英語の語順について
英文法と言えば、◯◯法とか◯◯形というのを理解することだけでなく語順を理解することも重要です。
言うならば語順とは文章の骨組みのようなもので、語順を理解していればそこに単語を配置していくだけで言いたいことが表現できてしまいます。
だからこそ、ここでは英語の語順の特徴について説明をしていきたいです。
日本人が英語を学ぶにあたって考える必要があることは日本語との違いです。
日本語の語順は、主語からはじまり述語(動詞)で文章が終わります。
【日本語】私は映画を見ることが好きです。
それに対して英語は、主語からはじまり、次に述語(動詞)が続きます。
【英語】I like to watch movies.
上の2つの例文を見比べると分かるのですが、日本語の場合は文章の最後まで聞かないと結論が分かりません。
最後の最後で「好きではないです」とどんでん返しをすることができます。
それに対して英語では、文章の最初に「好きです」という結論が来ています。
そして、「何が好きなの?」ということが続く形になっています。
言葉で書き表せば「述語の位置の違い」だけでも、このようにそれによる影響は大です。
実際のところ、言語はこの日本語のタイプの語順と英語のタイプの語順に分けることができ、日本語のタイプの語順の言語は少数派です。
それゆえに日本人は英語が苦手、他国と比較して習得にハンデがあると言われたりもします。
そして、さらにこんな日本人を困らせるのが「副詞」の存在です。
副詞は、名詞以外を修飾する言葉です。
つまりは名詞の直前以外であれば文章中のどこにでも存在することができるわけです。
1:Actually, I didn't know that.
2:I actually didn't know that.
3:I didn't know that actually.
この文章3つはすべて同じ意味で「実際に私はそれを知らなかった」となります。
違うところと言えば、副詞に当たる「actually」がどこに挿入されているかだけです。
私はネイティブスピーカーではないので、100%正解とは言うことができませんが、1と2は自然な感じがあり、3はちょっと聞き慣れない言い方です。
3は言いたいことを言った後に、「actually」を付け加えた感じです。
実際にはどれも正解で十分通じるものであり、話し言葉となればネイティブスピーカーはルールなく副詞をいろいろな位置で使ってきます。
これがさらに日本人を混乱させているのだと感じます。
日本語においても副詞はどこにでも入ることができます。
1:実際に私はそれを知らなかった。
2:私は実際にそれを知らなかった。
3:私はそれを知らなかった、実際に。
3はちょっと不自然な感じもありますが、意味としては通じますよね。
このように英語も日本語も副詞の扱いは同じなのです。
ですが、英語になるとなぜかシンプルに考えられなくなります。
結論として、副詞は文章の中のどこにでも入り込めるものなので、神経質になる必要はありません。
絶対に間違ってはいけないのは主語と述語(動詞)の位置です。
英語を学ぶ上で絶対に意識すべきことは、主語と述語をしっかりと言えること、書けることです。
これが英語の語順で大切なことだとつくづく感じます。
副詞の位置に神経質になるとそれがジャマをして英語が話せなくなるものです。
間違いはない!と思ってある意味適当で話していってもOKだと思います。
語順については文型の重要性についての講義も参考になります。