スピードラーニングの内容を大暴露
テキストの内容
スピードラーニングは聞き流すだけの英会話教材であり、テキストもそれに沿った仕様になっているので、テキスト内にはCDで読み上げられる英文と日本語訳が書いてあるだけになっています。
(目次や挿絵的な写真などはテキスト内にあります)
そもそもテキストという位置づけではなくスクリプト(台本)という位置づけになっているため、他の教材とテキストに対する考えが異なります。
文法や語彙について特別学習することはなく、基本的に聞き流すことで理解していくという方法のため、テキストの中に文法や語彙の解説はありません。
このサイトで紹介している英会話教材の中で、テキストの内容がもっともシンプルだと感じたのがスピードラーニングです。
もともと「テキストは不要」という教材なので、学習がテキストに依存しないように作られていると感じました。
このようなテキストゆえに、解説が欲しい人とそうでない人によって好みや使用感など評価は分かれそうです。
CDの内容
スピードラーニングの各1巻につきCD2枚セットになっています。
1枚は英語音声のみで、もう1枚は英語音声とその訳の日本語音声です。
英語音声のみのCDの会話速度は比較的速く、英語音声と日本語音声のCDの会話速度はゆっくりとしています。
「英語→日本語」の順番で音声が流れます。
つまりは英語を聞くということに関して他の英会話教材と大きな違いはないということです。
それなのになぜスピードラーニングは「聞くだけで英語が話せるようになる」と言ってしまっているのか・・・と私は不思議に思います。
このように英語学習方法とその効果に対する考えは、人によってや教材によって大きく異なるものなので、「自分はどの考えなのか」ということが大切です。
内容としてはひたすら日常会話のシーンなどを聞いていくというものです。
大事な英会話表現をクローズアップして説明することや発音のチェック、話す練習などはありませんでした。
「聞き流すだけ」という言葉のとおり、徹底して聞くことのみに学習を絞ったCDになっています。
とにかく聞き流しやすいように作られています。
聞いているうちに自然と口から英語が出てくるということですが、これには個人差が強く影響をしそうです。
このような個人差を解消するためか、英語を話す練習をサポートする役割で、電話によるレッスンがあります。
電話レッスンを提供している英会話教材は少ないので、利用者としてはありがたいことです。
この電話によるレッスンは、1巻につき1回5分程度を月に2回受けることができます。
つまりは月に10分程度ということです。
月に10分程度という時間は、英語を話す練習として十分な量かという点は人によって意見が異なりそうです。
私は、月に合計10分程度では英語を話す練習時間としてはちょっと少ないと思っています。
電話レッスンで英語を話す練習もできますが、やはり学習の中心は英語を聞くことなので、リスニングに対して高い効果が期待できる内容です。
また、全ての場面で英会話の裏でクラシック調の音楽が流れています。
バックミュージックがあることで、リラックスして英語を聞き流せますが、反面、英語に少し集中しづらいと感じるときもありました。
あくまでも聞き流す教材のため、他の教材と違い、リラックス効果を重視しているようです。
そして、英会話の題材としては初歩的なものだけでなく、高度な内容のものも含まれています。
通常の英会話教材は初歩的な英会話表現が中心なのですが、スピードラーニングはアメリカ文化を取り上げた内容も含まれるので、対象レベルは他の教材よりも高いと感じました。
そのため、これを解説なしで聞くだけで覚えていくとなると、できる人とできない人に分かれてしまいそうです。
聞くだけで理解でき、覚えられる人には手軽で効果的な教材ですが、これができない人は手軽というメリットはあっても学習効果は低くなってしまうかもしれません。
私も英語の学習経験が増え、聞いたものを理解できるようになるにつれ、より効果を感じられるようになりました。