〜on meの解説
〜on me
【日本語訳】〜をおごります。〜をごちそうします。
【使い方とニュアンスの解説】
日本と同じように、アメリカでもデートや仕事関係の人と食事に行った際に、おごってあげたりおごってもらったりすることはよくあります。
誰かに何かをおごってあげようと思う時に「〜on me」という表現を使うとかっこ良く聞こえます。
例えば、レストランやバーに行く時に、
Don't worry about it. Lunch is on me.
心配しないで、今日の昼食は私のおごりです。
No, no! It's on me.
いやいや、私のおごりです。
のように、「おごる物+be動詞+on me」という形で使い、日常でよく耳にする表現です。
もちろん、「I'll pay for it.(私が支払います。)」や「You don't have to pay.(あなたは払う必要はありません。)」と言ってもかまいませんが、かっこうをつけたい時は「〜on me」を使うと良いです。
特にデートの相手やクライアントに印象付けたい時に使うと効果的です。
では、なぜ「〜 on me」と表現するとかっこ良く聞こえるのでしょうか。
その理由は、「on」には「接触」の意味があるからです。
一般的に「〜の上に」という意味で使われる「on」ですが、実は「on」は接触した状態も意味します。
たとえば、壁と何かが接触した状態は「on the wall」と表現します。
これは「壁の上に」という意味ではありません。
そして、「接触」→「心の接触」→「頼りにしている、依存している」というニュアンスから「依存のon」と考えることができます。
このように「依存のon」を用いた代表的な英語は「depend on 〜(〜を頼りにしている、〜に依存している」です。
これと同様に「〜on me」は「私に依存していい」→「私に任せて」→「私のおごりです」となり、相手に対して頼もしいニュアンスが含まれるからです。
それゆえに「〜on me」はかっこいい表現になります。
話を本題に戻し、「〜on me」は友達同士でバーにいる時にもよく使われています。
This round's on me.
今回は僕がおごるよ。
Next round's on me.
次は私がおごるよ。
これらはよく耳にする表現です。
アメリカには日本の居酒屋みたいな飲み場所(飲み放題や簡単に割り勘ができる場所)はないので、自分自身でドリンクを買うか、「round」を買うかアメリカ人はだいたいどちらかにします。
「round」を簡単に日本語に訳すと、一緒に飲んでいる人のドリンクの一杯分という意味になります。
そのため、バーに行く時には友達にドリンクをおごってあげたりおごってもらったりするのは一般的です。
この「〜on me」は、ニュアンスとして誰にでも使える本当に便利な表現です。
最後に、「〜on me」と同じく「ごちそうする」という他の表現も紹介しておきます。
I'll treat you to dinner tonight.
今夜、夕食をごちそうします。
上の例文のように「will treat 人 to 名詞」という形で、「【人】に【名詞】をごちそうします」という意味で使います。
Are you free for dinner tonight? I'm buying.
今夜、夕食は一緒にどうですか?私がごちそうします。
「I'm buying.」で「私がごちそうします」という意味になります。
この意味では常に現在進行形で使われます。
Let me buy you dinner tonight.
今夜、夕食をごちそうさせてください。
「Let me buy 人 名詞」という形で、「【人】に【名詞】をごちそうさせてください」という意味で使います。
シチュエーション的に、相手に何かしてもらったお礼としてごちそうするときに使う表現です。
I got it.
私が払います。
「I got it.」は「おごる」という意味よりも、会計時にレジなどで「私が払うよ」「私に払わせて」と申し出るときに使う表現です。
「I got it.」には「私がやります」という意味があり、これと同じ意味で使われています。
これら4つの表現もよく使われるので「〜on me」と一緒に覚えておきましょう。
次は、相手に誰か自分の友人などを紹介するときに使う丁寧な表現について説明をしていきます。