スピークナチュラルの口コミと評価
教材名
スピークナチュラル
※2016年7月から教材がリニューアルされ、海外旅行編も発売になりました。
※2019年12月現在、販売停止中です。
価格
スタンダード 29,800円(送料・消費税込)
海外旅行編 29,800円(送料・消費税込)
上記両方のセット 49,800円(送料・消費税込)
※スタンダードの方が基礎的な英会話表現を学ぶことができ、かつ、発音の学習など海外旅行編と重複した箇所もあるため、「スタンダード」のみの購入を私はおすすめしています。
中身
■スタンダード
テキスト1冊 139ページ
CD全14枚 全部で約14時間
■海外旅行編
テキスト1冊 137ページ
CD全14枚 全部で約14時間
対象レベル
初心者〜英検準2級
初心者〜TOEIC500点
期待できる効果
英語が話せるようになる
日常英会話表現が身につく
正しい発音が身につく
良いところ
話す練習に重点を置いた内容なので英語が話せるようになる可能性が高い
ゆっくりしとした英語音声を採用しているので初心者でも学習がしやすい
文法への依存度が低く、初心者でも独学で進められる
発音の学習ができる
残念なところ
フレーズ単位での音声が収録されたCDしかないため、英会話シーンを聞く練習ができない
私の体験結果による口コミと評価
スピークナチュラルは私のおすすめ英会話教材ランキングで紹介している英会話教材の中で、もっとも内容が簡単な教材だと感じました。
初心者でも挫折しないように作られているが、英語を話す練習が中心の内容なので、しっかりと学習をすれば英語が話せるようになる教材です。
私が初めて買った英会話教材は「聞くだけで英語が話せるようになる」というものでした。
ただ英語を聞いてさえいれば英語が話せるようになるということが宣伝などでは言われていますが、私はそうはなりませんでした。
やはり、英語を聞く練習をするだけで話せるようにまでなってしまおうという考えに無理があると私は思います。
もちろん、世の中には聞くだけで英語が話せるようになってしまう人もいるかもしれません。
しかし、英語が話せるようになりたければ、英語を聞く練習ではなく、英語を話す練習をした方が近道です。
容易に想像できると思いますが、英語が話せるようになるには実際に英語を話す練習が大切です。
そして、どのように英語を話す練習ができるかということが教材選びでは重要になります。
スピークナチュラルには初心者が英語が話せるようになるための工夫がたくさんあります。
聞くことよりも話すことに重点を置いた内容
基本的な英会話フレーズを厳選
7語程度の短いフレーズに限定
文法に依存しない、文法の知識が不要
「日本語→英語」の順の音声で学習
超スローリスニング
発音の練習
※上記の特徴はスタンダードと海外旅行編のどちらも共通です。この学習メソッドに従ってスピークナチュラルでは学習を進めていくことになります。
これらについて私の体験談を書いていきます。
スピークナチュラルは超スローリスニングという単語の音を正確に理解する練習から始まります。
超スローリスニングといってもめちゃめちゃ遅いわけではありません。
これは英語の初心者に有効な手段で、まずは遅い音を聞き取れるようにして、そこから少しずつ通常の速度に慣れていこうというものです。
親がゆっくりと話しかけることで子どもに言葉を教えようとすることを参考にして考え出された方法のようです。
英語のリスニングの上達を考えたとき、より速い英語を聞き取れるようにしないと、と考える人が多いのですが、これが正しい人とそうでない人に分かれます。
通常速度の英語をストレスなく聞き取れるのなら問題ありませんが、そうでないのなら、よりゆっくりしとした音を聞き、まずは英語の音を少しずつ理解していくことが大切です。
スピークナチュラルのようにスロースピードの英語は、通常速度の英語が聞き取れる人には不要ですが、あなたがまだこのレベルに達していないと感じるのなら有効です。
まずはゆっくりとした音を聞くことからはじめ、少しずつ通常速度の英語へと進んでいきましょう。
私自身も実際に使ってみて、スロースピードの英語はとても聞きとりやすいと感じました。
しかし、それと同時に聞いた英語を暗記しやすいというメリットもあると感じました。
当然のことですが、早口で話されるよりも、ゆっくり話してもらった方が理解しやすいです。
このように、超スローリスニングは英会話フレーズを覚えていくことを助けてくれる働きもあります。
購入して自宅に届き、CDを聞いた瞬間、全く聞き取れないという絶望感を味わうことなく、聞き取りやすく、覚えやすい、初心者にはありがたいことです。
