第4文型SVOOとは

チェックポイント まずはこれだけ覚える!

 

 

第4文型はSVOO!
目的語Oが2つ続くのが特徴で、「O1にO2を与える」というニュアンスを持つ!

 

〜目次〜

 

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第4文型とは

 

第4文型は、SVOOの形を取ります。

 

I will show you some pictures.
私はあなたに写真を見せます。

S(subject)=主語

 

V(verb)=述語(動詞)

 

O(object)=目的語(名詞)

 

第4文型は、動詞Vの直後に目的語Oが2つ連続するのが特徴です。

 

そのため、O1、O2を用い、「SVO1O2」と表記することもあります。

 

目的語が2つ続くので、文法的に間違っているようにも見えるのですが、これが正しい形です。

 

第4文型は、「O1にO2を与える」というニュアンスを持ちます。

 

第4文型の形を取る動詞については後述しますが、いかなる動詞を用いても、ニュアンスとしては「与える」です。

 

例外的に「奪う」というニュアンスを持つ動詞もありますが、ほとんどが「与える」というニュアンスになります。

 

 

第4文型で用いる動詞

 

第4文型で用いる動詞は限られていて、「give型」と「buy型」という2つに分けて考えることができます。

 

■第4文型で用いるgive型の動詞

動詞意味
give与える
show見せる
offer提供する
hand手渡す
pass手渡す
send送る
teach教える
tell伝える
pay支払う
lend貸す
do与える

 

【例文】
I will show you some pictures.
私はあなたに写真を見せます。

 

She has to tell you the reason.
彼女はあなたに理由を伝えなければならない。

 

■第4文型で用いるbuy型の動詞

動詞意味
buy買う
get手に入れる
find見つける
make作る
cook料理する
choose選ぶ
leave残す
play演奏する
sing歌う

 

【例文】
My mother bought me a new bike.
母は私に新しい自転車を買いました。

 

My girlfriend cooked me a nice meal.
彼女は私においしい料理を作ってくれました。

 

ここで挙げた「give型」と「buy型」の動詞を主とし、少数ではありますが、「奪う」というニュアンスを持つ動詞も第4文型で用います。

 

以下、その例文です。

 

This big mistake may lose you your job.
この大きな失敗は、あなたから仕事を失わせるかもしれない。

 

言い換えれば、「仕事を奪うかもしれない」という意味です。

 

Computers save us a lot of works.
コンピューターは、私たちから多くの仕事を省きます。

 

言い換えれば、「多くの仕事を奪う」という意味です。

 

このように、上記の例文の「lose」と「save」はともに「奪う」というニュアンスがあり、少数ですが、これらも第4文型で使われる動詞です。

 

 

「to」や「for」を用いた第4文型の書き換えによる意味の違い

 

第4文型で用いる動詞には、「give型」と「buy型」があると説明しました。

 

しかし、上で挙げた例文を見ると、「なぜこの2つの括りに分けて考える必要があるのか?」「何を基準して括りを分けているのか?」と感じた人もいると思います。

 

その理由は、第4文型SVOOの形から書き換えを行うときに、区別が必要になるからです。

 

学校の授業で何度も第4文型の書き換えをやったことがあるかと思います。

 

以下のような書き換えです。

 

I will show you some pictures.

 

I will show some pictures to you.

 

My mother bought me a new bike.

 

My mother bought a new bike for me.

 

このように、「O1 O2」の部分を「O2 to O1」や「O2 for O1」と書き換えるわけですが、その前置詞として「to」を用いる動詞なのか、「for」を用いる動詞なのかという違いがあるため、「give型」と「buy型」という括りに分けるわけです。

 

そして、「give型」の動詞には前置詞「to」を、「buy型」の動詞には前置詞「for」を用います。

 

「この動詞はgive型かbuy型のどちらなの?」という考え方については、コチラを参照してください。

 

ここからが重要なところです。

 

第4文型をSVOtoOやSVOforOの形に書き換えると、意味はどうなるのかということについてです。

 

学校の授業では、「第4文型をSVOtoOやSVOforOの形に書き換えても意味は同じですよ」と習ったかと思います。

 

しかし、実際には意味が全く違います。

 

第4文型である以下の文章では、「some pictures」が文章中の意味の中心になります。

 

I will show you some pictures.

 

それに対し、以下の例文では、「to you」が文章中の意味の中心となります。

 

I will show some pictures to you.

 

このように、英語では文中で後から述べられることが強調されます。

 

これについて、大西泰斗先生の書籍にすごく分かりやすい例文があったので紹介しておきます。

 

He gave me the present.
彼、私にプレゼントをくれたのよ。

 

No way! He gave the present to me!
そんなことないわ!私にくれたのよ!

 

上の文章では「プレゼントをくれたこと」が強調されていますが、下の文章では「私にくれたこと」が強調されています。

 

これが第4文型と、「to」や「for」を用いて書き換えた場合との意味の違いです。

 

 

第4文型の動詞は知らなくても意味が分かる

 

第4文型は、「S+V+人+物」の形の「SVOO」となるものが多いです。

 

このとき、動詞Vは、上で説明したとおり、「give、get、show、teach、lend、send、assign」などがあります。

 

例えば、あなたが「assign(割り当てる)」の意味を知らずして以下のような英文に出くわしたとします。

 

The manager assigned me this task.

 

この場合、仮に「assign」の意味を知らないとしても、「S+V+人+物」の形の第4文型になっていることが分かれば、意味を簡単につかむことができます。

 

何度も説明したとおりですが、「S+V+人+物」の形の第4文型になっている場合、動詞は「与える」というニュアンスで意味をつかめば間違いありません。

 

実際に上の例文の意味は、「課長は私にこの仕事を割り当てた」という意味です。

 

動詞の意味を「与える」とした場合、「課長は私にこの仕事を与えた」となります。

 

意味としてはほぼ一緒ですよね。

 

このように「S+V+人+物」の形の第4文型の場合、仮に動詞の意味を知らなかったとしても、「与える」というニュアンスで意味をつかめば間違えることはありません。

 

 

第5文型SVOCとの違い

 

第4文型SVOOと第5文型SVOCの違いについて簡単に説明しておきます。

 

第4文型は、「O1にO2を与える」というニュアンスがあります。

 

これをうまく言い換えると、「O1 have O2(O1がO2を持っている)」ということです。

 

それに対し、第5文型SVOCは「O is C」や「O=C」というニュアンスになります。

 

動詞に続いて2つの単語が並ぶ第4文型と第5文型ですが、このように2つの単語の関係性が異なります。

 

第5文型については次の講義で詳しく説明していきます。

 

 

 

次の講義はコチラ:第5文型SVOCとは

 

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