if it were not forの使い方

チェックポイント まずはこれだけ覚える!

 

 

「if it were not for〜」は「もし〜がなければ」という意味の仮定法!
「実際にあるものが、もしなければ」という仮定を表現する場合に使用する!

 

今回の講義では、仮定法の慣用表現である「if it were not for〜」について説明していきます。

 

※慣用表現とは・・・習慣として長い間広く使われてきた、ひとまとまりの言葉・文句や言い回しのこと

 

〜目次〜

 

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if it were not for〜の使い方と意味

 

「if it were not for〜」は「もし〜がなければ...だろう」という意味を持ちます。

 

ここで注意することは、「if it were not for〜」は仮定法であるということです。

 

仮定法とは、現在もしくは過去の事実に反することを述べるときに使う表現のことです。

 

つまり、「if it were not for〜」は「もし〜がなければ」という意味で、「〜」の部分には現在の事実に反する内容が来ます。

 

噛み砕いて言うならば、「実際にあるものが、もしなければ」という仮定をする場合に使う表現ということです。

 

理解を深めるために例文で見ていきましょう。

 

If it were not for his help, we couldn't start this festival.
もし彼の助けがないならば、私たちはこの祭を始められないだろう

 

「実際には彼の助けがあるものの、もしそれがなかったら」というニュアンスがあります。

 

「if it were not for〜」に続く文章は、「S would(could,should,might) V.」となります。

 

これを公式として書くと、以下となります。

■仮定法「if it were not for〜」の作り方の公式
If it were not for〜, S would(could,should,might) V.
もし〜がなければ、SはVしているだろう。

 

※「〜」には名詞に相当する語句を置く

 

上の公式中にも記載しましたが、「if it were not for〜」の「〜」には、名詞に相当する語句がきます。

 

節(文章)を取ることはできません。

 

 

if it had not been for〜の使い方と意味

 

「if it were not for〜」は過去形の意味を取ることもできます。

 

以下、過去形の例文です。

 

If it had not been for his help, we couldn't have started this festival.
もし彼の助けがなかったならば、私たちはこの祭を始めることができなかっただろう

 

これを公式として表すと、以下となります。

■仮定法「if it had not been for〜」の作り方の公式
If it had not been for〜, S would(could,should,might) have Vpp.
もし〜がなかったならば、SはVしていただろう。

 

※「〜」には名詞に相当する語句を置く

 

「もし〜がなかったなら...していただろう」という、過去形の意味になっていることを確認してください。

 

 

肯定形はなく、常に否定形

 

ここまで説明した「if it were not for〜」と「if it had not been for〜」には肯定形がありません。

 

つまりは、「if it were for〜」や「if it had been for〜」という形にはならないということです。

 

常に「if it were not for〜」と「if it had not been for〜」という形で使われます。

 

 

倒置の形

 

「if it were not for〜」と「if it had not been for〜」は倒置の形で使用することもあります。

 

以下、その例文です。

 

Were it not for his help, we couldn't start this festival.

 

Had it not been for his help, we couldn't have started this festival.

 

倒置形の場合も同じ意味になりますが、文頭の「if」がなくなり「were it not for〜」「had it not been for〜」という形になります。

 

 

同じ意味を持つwithout〜とbut for〜

 

「if it were not for〜」と「if it had not been for〜」は、「without〜」と「but for〜」を用いて、同じ意味を表現することができます。

 

以下、その例文を見ていきます。

 

■「without〜」の現在形
Without his help, we couldn't start this festival.

 

■「without〜」の過去形
Without his help, we couldn't have started this festival.

 

■「but for〜」の現在形
But for his help, we couldn't start this festival.

 

■「but for〜」の過去形
But for help, we couldn't have started this festival.

 

現在形と過去形問わず「without〜」「but for〜」で上のように書き換えることができます。

 

「if it were not for〜」と「if it had not been for〜」と同じく、「without〜」と「but for〜」も、「〜」には名詞に相当する語句がきます。

 

また、時制によって「if it were not for〜」と「if it had not been for〜」は変わりますが、「without〜」と「but for〜」は、現在でも過去でも「without〜」と「but for〜」と表現します。

 

それゆえに、時制については、主節の動詞を見て判断して、意味を考える必要があります。

 

※主節とは、上の例文でいう「we couldn't start this festival.」と「we couldn't have started this festival.」のこと

 

 

「あれば」「あったなら」を意味するwith〜

 

上では、「if it were not for〜」と「if it had not been for〜」には肯定形がなく、常に「if it were not for〜」と「if it had not been for〜」という形で使われる、と説明しました。

 

それでは、「あるならば」「あったならば」という肯定の意味を表現したい場合はどうすればいいのでしょうか、という疑問が出てくると思います。

 

肯定の意味を表現したい場合は、「with〜」を使います。

 

以下、その例文です。

 

With his help, we could start this festival.
彼の助けがあるならば、私たちは祭をはじめられるだろう。

 

With his help, we could have started this festival.
彼の助けがあったならば、私たちは祭をはじめられただろう。

 

「with」を用いたこれらの表現も「実際にはなかったものが、あったならば」と仮定した表現になります。

 

 

 

ここまで似た表現を多数紹介しましたが、一度に全部覚えるのは大変です。

 

よって、これから英文法を学ぶ、学び直すという人は、まずはどれが1つを覚えることをおすすめします。

 

毎回同じ表現になってしまったとしても、自分から英語を話す・書くというアクションにおいては問題ありません。

 

中級者や上級者を目指す場合に、表現のバリエーションという観点や試験対策という観点から、複数の表現を覚える必要性が出てきます。

 

 

 

次の講義はコチラ:比較級とは

 

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