超スローリスニングで英語の音を理解することから始まるのがスピークナチュラルですが、その後は英語を話す練習がメインとなります。
スピークナチュラルのスタンダードは日常的な英会話、海外旅行版は海外旅行で必要になる英会話を学習することができます。
※私はスタンダードのみの購入をおすすめしています。スタンダードは基本的な英会話を全般的に学ぶことができるからです。海外旅行版は海外旅行で必要になる英会話フレーズが中心なので、海外旅行に行く予定がある、海外旅行に行くために英語を学びたいという願望がある人におすすめです。
スタンダードと海外旅行版の両方とも、学習するレベルとしては英会話の初心者がまずはじめに覚えるべき英会話フレーズだと感じました。
完全に初心者向けです。
特別難しい単語などは登場しませんし、英会話表現としてもオーソドックスなものが中心になっています。
そのため、すでに英語の学習経験がある人にとっては簡単すぎて物足りないと感じるはずです。
また、スピークナチュラルで学習する英会話フレーズは、どれも5〜7語程度の短いものが中心になっています。
これがシンプルイングリッシュというものです。
私が感じたシンプルイングリッシュの良いところは以下のものがあります。
- 短いフレーズなので覚えやすく、暗記の負担が少ない
- 短いフレーズなので複雑な文法や熟語などが入り込む余地がない
- 短いフレーズなので口から英語が出てきやすい
当然ですが、長々としたフレーズと比べれば短いフレーズの方が覚えやすいです。
そして、複雑な文法や熟語などが入る余地がありません。
スピークナチュラルは「文法不要」ということをウリにした教材ですが、このようにシンプルイングリッシュだからこそ文法不要というわけです。
「文法不要」ということをウリにした教材は他にもありますが、ただ「文法不要」と言うだけで実態が伴っていないものもあります。
スピークナチュラルはシンプルイングリッシュという根拠があっての文法不要なので、私はそれを納得することができましたし、文法について毛嫌いしている人でも学習ができると感じました。
このあたりもスピークナチュラルがもっとも簡単な教材だと感じた理由です。
しかし、厳しい指摘をすれば、不要ではなく、ほぼ不要と言うべきだと思います。
その理由は、疑問文や否定文の作り方などの最低限の文法は必要になるからです。
しかしながら、短くて簡単なフレーズなので、理解することなく暗記で対応することも問題ありません。
「そんな簡単な英語を学ぶだけで英会話ができるようになるのか?」と思う人もいるかもしれません。
ですが、実際のネイティブスピーカーの会話も、長々と単語を並べて話す人は少なく、外国人は好んで短いフレーズを使っているように感じます。
そのため、スピークナチュラルのシンプルイングリッシュは覚えやすく、実用的なものなので、これらをしっかりと習得すれば簡単な英語が話せるようになります。
ここからは、スピークナチュラルの学習のメインである英語を話す練習についてです。
スピークナチュラルの英語を話す練習のCDは以下の4つの構成になります。
- 英会話フレーズを知って理解するためのインプット用のCD
- 日本語を英語に翻訳するための翻訳トレーニング用のCD
- 相手との対話を想定した練習をするための対話トレーニング用のCD
- 翻訳トレーニングと対話トレーニングの確認用のCD
上記のように、英語を話す練習用に4パターンもの音声がCDにはあります。
そして、スピークナチュラルではすべての音声が「日本語→英語」の順番で流れます。
当サイトで紹介しているネイティブイングリッシュやEVERYDAY ENGLISH PHRASESと同じ音声順序です。
多くの英会話教材は「英語→日本語」の順番でCDの音声が流れます。
これが一般的になっていますが、私はこの順序のCDで学習することのデメリットを強く感じています。
その理由は、先に英語を聞いてから日本語訳を聞くという順番だと、自分が言いたいことを英語に変換するという能力がなかなか身につかないからです。
先に答えを聞いてしまうということになるからです。
スピークナチュラルのように先に日本語を聞いて、それを英語で何と言うかを考える、それから英語を聞くという順序で学習をした方が思ったことを英語にするという力がつきます。
はじめのうちは頭の中で英語に変換できなくても、この順番で聞くべきです。
そうすれば脳が英語で何と言うかを考える癖がつきます。
そして、何度も聞いているうちにいずれは言いたいことを英語で言う力になります。
