スピークナチュラルの内容を大暴露
テキストの内容
スピークナチュラルにはスタンダードと海外旅行編の2つがありますが、ともにテキストのはじめにスピークナチュラルの学習法の特長と、具体的な学習の進め方についての説明があります。
基本的にこの指示に従って学習を進めていくことになるので、初心者であっても何をどうすれば良いのか分からないという心配はありません。
また、目安となる学習スケジュールについても詳しく説明があります。
スピークナチュラルの英会話の構成は、二者間の会話のキャッチボール形式で進んでいきます。
Aさんが話して、それに続いてBさんが話す、回答をするというものです。
■テキストの例
Aさん:
歩くとどれくらいですか?
How far from here on foot?
Bさん:
歩いて30分ぐらいです。
It's about thirty minutes' walk from here.
このように1つの場面での会話で完結という内容になっていて、よく使う英会話表現について実際の英会話で使えるよう小分けにして学習することができます。
そして、パターントレーニングとして、同じ意味を表す別のフレーズや、部分的に単語を換えたフレーズなども同時に学習することができます。
これにより会話の幅を広げることが可能です。
しかしながら、初心者がいきなりパターントレーニングにまで手を広げると、負担が大きくなるので、まずは標準的な英会話フレーズをマスターすることに集中した方が良いと感じました。
以下はスピークナチュラルで学習する各セクションのテーマです。
■スタンダード
- BAR・居酒屋での外国人との会話
- 外国人観光客との会話
- 海外での食事の際の会話
- 海外での買い物する際の会話
- ビジネスでの外国人との初対面の会話
- 外国人をアテンドする際の会話
- よく使うフレーズ集
- 発音の練習
■海外旅行編
- 海外旅行への出発
- ホテルでの会話
- 移動の際の会話
- 観光の際の会話
- トラブル時の会話
- 使える質問会話
- 追加トレーニング
- 発音の練習
※スタンダードは英会話全般、海外旅行編は海外旅行に特化した内容になっています。
スタンダードと海外旅行編のそれぞれ全てで450〜500フレーズ程度を学ぶことができます。
これは日常英会話には十分な量です。
また上に書いたメニューのとおり、英会話として使用頻度が高いものが中心になっています。
中級者以上の人であればすでに身につけているであろう会話であり、初心者にとってはまずはじめに覚えるべき英会話表現であると言えます。
CDの内容
スピークナチュラルの特長である超スローリスニングについてです。
超スローリスニングとは、
(下線付きの文字がCDが読み上げる音声です)
日本語を話せますか?
通常速度
Do you speak Japanese?
通常速度
日本語を話せますか?
通常速度
以下、超スローリスニング
Do
ゆっくりな速度
you
ゆっくりな速度
speak
ゆっくりな速度
Japanese?
ゆっくりな速度
Do you speak Japanese?
少し速めの速度
というような具合で、通常速度の音声と同時にゆっくりな速度の英語も聞いていくというものです。
これには、ゆっくりな音声のため英語の正確な音が分かるようになる、ゆっくりな音声なため聞いたものを暗記しやすいという効果があります。
■通訳トレーニングについて
瞬間トレーニングとは、CDが日本語を読み上げ、その後の数秒だけ間があくので、その間にそれに合う英語を話すという練習です。
そして、その後、CDが正解となる英文を読み上げ、確認するというものです。
■対話トレーニングについて
対話トレーニングとは、CDが英語で質問をしてくるので、それに合う回答を英語でするという練習です。
これら2つのトレーニングを重点的に行うことで、日本語を英語に変換する力と、相手からの話しかけに対して瞬時に回答する力が身につきます。
このように英語を話す練習が中心なのがスピークナチュラルで、英語を話す練習をして効果が得られます。
間違っても聞くだけで満足しないことです。
以上のようにスピークナチュラルのCDにはさまざまな工夫があります。
多くの英会話教材は英会話シーンを聞いていくという内容が主で、CDに工夫がないため、私はスピークナチュラルのような工夫多き教材が良いと思っています。
宣伝で言われていることに対して実際に効果が伴っていない教材もある中、久しぶりに理論的にしっかりした教材に出会えたという印象なのがこのスピークナチュラルです。