助動詞とは

チェックポイント まずはこれだけ覚える!

 

 

助動詞は動詞の前に置く!
「文章の形を変えるための助動詞」と「文章に話し手の意見を付け加えるための助動詞」がある!

 

〜目次〜

 

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助動詞の役割

 

助動詞には、以下の2つの役割があります。

助動詞の2つの役割

 

  1. 文章の形を変える
  2.  

  3. 文章に話し手の意見を付け加える

 

まずは「文章の形を変える助動詞」について説明していきます。

 

文章の形を変える助動詞

 

文章の形を変える助動詞には、大きく以下の3つのパターンがあります。

 

1、疑問文や否定文で使われる「do」

 

I don't speak English.
私は英語を話しません。

 

※don't=do not

 

上の文章の「do」は助動詞で、否定文を作るために用いられています。

 

否定文を作るときは、動詞の前に「don't(doesn't)」もしくは「do not(does not)」を置き、それに続く動詞を原形にします。

 

Do you like sushi?
あなたはすしが好きですか?

 

この文章では、助動詞の「do」が疑問文を作る役割をしています。

 

疑問文を作るときは、「do(does)」を文頭に置き、動詞を原形にし、文末に「?」を付けます。

 

 

2、完了形で使われる「have」

 

I have ever been to Japan.
日本に行ったことがあります。

 

上の文章の「have」は助動詞で、現在完了形を作るために用いられています。

 

このように完了形の表現をするために助動詞「have」が使われます。

 

 

3、強調表現の「do」

 

I do want to be a professional soccer player.
プロのサッカー選手に(ぜひ)なりたいです。

 

She does love me.
彼女は私を(強く)愛している。

 

上の2つの例文では「do want」と「does love」というように動詞が2つ並んでいるため、文法的に間違った文章にも思えます。

 

実際には、これらの文章の「do」と「does」は強調の助動詞というもので、文章の意味を強調する役割があります。

 

そのため、「ぜひなりたい」「強く愛している」と意味を記述しました。

 

発音するときは、強調の「do」を強く発音します。

 

 

以上、「文章の形を変える助動詞」として、代表的な3つの用法を紹介しました。

 

他にも、一度登場した動詞などを受けるための代動詞としての「do」や、倒置構文で用いる「do」という用法もあります。

 

 

文章に話し手の意見を付け加える助動詞

 

「文章に話し手の意見を付け加える助動詞」は、文章の意味を補ったり、話し手の心理を表したりするもので、助動詞と言われると多くの人がイメージするのがこのタイプの助動詞です。

 

以下に、代表的なものを意味と一緒に挙げます。

 

can
できる、ありうる

 

should
すべきだ、するはずだ

 

may
かもしれない、してもよい

 

must
ちがいない、しなければならない

 

will
するだろう、するつもりだ

 

ought
shouldとほぼ同じ

 

などがあります。

 

(それぞれの助動詞の用法や意味については、コチラで詳しく解説しています。)

 

これらの助動詞は文章に話し手の心理や考えを加える働きをしています。

 

この点について、もう少し詳しく説明していきます。

 

以下の例文を見て下さい。

 

He can play tennis.
彼はテニスをすることができます。

 

この文章の助動詞は「can」で、「〜できる」という可能の意味を付加しています。

 

注目すべきは、「今、彼がテニスをしている」わけではないということです。

 

「彼はテニスができるのだ」という話し手の考え、見解などを反映した文章になっていて、彼が今テニスをしているかどうかは関係がありません。

 

もっと言うならば、「彼はテニスができる」というのは話し手の判断であり、見る人によっては「彼はテニスができない」と思う可能性も十分にあるということです。

 

つまり、事実は関係なく、話し手の考えや見解のみを表した文章というわけです。

 

このように、助動詞には文章に話し手の心理や考え、見解を加える働きがあります。

 

それでは、以下の助動詞を含まない文章の場合はどうでしょう。

 

He plays tennis.
彼はテニスをします。

 

「彼はテニスをします」という事実を物語っています。

 

彼が本当にテニスをしているのであれば、誰が見てもテニスをしているという事実は変わりません。

 

これが話し手の心理や考えを付け加える助動詞を用いた文章との違いです。

 

 

助動詞に続く動詞は原形になる

 

助動詞に続く動詞は原形になるという文法上のルールがあります。

 

もう一度、上に挙げた2つの例文を見てみます。

 

He can play tennis.

 

He plays tennis.

 

動詞「play」の形に注目をしてください。

 

助動詞「can」を含む文章では、それに続く動詞の「play」が原形になっています。

 

それに対して、下の助動詞を含まない文章では動詞に三単現のSが付加されています。

 

このように、助動詞の後に続く動詞は原形になるというルールがあるため、「He can play tennis.」となっているわけです。

 

このルールは重要なので、忘れずに覚えておきましょう。

 

 

中級者以上の人に向けた助動詞の知識

 

ここからは、中級者以上の人に向けた知識になります。

 

助動詞には現在形と過去形しかありません。

 

言い換えるのであれば、助動詞には未来形と進行形がないということです。

 

「私はあなたを助けることができるでしょう」

 

上の日本語の文章を英語に変換してみるとします。

 

この文章では、「〜でしょう」という未来の意味と「〜できる」という可能の意味が含まれています。

 

助動詞には未来形がないので、可能の意味を表す「can」を未来形にして使うことはできません。

 

そのため、未来を表す助動詞の「will」とあわせて使うことになります。

 

しかし、単純に以下のように助動詞を重ねて使用してしまうのは間違いです。

 

【×】
I will can help you.

 

なぜなら、助動詞は重ねて使用できないというルールがあるからです。

 

正確に記述をするのならば、

 

【◯】
I will be able to help you.

 

となります。

 

このように、助動詞「can」と同じ意味を持ち、その言い換えにあたる「be able to」という形を用います。

 

助動詞「will」の後に続く動詞は原形になるので「be」となっています。

 

また、以下のような場合も助動詞を用いることはできません。

 

【×】
I study business to can change the life style of young people.

 

不定詞の直後に助動詞を使うことはできないため、この場合も「be able to」を使わなければなりません。

 

【◯】
I study business to be able to change the life style of young people.

 

細かいことですが、これもルールです。

 

この場合も、不定詞の直後なので動詞は原形になります。

 

 

 

助動詞は文章の意味を広げる働きがあります。

 

英会話上達には代表的なものをマスターすることが必須となります。

 

なお、それぞれの助動詞の用法や細かいニュアンスについては「can」から順番にコチラで解説しているので、ぜひご覧ください。

 

 

 

次の講義はコチラ:接続詞とは

 

英太オススメ!ChatGPTで英文法と英会話を効率的に習得する方法

 

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