過去形とは
まずはこれだけ覚える!
過去形は「現在とは無関係の過去の事実」を表す!
I played baseball.
野球をしました。
原則として動詞に「ed」を付けると過去形になる!
〜目次〜
- 過去形とは(過去形が表すもの)
- 過去形の作り方:規則的に動詞が変化するもの
- 過去形の発音
- 過去形の作り方:不規則に動詞が変化するもの
- 主語は過去形に影響を与えない
- 過去形の否定文の作り方
- 過去形の疑問文の作り方
- 過去形と相性が良い語句
- 過去形を複数並べて使う場合
- 過去形と現在完了形との違い
- 過去形は丁寧なニュアンスを持つ
過去形とは(過去形が表すもの)
過去形とは、過去のある時の状態・動作・出来事を表すときに使う時制表現です。
現在とは無関係の過去の事実を述べるのに使われます。
そのため、たとえほんの一瞬前のことでも現在と切り離されたことは過去形で表現します。
過去形は文法書などでは「Vp」と表記されるのですが、これは「verb(動詞)」と「past(過去)」の頭文字から来ています。
以下は一般的な過去形の文章です。
I watched the movie.
私はその映画を見ました。
原則として、上記の例文のように動詞に「ed」を付けることで過去形となり、「〜した」「〜しました」という訳となります。
このように、過去形は動詞を活用することで作ることができます。
それゆえに、ポイントは動詞の活用です。
「ed」を付けるだけという具合に規則的に動詞が変化するものと、不規則に動詞が変化するものがあるので、まずはこれらについて説明していきます。
過去形の作り方:規則的に動詞が変化するもの
過去形において、規則的に動詞が変化するものには、以下の3つのパターンがあります。
(1)動詞の語尾に「ed」を付けて過去形にする
look→looked
(2)「e」で終わる動詞の語尾に「d」を付けて過去形にする
use→used
(3)アクセントのある短母音+子音の場合は、子音を重ねて「ed」を付けて過去形にする
stop→stopped
stopは「o」が短母音でアクセントがあります。
「p」は子音です。
以上の3つが規則的に動詞が変化するパターンです。
過去形の発音
上で説明した、過去形において規則的に変化する動詞は以下のように発音をします。
looked
ルックトゥ
played
プレイドゥ
発音を無理やりカタカナで表していますが、動詞に「トゥ」「ドゥ」を加えて発音します。
過去形の作り方:不規則に動詞が変化するもの
上で説明した「規則的に動詞が変化するもの」に対して、不規則に動詞が変化するものは、以下のとおり本当に不規則に動詞が変化します。
■不規則に動詞が変化する過去形の一覧
現在形 | 過去形 |
---|---|
is,am | was |
have,has | had |
are | were |
do,does | did |
eat | ate |
run | ran |
bring | brought |
feel | felt |
leave | left |
build | built |
find | found |
win | won |
say | said |
make | made |
come | came |
sing | sang |
break | broke |
などなど、挙げればきりがないほどあります。
不規則変化をする動詞はパターン化することができないので、それぞれを暗記する必要があります。
主語は過去形に影響を与えない
ここまで、過去形にすると動詞の形が変わるということを説明してきました。
「動詞の形が変わる」という点のみに注目すれば、主語も動詞の形に影響を与えます。
いわゆる三単現のSというものです。
He plays soccer.
彼はサッカーをします。
このように主語が3人称の場合、動詞に3単元のSが必要になります。
では、主語が3人称かつ過去形の文章の場合、動詞はどのようになるのでしょうか。
その答えは以下のとおりです。
He played soccer.
彼はサッカーをしました。
このように、過去形の文章では主語が1人称であっても2人称であっても3人称であっても、動詞は単純に過去形の形となります。
過去形の文章において、主語が動詞に与える影響はありません。
過去形の否定文の作り方
過去形の否定文は以下のようになります。
I didn't play soccer.
私はサッカーをしませんでした。
He didn't play soccer.
彼はサッカーをしませんでした。
動詞「play」を過去形にするのではなく、「do not(does not)」を過去形にし、「didn't」となります。
過去形の疑問文の作り方
過去形の疑問文は以下のようになります。
Did you play soccer.