このようにスピーキングに対して効果の高い「英語→日本語」の順番で、4パターンのCDを用いて英語を話す練習を徹底的にしていくのがスピークナチュラルです。
「1」のインプット用のCDでは、超スローリスニングの音声を「日本語→英語」の順番で聞き、英会話フレーズをインプットしていきます。
まずは聞いて理解する、覚えるということでOKです。
慣れてきたら、CDの英語を真似して話してみる、CDの日本語を聞いてそれを英語にして話してみるということをします。
「2」の翻訳トレーニング用のCDでは、CDが日本語のみを読み上げ、その後に音声にしばらく空白があるので、その間にその日本語を英語に翻訳して話していきます。
そして、最後に答えとなる英文が流れ、それを聞き、自分が話した英語が正しかったかを確認します。
「3」の対話トレーニング用のCDでは、CDが英語で話しかけてくるので、それに対して自分が英語で応答します。
そして、その後に答えとなる英文がCDから流れます。
「4」の確認用のCDは、「2」と「3」の内容を集約させたもので、復習を効率的にできるものです。
このように徹底的に英語を話す練習をしていくのがスピークナチュラルです。
英語をただ聞くだけというリスニングを主とした教材とは真逆の内容になっています。
ハッキリ言って大変です(汗)
しかし、英語が話せるようになりたければ、英語を話す練習が絶対に必要です。
何より、英語を話す練習こそ効果があり、私は楽しいと思います。
だからこそ、英語が話せるようになりたいと望む人はスピークナチュラルでどんどん英語を話す練習をしてみてほしいです。
特に翻訳トレーニングと対話トレーニングの効果は絶大だと感じました。
はじめはうまくできないのは当たり前ですが、慣れれば少しずつできるようになり、それが実際の場面での英語力へとなっていきます。
高い効果を得たいのなら、翻訳トレーニングと対話トレーニングを重宝してほしいです。
最後にもう1つのスピークナチュラルの大きな特徴についてです。
スピークナチュラルは英会話に特化した教材でありながら、発音についてもしっかりと学習することができます。
学ぶ内容は以下のとおりです。
- 英語と日本語の発音の違いについて
- アクセントについて
- イントネーションについて
- 口の開け方と舌の位置
このような内容で、フルコースで英語の発音について学ぶことができます。
アクセントとイントネーションについては、テキストの英文に強く発音する箇所と音の上げ下げが目で見て分かるように記されているので、それを見ながらCDの音声と合わせて発音していきます。
口の開け方と舌の位置については、テキストの中にそれぞれの音ごとの口の開け方や舌の位置とその解説が書かれているので、それを理解してCDの音声に合わせて発音をするというものです。
発音の学習は難しいので時間がかかります。
そのため、初心者や余裕がない人はまずは後回しにしてもかまいません。
ですが、発音ができるようになると、得られるメリットが多いので、発音の学習もいずれはしっかりとやっておくことをおすすめします。
発音ができると単純に相手に通じるということもありますが、それ以上に正しい発音の自分の声を聞いている自分の耳が育つというメリットがあります。
つまりは、正しい発音で英語を話す練習をすれば、スピーキングと同時にリスニングも鍛えることができるということです。
また、正しい発音ができると英語が楽しくなります。
英語を話すことの自信にもつながります。
そして、英語を話そうという積極性にもつながります。
その結果、英語の上達速度が速くなるという好循環が生まれます。
スピークナチュラルの開発者がここまで考えて発音の学習を教材の中に取り入れたのか、その思いは不明ですが、発音の学習ができることは大きなメリットです。
なお、発音の学習についはスタンダードと海外旅行編の両方に同じ内容のものが収録されています。
以上のようにスピークナチュラルは英語を話す練習を学習の主とし、英語が話せるようになるための機能と工夫がいっぱいの英会話教材です。
上の写真の通りボリュームもあります。
努力をしたが英語が話せるようにならなかったという寒い教材ではないと感じました。
やればちゃんと効果や成果としてあらわれるものです。
目安として、初心者であっても1日30分の学習を6ヶ月程度続ければ簡単な英会話ができるようになります。
そして、1年あればだいぶ英語が話せるようになったという感覚ができると思います。
スピークナチュラルはいろいろな機能があり、これ1つで英会話は完結という内容なのでおすすめです。
内容が簡単なので、英語は苦手だが英語に挑戦したいという思いがある人にピッタリな教材です。