文では、「彼がどこに住んでいるか」を直接尋ねているわけではありません。

 

尋ねているのは「彼がどこに住んでいるかをあなたは知っているか」ということです。

 

そのため「where does he live」ではなく「where he lives」という肯定文が続いています。

 

彼がどこに住んでいるかを直接尋ねているわけではないので、「know」に続く名詞節は疑問文にはなりません。

 

このように理解していただければ、語順についてスッキリするはずです。

 

これまで一般動詞を用いた間接疑問文を説明してきましたが、名詞節がbe動詞の文章も同様に間接疑問文にすることができます。

 

Do you know who he is?
あなたは彼が誰か知っていますか?

 

こちらも語順には注意が必要です。

 

【×】
Do you know who is he?

 

be動詞の場合、一般動詞の場合よりも語順の間違いが起きやすくなるので注意をしましょう。

 

 

いろいろな疑問詞を用いた間接疑問文

 

いろいろな疑問詞を用いた間接疑問文を簡単な例文を用いて紹介します。

 

Do you know who he is?
彼が誰か知っていますか?

 

Do you know what he likes?
彼が何が好きか知っていますか?

 

Do you know where he lives?
彼がどこに住んでいるか知っていますか?

 

Do you know when he comes?
彼がいつ来るか知っていますか?

 

Do you know why he likes her?
彼がなぜ彼女を好きか知っていますか?

 

Do you know how he explained that?
彼がそれをどのように説明したか知っていますか?

 

このようにいかなる疑問詞でも間接疑問文として使うことができます。

 

 

間接疑問文の答え方

 

間接疑問文に対する答え方は、「Yes, I do/am.」もしくは「No, I don't/am not.」となります。

 

そして、その続きとして、「Do you know where he lives?」であれば、

 

He lives in Nagoya.
彼は名古屋に住んでいます。

 

と答えるのが一般的です。

 

このように「Yes/No」で回答し、それに続けて間接的に尋ねられている内容についても回答してあげると親切です。

 

 

なぜ間接疑問文を使うのか?

 

これまで説明したとおり、間接疑問文では疑問の対象が1つズレています。

 

再び上で挙げた例文に戻ります。

 

Do you know where he lives?

 

この間接疑問文は「彼がどこに住んでいるか?」ではなく「彼がどこに住んでいるか、あなたは知っているか?」を尋ねています。

 

Where does he live?

 

と直接尋ねてもよいところを、あえて「彼がどこに住んでいるか、あなたは知っていますか?」と間接的に尋ねています。

 

このように疑問の対象にズレがあることによって、表現を婉曲的で角が立たないものにしています。

 

これが間接疑問文を用いる理由の1つです。

 

上の例文では、もしかしたら、彼が住んでいる場所を人に言えない事情があるかもしれません。

 

彼から口止めされていたり、彼のプライベートな情報を人に言うことをよしとしていなかったりという事情です。

 

こんな場合もあるので、直接的に「Where does he live?」と聞いてしまうのではなく、まずはワンクッション置いて「彼がどこに住んでいるかを知っているか」を尋ねてみようというわけです。

 

ただ言い回しとして間接疑問文を使うこともありますが、このように相手に配慮するために間接疑問文を使います。

 

 

間接疑問文の発音

 

間接疑問文の発音は文末を下げるように発音をします。

 

その理由は、やはり肯定文が続いているからです。

 

 

間接疑問文の例外「think」

 

間接疑問文には例外もあります。

 

それは動詞に「think(思う)」を使った場合です。

 

Why do you think he was in New York?
なぜ彼がニューヨークにいたと思いますか?

 

How many people do you think live in New York?
ニューヨークには何人の人が住んでいると思いますか?

 

「think」を使う場合は、あなたが知っているか?よりも「なぜ」や「何人」かが会話の中心となります。

 

そのため、疑問詞が文章の中心となるので文頭に出てきています。

 

頻出な表現ではありませんし、わざわざ間接疑問文を用いなければ避けてとおれる表現なので、こんなものもあるのだなという程度に理解しておきましょう。

 

 

関係代名詞・関係副詞との違い

 

間接疑問文と関係代名詞・関係副詞は混同されがちですが、全く違うものとなります。

 

関係代名詞と関係副詞も疑問詞を用いて2つの文章を合体させていることは間接疑問文と同じですが、先行詞という名詞の内容を説明するために用いられます。

 

このように役割は全く異なります。

 

関係代名詞と関係副詞については別の講義で詳しく説明していますので、そちらを参考にしてみてください。

 

関係代名詞とは

 

関係副詞とは

 

 

 

次の講義はコチラ:文型の重要性について

 

英太オススメ!ChatGPTで英文法と英会話を効率的に習得する方法

 

英文法講義トップページへ戻る


サイト情報

英語教材ランキング