あなたはサッカーをしましたか?
Did he play soccer.
彼はサッカーをしましたか?
動詞「play」を過去形にはせず、文頭の「Do」を過去形「Did」にし、「Did you〜?」「Did he〜?」となります。
過去形と相性が良い語句
■last 〜
last year
昨年
「last 〜」で「前回の〜」「直近の〜」という意味になります。
そのため「last year」は「前回の年」「直近の年」ということで「昨年」となるわけです。
■〜 ago
10 years ago
10年前
■yesterday
昨日
これらの語句は過去を表すものです。
つまり、文中でこれらの語句を見つけたのならば、その文章は過去形であると分かります。
また、自分がこれらの語句を使って会話や文章を組み立てるときは、意識的に動詞を過去形にする必要があります。
過去形を複数並べて使う場合
過去形を複数並べて使う場合は、以下のルールに従います。
(1)出来事の順番に並べる
過去のある時期にいくつかのことが連続して起こった場合、それを単純に起こった順に並べます。
そして、時制はすべて過去形にします。
I waked up, checked email, and cooked breakfast.
私は起きて、メールをチェックし、朝食を作りました。
このように過去形を連続させます。
(2)「before」や「after」によって時の前後関係が変わる場合
He went home before I arrived.
彼は私が到着する前に帰った。
上記の例文について、時間の前後関係は、「彼が帰った」その後に「私が到着した」です。
このように「before」や「after」によって時間差がある場合でも、ともに過去形(過去時制)となります。
過去形と現在完了形との違い
過去形と現在完了形の違いは過去のどの時点を表すかということです。
【過去形】
I lost my key.
私は鍵をなくしました。
【現在完了形】
I have lost my key.
私は鍵をなくしてしまいました。
過去形では、「鍵をなくしました」という過去のとある時点でのことを表しています。
そして、今は新しい鍵を作り直したのか、それとも引っ越したのかは問いませんが、すでに家の中に入ることができ、鍵をなくしたことは問題ではなくなっています。
まさに思い出かのように「あの時、鍵をなくしたんだ」というニュアンスです。
それに対して現在完了形では、「鍵をなくしてしまいました」という訳からも分かるとおり、過去のとある時点で鍵をなくしてしまい今現在も鍵をなくした状態が続いていることを表しています。
つまりは、過去のとある時点で鍵をなくしてしまい、今ものその鍵がないため家に入ることができないというニュアンスがあります。
このように、過去形は過去のとある時点での出来事を表し、現在完了形は過去のとある時点から今もなおその出来事が続いていることを表します。
これが過去形と現在完了形との違いです。
過去形は丁寧なニュアンスを持つ
ここまでは、単純に過去の状態・動作・出来事を表す表現として過去形を紹介しました。
実はそれだけではなく、ネイティブスピーカーは別のニュアンスとしても過去形を使っています。
I hoped you teach me English.
この文章の意味は、「あなたが私に英語を教えてくれるといいなと思ってました」という意味ではありません。
「あなたが私に英語を教えてくれるといいのですが」というように過去形ながら現在形の意味を持ちます。
実は、過去形には意見を丁寧にするニュアンスがあり、人に何か丁重にお願いしたいときにも過去形が使われることがあります。
I hope you teach me English.
あなたが私に英語を教えてくれるといいのだけど。
「hope」が現在形の場合は、意味を表すと上のようになります。
つまり、過去形を用いた場合よりも直接的にお願いをしているニュアンスになってしまうということです。
それに対して過去形を用いた場合は、若干丁寧で直接的なニュアンスがなくなります。
このように、丁寧表現としても過去形は用いられることがあります。
この分かりやすい例は、別の講義で解説していますが、助動詞を用いた疑問文です。
Can you help me?
ちょっと手伝ってくれる?
Could you help me?
ちょっと手伝ってくれますか?
このように習ったことがあるかと思いますが、過去形は丁寧なニュアンスを持ちます。
次の講義はコチラ:未来形とは
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