受動態とは?第3文型(SVO)の受動態

チェックポイント まずはこれだけ覚える!

 

 

受動態とは「〜される」という受け身の意味を持つ文章!
「be動詞+Vpp+by〜」という形を取るのが基本!

 

〜目次〜

 

受動態とは

 

受動態(じゅどうたい)とは、「〜される」という受け身の意味を持つ文章のことを言います。

 

受け身の意味を持つ受動態に対して、普通の文章を能動態(のうどうたい)と言います。

 

以下は、能動態の文章です。

 

My mother scolded me.
母親は私に怒りました。

 

それに対して、以下は受動態の文章です。

 

I was scolded by my mother.
私は母親に怒られました。

 

日本語訳を見てのとおり「〜される」という意味になっています。

 

このように、「〜される」という受け身の意味を持つのが受動態です。

 

受動態の基本は、「be動詞+Vpp+by〜」という形です。

 

※by以外を取る場合もあり
※Vpp=過去分詞(Verb past participle)

 

この形を基本とし、否定形、疑問形、過去形、未来形などを作ることができます。

 

 

英語と日本語の受動態の違い

 

受動態には「〜される」という受け身の意味があると上で説明しましたが、英語と日本語では「〜される」という表現を用いるケースが同じではありません。

 

日本語では、「〜される」という意味は、主に被害や利益を表すときに使います。

 

たとえば、以下のような文章です。

 

カバンを盗まれた。(被害)

 

優勝して表彰された。(利益)

 

それに対して、英語では被害や利益以外の意味として受動態を使います。

 

たとえば、以下のような文章です。

 

This song is sung by every student in America.
この歌はアメリカのすべての学生によって歌われます。

 

被害や利益を表すわけではなく、ただの受け身の文章です。

 

日本語なら「アメリカのすべての学生がこの歌を歌います。」と言うのが普通です。

 

このように、英語と日本語では受動態の性質や受動態を用いるケースが異なります。

 

簡単に言えば、日本語よりも受動態を用いる範囲が広いのが英語です。

 

(実際のところ、英語においても普段の会話では圧倒的に能動態が使われていますが。)

 

それでは、英語において、どんなときに受動態を使うべきなのかを解説していきます。

 

 

受動態を用いるケース

 

英語では、以下のような場合に受動態を使います。

 

■あえて強調したい場合

 

I was scolded by my mother.
私は母親に怒られました。

 

この文章の場合、「by my mother(母親に)」が強調されます。

 

能動態である「My mother scolded me.」では「母親」が強調されません。

 

このように「誰によって」を強調したい場合に受動態を使用します。

 

 

■主語を言いたくない、主語が分からない場合

 

The window was broken.
窓が割られた。

 

きっと身内に犯人がいるのですが、それを誰かは言いたくない、誰か分からない、このような場合に受動態を使います。

 

上の例文のように、受動態を用いることで、主語を言わずに文章を成立させることができます。

 

 

■主語を言う必要がない場合

 

Rice is eaten all over the world.
お米は世界中で食べられています。

 

誰に食べられていると言わなくても誰が食べているか分かる、このような場合に受動態を使います。

 

 

■長い主語を避ける場合

 

My teacher who is very smart and kind taught me everything.
賢くて親切な先生が私にすべてを教えた。

 

この文章の主語は「My teacher who is very smart and kind」です。

 

このように主語が長い文章はちょっと不自然な印象があるので以下のような受動態にします。

 

I was taught everything by my teacher who is very smart and kind.
私は賢くて親切な先生にすべてを教えられた。

 

主語を「I」にすることで文章がスッキリしました。

 

このような目的でも受動態は使われます。

 

 

■一般的な話をする場合

 

It is said that young people should study hard.
若者は一生懸命勉強すべきだと言われている。

 

別に誰が言ったというわけでもなく一般的に言われていることなので主語が必要ありません。

 

このような場合も受動態は使われます。

 

 

受動態の過去形・未来形

 

受動態の過去形・未来形は、be動詞の時制をコントロールすることで作ることができます。

 

