分詞構文の受動態の作り方
まずはこれだけ覚える!
「〜する」という意味の分詞構文は「Ving」を使い、「〜される」という受動態の意味の場合は分詞構文の受動態「Vpp」を使う!
今回は分詞構文の受動態について説明していきます。
〜目次〜
今回の講義内容について、私は「分詞構文の受動態」と表現をしていますが、文法書によっては「過去分詞を用いた分詞構文」という題でこの内容について説明している場合もあります。
いずれの場合も内容は同じです。
分詞構文の受動態を説明するにあたり、まずは通常の受動態の文章を見ていくことにします。
Because the wall is painted yellow, it looks bright.
その壁は黄色に塗られているため、輝いて見えます。
「塗られている」というように受動態の意味になっていることを確認してください。
まずはこの例文をこれまでに説明したルールに従って分詞構文にしてみましょう。
分詞構文の作り方は以下です。
■分詞構文への書き換え
【もともとの文章】
接続詞 S V1, S V2.
【分詞構文に書き換えた文章】
V1ing, S V2.
※V1とV2の時制が一致していることが条件
注意する点は、「the wall is painted yellow」が「壁が黄色に塗られた」という受動態になっていることです。
受動態は、「be動詞+Vpp」の形を取ります。
それゆえに、以下の文章となります。
Being painted yellow, the wall looks bright.
前の文章と後ろの文章の主語がともに「the wall」で同じなので、このように「Ving」という形で書き出す分詞構文にすることができます。
分詞構文にすると、前の文章の主語が省略されるので、後ろの文章は代名詞を使用せず、もともとの主語を入れるようにします(※itのような代名詞のままにしてしまうと、主語が何か分からないのでもともとの主語「the wall」を入れます)。
そして、ここからが今回の重要なポイントです。
分詞構文の受動態では、もう1つ省略をします。
Painted yellow, the wall looks bright.
文頭の「Being」を省略することができます。
忘れずに文頭にくる「painted」の「p」を大文字にしましょう。
これを公式的に表すと以下のようになります。
■分詞構文の受動態への書き換え
【もともとの受動態の文章】
接続詞 S be V1pp, S V2.
【分詞構文の受動態に書き換え】
V1pp, S V2.
※V1とV2の時制が一致していることが条件
分詞構文は、文章の中の主語を基準にして、「〜する」という意味の場合は「Ving」から書き出します。
「〜される」という受動態の意味の場合は、ここで解説したように「Vpp」から書き出します。
公式的に分詞構文を覚えるのではなく、文章の意味を考えてどちらの形を使うのかを判断すれば問題ありません。
分詞構文の受動態の否定形は、ここで説明した「分詞構文の受動態」と以前の講義で説明した「分詞構文の否定形」を合体させることで作ることができます。
これについて例文で見ていきましょう。
まずは通常の接続詞を用いた例文です。
Because this road is not paved, it has many accidents.
この道は舗装されていないので、多数の事故があります。
「舗装されていない」という受動態の意味と否定の意味の両方が含まれていることが確認できます。
これを分詞構文の受動態の否定形にしていきます。
分詞構文の否定形は文頭に「not」を置き、分子構造の受動態は「Vpp」の形を取ります。
それゆえに、分詞構文の受動態の否定形は以下の形となります。
Not being paved, this road has many accidents.
注意点としては、分詞構文の受動態の否定形の場合は「being」が必要になる、ということです。
以下、作り方を公式的に表します。
■分詞構文の受動態の否定形への書き換え
【もともとの受動態の否定形の文章】
接続詞 S be not V1pp, S V2.
【分詞構文の受動態の否定形に書き換え】
Not being V1pp, S V2.
※V1とV2の時制が一致していることが条件
「〜する」という意味ならば「Ving」を用いた通常の分詞構文、「〜される」という意味ならば「Vpp」を用いた受動態の分詞構文と覚えておきましょう。
これを暗記して、意味によって分詞構文の形を使い分けるようにしましょう。
次の講義はコチラ:分詞構文の完了形の作り方
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