英語で「なぜ」を求める人は上達しない

「英語は学問ではなく技能だ」という言葉が表すとおり、英語はちょっと特殊な科目です。

 

数学や物理、社会は勉強という感じですが、英語は勉強というよりもコミュニケーションの道具、生活の一部分というイメージです。

 

そのため、他の勉強ではよしとされることが英語ではマイナスになることがあります。

 

その代表例が「なぜ」を求めることです。

 

数学や理科では「なぜ」そうなるのかという理由を知ることがとても大切です。

 

それゆえに、考えることに時間をかけることが勉強になります。

 

問題集を解きながら答えが分からない問題があれば、数学や物理の場合は答えをすぐに見てしまうことはよしとされません。

 

何としてでも答えを出そうと考え尽くすことが思考力や発想力を鍛え、力につながります。

 

しかし、英語の場合は、考えて答えが出るものではないのですぐに答えを確認して覚える、そして次に進む、これが正しい方法になります。

 

このように、英語においては「なぜ」を求めることは無意味に近いです。

 

仮に納得がいかないことがあったとしても、それはそういう決まりであり、その決まりは変えられないものなので、それをそのまま覚えれば問題ありません。

 

英語において「なぜ」を求めるのは言語学者や大学教授の仕事です。

 

様々な文献や調査によって過去にさかのぼり、言葉の起源や成り立ちなどを調査することは彼らに任せてください。

 

日常英会話をマスターしたい人や仕事で英語を使いたい人がやるべきことではありません。

 

英会話の習得を目指す人が「なぜ」を求める暇があるくらいなら、その時間を使って単語やフレーズを覚えた方がよっぽど上達します。

 

私の感じるところ、男性、特に理系の人ほどこの傾向が強いです。

 

どうして「fight」は過去形になると「fought」なの?

 

そんなものはそういう決まりなので、考えて分かることでもなければ、仮に理由があったとしてもそれを知って英語が上達するわけでもありません。

 

むしろ、その理由を知ることが脳の記憶領域を圧迫してしまうだけです。

 

「なぜそうなるのだ」とイライラしても、それはストレスになり、あなたの英語へのエネルギーを削ぐだけです。

 

このような無駄なことに労力を使わない方がよっぽど英語は上達します。

 

これはこういうものなのだという割り切りができる人ほど英語は上達するものです。

 

逆に考えれば考えるほど理由が見つからない迷路に深入りしてしまうだけです。

 

一般的に頭が良いとされる人でも、凝り固まった柔軟性に富まない考え方の人は英語に関しては不利になってしまいます。

 

他の勉強でうまくいくことでも、英語の勉強ではうまくいかない、だから英語を学ぶにあたって学力や思考力はあまり関係がないと思います。

 

今までの自分の成功体験を捨ててゼロベースで英語を学ぶことが大切です。

 

まさに赤ちゃんはゼロベースで言葉を学んでいるわけですよね。

 

その第一歩が「なぜ」を求めるのを止めることだと私は思います。

 

「なぜ」を求める人はその思考パターンが正しいと思っているものです。

 

実際にこれまでの生活で「なぜ」を求めてきたことによって思考力が強化されたり、気付きがあったりしたからそう思うのも仕方がありません。

 

しかし、英語では「なぜ」を求めることは逆効果であり上達を妨げるだけなので、考え方を変えることをおすすめします。

 

なぜそうなるのか納得ができないことがあっても、こういうものなのだと淡々と割り切って覚えることに専念していくしかありません。

 

このように英語には他の学問とは違った習得への道と付き合い方があります。

 

次の講義はコチラ:英語の勉強は図書館ではしない

 

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