「as 〜 as S can」の意味と使い方
as 〜 as S can
【日本語訳】Sができる限り〜
【使い方とニュアンスの解説】
「as 〜 as S can」を日本語に訳すと「Sができる限り〜」という意味になります。※S=主語
1つめの「as」の前に動詞、「as 〜 as」の「〜」の部分には副詞や形容詞を入れる形で使います。
つまり「V(動詞) as 〜 as S can」の形で、「as 〜 as S can」がV(動詞)を修飾し、「Sができる限り〜Vする」という意味になります。
この説明だけでは分かりづらいので、いくつか例文で詳しくみていきましょう。
I was late for work so I drove as fast as I could.
仕事に遅れていたので、私ができる限り速く車を運転しました。
1つめの「as」の前に動詞「drove(driveの過去形)」がきています。
そして「as 〜 as」の「〜」の部分には副詞「fast」がきています。
よって、「私ができる限り速く車を運転した」という意味になります。
You have to study English as hard as you can.
あなたができる限り一生懸命に英語を勉強をしなければなりません。
1つめの「as」の前に動詞「study」とその目的語の「English」がきています。
そして「as 〜 as」の「〜」の部分には副詞「hard」がきています。
今回の例文は動詞が目的語を取っていますが、それでも同じように「Sができる限り〜」という意味になります。
よって、「あなたができる限り一所懸命に英語を勉強する」という意味になります。
この例にならってはじめに挙げた例文も、実は以下のように言い換えることが可能です。
I was late for work so I drove my car as fast as I could.
このように「V(動詞) O(目的語) as 〜 as S can」という形になることもあります。
「as 〜 as S can」の意味は、比較級の原級を考えれば理解しやすくなります。
比較級の原級では、「as 〜 as」という形で「同じくらい〜だ」という意味になります。
She is as cute as her sister.
彼女は彼女の妹と同じくらいかわいい。
この例文では、「she」は「her sisiter」と同じくらいかわいいという意味になります。
これと同じように「as 〜 as S can」の意味を考えてみましょう。
You have to study English as hard as you can.
この例文の意味を比較級の原級を元に考えれば「あなたができるのと同じくらい一生懸命に」であり、よって「あなたができる限り一生懸命に」という意味になります。
続いて、使い方に注意が必要な例として「できる限りたくさん〜」と表現したい場合について説明をしていきます。
「できるだけたくさん〜」と言いたい時には「as much(+名詞) as」や「as many(+名詞) as」を使います。
使い分けとして、可算名詞(数えられる名詞)を使う場合は「many」、不可算名詞(数えられない名詞)を使う場合には「much」を使います。
I read as many books as I could during summer vacation.
私は夏休みの間にできるだけたくさんの本を読みました。
「本」は1冊2冊と数えられるので、この例では「many」を使って表現します。
I ate as much salad as I could.
私はできるだけたくさんサラダを食べました。
「サラダ」は1つ2つと数えられないので、この例では「much」を使って表現します。
これが可算名詞と不可算名詞での「as 〜 as S can」の違いです。
最後に、「as 〜 as S can」の言い換えバージョンを紹介しておきます。
「S can」の代わりに「possible」を使い、「as 〜 as possible」と言うこともできます。
You have to study English as hard as possible.
あなたができる限り一所懸命に英語を勉強をしなければなりません。
「possible」には「可能な」や「できる」という意味があり、「S can」の代わりをします。
以下のような表現をよく耳にしたことがあるのではないでしょうか。
Call me back as soon as possible.
できるだけ早く電話をかけかえして。
「できるだけ早く」の意味の「as soon as possible」は英会話でよく使う表現です。
ネイティブスピーカーは「as soon as possible」のことを「asps」と言ったり、書いたりもします。
「asps」で「エーエスピーエス」や「エイサップ」と発音します。
「asps」は決して丁寧な表現ではありませんので、仲の良い人でなければ「as soon as possible」を使うようにしましょう。