直接的や断定的な表現を使わない

「英語の表現はストレートだから」というようなことを聞いたことがありませんか?

 

このようなことが言われている理由として、英語は「yes」「no」で明確に回答を切り出すことや、結論を先に述べるという文化が影響をしているようです。

 

しかし私は経験上、必ずしもそうだとは思っていませんし、ほぼすべてのビジネス英語についての書籍でもこの点については否定する形で言及されています。

 

英語話者は自分の意思をしっかりと伝える反面、直接的や断定的な表現を避けています。

 

これは、実際のネイティブスピーカーの会話を意識して見ていると必ずその様子が分かってくるものです。

 

このようにネイティブスピーカーが直接的や断定的な表現をしないために使用している言葉があるので、ここではその代表的なものを紹介していきます。

 

I think 〜

 

【意味】私は思います

 

ネイティブスピーカーは何か自分の意見を言うときに「I think」と前置きをすることがよくあります。

 

これは「あくまでも私の意見です、あなたや世間一般の人がどう思うかは分かりません」というニュアンスがあり、意見の押し付けがましさを消しています。

 

具体的に以下の例文で考えてみましょう。

 

It's not good idea.
良いアイデアではないですね。

 

I think it's not good idea.
良いアイデアではないと私は思います。

 

ただ「良いアイデアではない」とだけ言ってしまうと全否定になってしまい、発言した相手に対して角が立つことがあります。

 

しかし、「良いアイデアではないと私は思います」というように「私」に限定すれば、発言した相手に対して控え目に意見を述べることができます。

 

そして、その後に理由を述べれば相手もこちらの発言を受け入れやすいです。

 

generally 〜

 

【意味】一般的に

 

これも同じく、何か意見を述べるときに「一般的に〜と言われているよね」というニュアンスを出すことができる表現です。

 

世間一般論とすることで、好んで主観性や断定的な表現を避けているのが分かります。

 

pretty

 

【意味】かなり

 

「pretty」は「かわいい」という意味で使われることが多いのですが、「pretty nice(かなりよい)」のように100%、絶対ということを避けるための表現としてネイティブスピーカーはよく使っています。

 

 

上に示した3つは例としてですが、ネイティブスピーカーは意識的に直接的や断定的な表現をしないような言い回しをしています。

 

このあたりはまるで日本人と同じです。

 

それゆえに、日本語の感覚で英語を話せば大丈夫です。

 

日本人が英語を話すときに気をつけるべきは、「話の結論をどこで述べるか」です。

 

日本人は話の結論を後に言い、英語話者は話の結論を先に言います。

 

これは論述形式のルールの違いによるものです。

 

分かりやすい例を出してみましょう。

 

たとえば、「今週の土曜日、休日出勤をしてくれないか」と上司から尋ねられたとします。

 

あなたはもちろん休日出勤をしたくはありません。

 

この場合、日本語では以下のように回答をするはずです。

 

「今週の土曜日は、実は家族で出かける予定があり、それを変更するのは難しいので、出勤できません。」

 

これが英語の場合は以下のような回答の仕方になります。

 

出勤できません。なぜなら今週の土曜日は家族で出かける予定があり、それを変更するのは難しいからです。」

 

同じ「出勤できません」という結論でも、どこで結論を述べるかが英語と日本語では異なります。

 

英語と日本語で大きく異なるのはこの点です。

 

英語は表現がストレートであると思う人もいるようですが、結論を先に言っているだけでその言い方は日本人と変わりはありません。

 

直接的な表現や断定的な表現はあまり使わないようにしています。

 

英語だからといってぶっきらぼうに自分の意見を言ってしまうのはよろしいことではないという認識を持つことがまずは大切です。

 

日常英会話ができるようになって、表現の直接性や断定性を避ける小技にも意識が回るようになったら、それらを積極的に取り入れてみてください。

 

英会話において、中級者から上級者へのステップはこういう細かいところにあると思っています。

 

そして、先に結論を言う英語特有の感覚を身につけるため、日本語で話す普段の生活から意識的に結論を先に言うようにしてみましょう。

 

次の講義はコチラ:ルー大柴さんから学んだこと

 

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