「許す」という意味の単語の違いについて
allow、forgive、permitなど「許す」という意味を表す単語はいくつもあります。
もちろんいくつもあるだけあって、その意味は厳密には同じではありません。
ここでは、多くの人が正確に使い分けができていない「許す」という意味を表す単語のニュアンスの違いについて説明していきます。
allow
allowは「人に何かを許可する」という意味の「許す」を表します。
「allow 人 to V」という形で、「人にVすることを許す」という使い方をします。
※V=動詞
I allowed my son to play the video game.
私は息子にテレビゲームをすることを許しました。
forgive
forgiveは相手の過失などに対して、個人的な恨みなどを「許す」という意味で使われます。
つまりはこの「許す」を言い換えれば「容赦する」という意味が適切です。
ニュアンスとしては、「仕方ないなー、許してあげるよ」という感じです。
「forgive 人 for N」という形で、「Nのことで人を許す」という使い方をします。
※N=名詞
He will forgive you for your mistakes.
彼は失敗したことについてあなたを許すでしょう。
permit
permitは、公式決定や法律に基づいて「認める」という意味の「許す」を表します。
つまりは、学校やお役所などが「認める」というときに使うわけです。
permitの名詞形のpermissionに「許可・認可」という意味があることからも、これが理解できます。
「permit 人 to V」という形で、「人がVすることを許す」という使い方をします。
We do not permit our students to enter this room.
生徒がこの部屋に入ることを許していません。
admit
admitは先述のpermitと似ています。
permitと同様に「認める」という意味がadmitにはありますが、「しぶしぶ認める」という少し違ったニュアンスが含まれます。
本意ではないことを「しぶしぶ許す、認める」というときに使うのがpermitとの違いです。
また、「しぶしぶ」というニュアンスはありませんが、「入場や入国を許す」という意味もあります。
「admit 人 to(into) N」という形で、「人がNに入ることを許す」という使い方をします。
Only members will be admitted to the special room.
会員だけが特別室へ入ることができます。
ちなみに「入場料、入場許可」のことをadmitの名詞形の「admission」と言います。
pardon
pardonには、「立場が上の人が寛容に法や道徳的な罪を許す」というニュアンスがあります。
「pardon 人 for N」という形で、「Nのことで人を許す」という使い方をします。
Our teacher could never pardon him for his rudeness.
先生は彼の失礼を決して許すことができなかった。
ちなみに、「もう一度言ってください」の意味の「Pardon me.」についてはコチラで詳しく説明しています。
excuse
excuseには、「小さな過失を許す」というニュアンスがあります。
ちょっとしたことを許す、許して欲しいときに使うべきがexcuseです。
「excuse 人 for N」の形で、「Nのことで人を許す」という使い方をします。
Please excuse me for making a mistake.
失敗したことを許してください。
「許す」と日本語では同じ言葉で表す単語も、厳密にはニュアンスが異なります。
それぞれの単語がどんなニュアンスを持つのかをしっかりと理解しておきましょう。
次は、「〜のために」「〜が理由で」という意味を持つ前置詞の違いと使い方について説明をしていきます。
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