過去形の場合は、以下のようにbe動詞の時制を過去形にします。

 

This song was sung by every student in America.
この歌はアメリカのすべての学生に歌われました。

 

未来形の場合は、以下のように助動詞「will」を用います。

 

This song will be sung by every student in America.
この歌はアメリカのすべての学生に歌われるでしょう。

 

 

受動態の否定文

 

受動態の否定文は「be動詞+not+Vpp」という形を取ります。

 

I wasn't scolded by my mother.
私は母親に怒られなかった。

 

上の例文のように「〜されない」という意味になります。

 

 

受動態の疑問文

 

受動態の疑問文は、「be動詞+S+Vpp〜?」という形を取ります。

 

Is English spoken in that country?
その国では英語が話されていますか?

 

疑問詞を使った受動態の疑問文は、「疑問詞+be動詞+S+Vpp〜?」という形を取ります。

 

When were you scolded by your mother?
いつあなたは母親に怒られましたか?

 

このように「〜されますか?」という意味になります。

 

 

受動態の進行形

 

受動態の進行形は、「be動詞+being+Vpp」という形を取ります。

 

This meeting room is being cleaned by newcomers.
この会議室は新入社員によって掃除されています。

 

このように「〜されています」という意味になります。

 

以下のように過去進行形や未来進行形にもできます。

 

This meeting room was being cleaned by newcomers.
この会議室は新入社員によって掃除されていました。

 

This meeting room will be being cleaned by newcomers.
この会議室は新入社員によって掃除されているでしょう。

 

 

受動態の現在完了形

 

受動態の現在完了形は、「have+been+Vpp」という形を取ります。

 

This meeting room has been cleaned by newcomers.
この会議室は新入社員によって掃除されました。(完了の意味)

 

「have」を「had」にすることで過去完了形、「will have」にすることで未来完了形を作ることもできます。

 

 

受動態で用いる前置詞

 

ここまで、受動態は「be動詞+Vpp+by〜」という形が基本だと説明してきましたが、受動態で使用される前置詞は「by」以外にもあります。

 

たとえば以下の「in」「with」などがその代表例です。

 

Japanese is spoken in Japan.
日本語は日本で話されています。

 

この場合、日本語の意味にフォーカスして、前置詞は「in」を用いることが適切です。

 

This cake is covered with chocolate.
このケーキはチョコレートで覆われています。

 

この場合、「〜で覆う」という意味で動詞「cover」と一緒に用いられる前置詞が「with」であるため、前置詞は「with」となります。

 

このように「by」以外の前置詞も受動態の文章で使われます。

 

 

受動態にできる文型

 

ここまで挙げた例文の中には、主語を用いない場合の受動態も登場しましたが、基本的には主語と目的語がある文章で受動態は使われます。

 

これを言い換えるのなら、目的語が存在しない第1文型SV、第2文型SVCは受動態にすることができないということです。

 

つまり、受動態にできる文型は第3文型SVO、第4文型SVOO、第5文型SVOCに限られるというわけです。

 

そのため、ここからは受動態にできるそれぞれの文型について詳しく説明していきます。

 

 

第3文型(SVO)の受動態

 

My mother scolded me.
母親は私に怒りました。

 

これは通常の文章で能動態です。

 

この文章は「SVO」の第3文型の形を取っています。

 

I was scolded by my mother.
私は母親に怒られました。

 

これが受動態です。

 

このように第3文型の文章を受動態にする場合、

目的語を主語にする

 

動詞を「be動詞+Vpp」の形にする

 

もともとの主語に「by」をつけて「〜によって」という意味を加える(もともとの主語が代名詞の場合は、目的格にする必要あり)

このような書き換えをします。

 

第3文型は目的語を伴うので、その動詞は他動詞ということになります。

 

つまり、受動態にできるのは他動詞と目的語を含む文章ということです。

 

この点については理解していなくても特に問題はありませんが、こういうことなのだなという程度に知っておいてください。

 

 

 

次の講義はコチラ:第4文型(SVOO)の受動態とは

 

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