more型の比較級とthe most型の最上級
まずはこれだけ覚える!
比較級にする場合に「more 形容詞/副詞」、最上級にする場合に「the most 形容詞/副詞」の形を取るものがある!
今回の講義は、比較級と最上級の作り方というテーマの中の、「more/most型の比較級と最上級」について説明していきます。
前提として、当講義では、「比較級や最上級を表現する際に、形容詞や副詞をどのように変形させるのか」ということを「比較級と最上級の作り方」という言葉で表現していきます。
〜目次〜
前回の講義では、規則変化の比較級・最上級の作り方について説明しました。
簡単に言えば、形容詞/副詞の語尾に「er」を、最上級を表現するときは形容詞/副詞の語尾に「est」を付けた形にする、ということであり、これがもっとも基本的な比較級と最上級の作り方となります。
今回の講義では、以下の例文の「more/most型」という比較級と最上級の作り方について説明していきます。
This flower is more beautiful than that one.
この花はあの花よりも美しいです。
これは比較級の例文ですが、比較級の部分が「形容詞+er」ではなく「more+形容詞」になっています。
続いて、最上級の例文です。
This flower is the most beautiful in this park.
この花はこの公園内でもっとも美しいです。
最上級の部分が「形容詞+est」ではなく「the most+形容詞」になっています。
これらのように、比較級では「more+形容詞/副詞」の形を、最上級では「the most+形容詞/副詞」の形を取るものがあります。
どのような場合に、「more/most型」になるのかということはルール化されているので、以下、詳しく説明していきます。
3音節以上の形容詞/副詞の場合は、「more/most型」の形になります。
■比較級
This flower is more beautiful than that one.
この花はあの花よりも美しいです。
■最上級
This flower is the most beautiful in this park.
この花はこの公園内でもっとも美しいです。
まずは「3音節以上」ということについて説明していきます。
上記の例文の「beautiful」という単語を辞書でチェックしてみます。
すると「beau・ti・ful」と表記されています。
このように「・」で分けたカタマリを音節と言います。
音節には必ず母音「a i u e o」が入っています。
このような3音節以上の形容詞と副詞は、「more/most型」の形になります。
「3音節以上」という説明が難しいため、「長い形容詞や長い副詞の場合」というの簡易的な説明がされる場合もあります。
「a」からはじまる形容詞/副詞の場合
以下のような、「a」からはじまる形容詞/副詞の場合も「more/most型」の形になります。
単語 | 意味 |
---|---|
active | 活発な |
abstract | 抽象的な |
alike | よく似ている |
以下のような、「ing ed ful ly less ous ish」で終わる形容詞/副詞の場合も「more/most型」の形になります。
単語 | 意味 |
---|---|
interesting | 興味深い |
excited | ワクワクした |
cheerful | 陽気な |
qickly | すばやい |
careless | 不注意な |
famous | 有名な |
sefish | 自己中心的な |
ここまで紹介したパターンにおいては、比較級は「more+形容詞or副詞」、最上級は「the most+形容詞or副詞」の形を取ります。
ここで説明した内容を1ずつ理解することが理想ですが、私は実際の会話や文章の中で何度も接する中で、感覚的に身につけることができました。
「more+形容詞or副詞」や「the most+形容詞or副詞」の形で接していれば、自分から発信(話す・書く)するときも自然とその形で使えるようになってくるものです。
最後に話を難しくしてすみません。
ここで説明した内容と反しますが、「bitter(苦い)」という単語は2音節ですが、比較級は「more bitter」、最上級は「the most bitter」になります。
このような例外もあるため、やはり実際に会話や文章で接して覚えていくことが間違いのない方法だと考えます。
次の講義はコチラ:不規則変化の比較級と最上級