人称代名詞とは
まずはこれだけ覚える!
人称代名詞は「I、you、he、it、we、they」などの代名詞!
「人称、単数or複数、性別」によって区別され、文章中でどのように使うかによってその形が変わる!
〜目次〜
人称代名詞とは
代名詞の講義で学習した「I」や「she」などの代名詞を人称代名詞(にんしょうだいめいし)と言います。
人称代名詞は「人称、単数or複数、性別」によって区別され、また、文章中での使われ方によって形が変化します。
その変化には、「主格、所有格、目的格、所有代名詞」という4つの形があります。
ここまでの説明をまとめたのが以下の表です。
【人称代名詞の変化早見表】
主格〜は/が | 所有格〜の | 目的格〜を/に | 所有代名詞〜のもの | |
1人称単数 | I | my | me | mine |
2人称単数 | you | your | you | yours |
3人称単数(男) | he | his | him | his |
3人称単数(女) | she | her | her | hers |
3人称単数(物) | it | its | it | なし |
1人称複数 | we | our | us | ours |
2人称複数 | you | your | you | yours |
3人称複数 | they | their | them | theirs |
人物名(参考例) | Ken | Ken's | Ken | Ken's |
この表の見方と活用の仕方について説明していきます。
まずは「人称」についてですが、人称は以下のように定義されます。
■人称の定義
話し手が自分または自分たちを表すのが1人称
話し手から見て、聞き手または聞き手たちを表すのが2人称
それ以外を3人称
「単数or複数」については知ってのとおり、単数は1つ、複数は2つ以上のことを意味します。
性別は「男・女・物」によって区別をします。
人称代名詞という名前から「人」を想像しがちですが、「物」を表す「it」も人称代名詞です。
このように「人称、単数or複数、性別」によって、まず上の表の左列の位置が決定されます。
そして、それが「主格、所有格、目的格、所有代名詞」など文章中でどのように使われるかによって、その形が決定されます。
たとえば、「3人称、単数、男」の「所有格」なら、人称代名詞は「his」になるということです。
以下、「主格、所有格、目的格、所有代名詞」とは何かということと、それぞれの格においての代名詞の使い方について説明していきます。
主格
代名詞を主語として使うとき、主格の形を取ります。
I am Ken.
私はケンです。
この文章での主語は代名詞「I」であり、上の表の主格の形になっています。
所有格
「〜の◯◯」という意味で名詞の前につけて代名詞を使うときは所有格の形を取ります。
I meet my parents on Sunday.
私は日曜日に私の両親と会います。
「私の両親」という意味なので、ここでは所有格の形を取ります。
それゆえに「my parents」という形になっています。
また、「所有格+own」という形で、「〜自身の◯◯」や「〜独自の◯◯」という使い方もします。
It was her own idea.
それは彼女独自の考えだった。
このように「所有格+own」には所有格の意味を強める働きがあります。
目的格
前置詞や動詞のうしろに代名詞を用いる場合は、目的格の形を取ります。
He looked at me.
彼は私を見ました。
「at」が前置詞でそれに続く目的語なので、「me」という目的格の形になっています。
I love you.
あなたを愛しています。
「love」が動詞でそれに続く「you」が目的格です。
このように動詞のうしろに目的語が続く場合も代名詞は目的格の形を取ります。
所有代名詞
所有代名詞はこれまで説明してきたものとタイプが異なります。
「〜のもの」という意味を表すときに所有代名詞を使用します。
【A】My cellphone has broken down, how about yours?
私の携帯電話が故障してしまいました。あなたのものはどうですか?
【B】Mine is fine.
私のものは大丈夫です。
この例文から分かるとおり、「my cellphone」に対する所有代名詞が「yours」です。
つまりは「あなたの携帯電話」という意味です。
そして、「私の携帯電話は大丈夫です。」と回答をするときに、
My cellphone is fine.
と言ってしまうと、「cellphone」が重複してくどくなるので、所有代名詞を用いて「私の携帯電話」を「mine」と表現をしています。
これが所有代名詞です。
人称代名詞を正しく使うことは英会話において必須です。
英語の学習経験が長くなるにつれて感覚的にすべてを使うことができるようになりますが、学習の初期段階では上の表を丸暗記してしまいましょう。
中学の授業を思い出すはずですが、「I (アイ)、my (マイ)、me (ミー)、mine (マイン)、you (ユウ)、 your (ユア)、 you (ユウ)、 yours (ユアーズ)・・・」というように、表の左から右に向かってリズム良く口ずさんで覚えることをおすすめします。
次の講義はコチラ:肯定文・否定文とは