agreeの用法

「賛成する、同意する、一致する」などの意味を持つ「agree」という動詞があります。

 

「agree」は自動詞で、それに前置詞が付随する形で使われますが、前置詞によって意味の区別が複雑です。

 

代表的なものとして、agree with、agree on、agree toがあります。

 

今回はこれらの違いについてまとめていきます。

 

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agree with〜

 

「agree with〜」がもっともよく使う用法で、「〜に賛成する」という意味になります。

 

「with」の後に続く目的語は「人」および「人の意見」などが入ります。

 

I agree with him.
私は彼に賛成します。

 

I agree with his idea.
私は彼のアイデアに賛成します。

 

I agree with what he says.
私は彼の言うことに賛成します。

 

このように使うのが正解です。

 

ちなみに「agree with〜」と同じ意味では以下の表現もよく使います。

 

I'm for him.
私は彼に賛成します。

 

このように「be動詞+for+名詞」という形でも「〜に賛成する」と表現することができます。

 

 

agree on〜

 

「agree on〜」で「〜に合意する」という意味になります。

 

「〜」の部分には「両者が提示する条件など」の名詞が入ります。

 

We agreed on the new terms.
私たちは新しい条件に合意しました。

 

会議で意見をまとめあげるときなどによく使う表現です。

 

※合意とは・・互いの意思が一致すること

 

つまりは、お互いが出し合った意見などに対して「agree on〜」が使われるということです。

 

このように「双方の発信に対して」というニュアンスがあります。

 

agree to〜

 

「agree to〜」で「〜に同意する、〜を受け入れる」という意味になります。

 

「〜」の部分には「相手が提示する条件など」の名詞が入ります。

 

We agreed to your proposal.
私たちはあなた方の提案に同意しました。

 

※同意とは・・他人の意見などに対して賛成をすること

 

つまりは、相手が出した意見に対して「agree to〜」が使われるということです。

 

「agree to〜」には「相手の発信に対して」というニュアンスがあります。

 

これもビジネスの場面でよく使われる表現です。

 

 

以上のように、「agree」はそれに付随する前置詞によって意味が異なってきます。

 

それぞれを整理して覚え、実際の会話の中で使っていくことが求められるので、ビジネスで英語を使う人を中心にこれらの表現はぜひ覚えておいてください。

 

特に、「agree on〜」と「agree to〜」の「合意」と「同意」の意味については、日本語でも違いを正確に使い分けることが難しいので注意が必要です。

 

合意とは、「互いの意思が一致すること」

 

同意とは、「他人の意見などに対して賛成をすること」

 

辞書で調べても、このように若干のニュアンスの違いがあります。

 

 

 

次は、「OK」なのになぜ「NO」と答えるの?という「Do you mind〜?」について解説をしていきます。

 

Do you mind〜?に対する回答

 

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