他動詞とは
まずはこれだけ覚える!
他動詞はうしろに目的語が必要な動詞!
「主語+動詞」だけで文章を作ることができない!
〜目次〜
他動詞とは
一般動詞は、他動詞と自動詞に分けることができます。
ここでは、他動詞について解説していきます。
他動詞とは、うしろに目的語(名詞)がないと成り立たない動詞のことを言います。
つまり、他動詞のうしろには必ず目的語(名詞)を取るということです。
より詳しく説明するために例を挙げます。
I have a pen.
私はペンを持っています。
まずはこの文章に登場する単語の品詞を見ていきます。
I・・主語
have・・他動詞
a pen・・目的語(名詞)
上の文章では、他動詞「have」のうしろに目的語「a pen」がなければ成立しません。
なぜならば、「have」は「〜を持っている」という意味であり、もし目的語「a pen」がなければ、
私はを持っています。
という不自然な意味になってしまうからです。
目的語「a pen」があって「私はペンを持っています。」という成立した文章になります。
つまり、他動詞は「主語+動詞.」のみの形では成立しないということです。
必ず目的語が必要になります。
このように、うしろに目的語(名詞)がないと成立しない動詞を他動詞と呼びます。
そして、必ず目的語を取るがゆえに、目的語に力があるのが他動詞を含む文章の特徴です。
I have a pen.
この文章では、まぎれもなく「何を持っているか」が文章の意味として重要になります。
このように、他動詞では目的語が重要な意味を持ちます。
理解を深めるために、もう1つ他動詞の例を出します。
I resemble my mother.
私は母親に似ています。
この文章の動詞は「〜に似ている」という意味の「resemble」で他動詞です。
そして、他動詞は目的語が必要なので、「my mother」を目的語にしています。
もし、この文章に目的語がなく、
I resemble.
私はに似ています。
のみであったとしたら、「何に似ているの?」という肝心な部分が文章から抜け落ちた状態になります。
繰り返しになりますが、他動詞は目的語なしでは文章を成立させることができません。
他動詞には必ずその対象となる目的語が必要になる、そして、その目的語が文章の中で重要な意味を持つ、このルールを覚えておきましょう。
また、少し難しい話になりますが、目的語を取る他動詞には「〜を」という意味が含まれるという認識が一般的です。
先ほどの「have」などがこの例です。
しかし、必ずしも他動詞が「〜を」という意味を持つわけではありません。
上で挙げた「resemble」は「〜に似ている」という意味であり、「〜を」という意味で目的語をともなうわけではありません。
「resemble」のように「〜に」「〜について」という意味が動詞に含まれるものも他動詞になります。
以下に挙げるのがこのタイプの他動詞で、使用頻度が高いものです。
【「〜に、〜について」という意味の他動詞】
他動詞 | 意味 |
---|---|
answer 〜 | 〜に答える |
mention 〜 | 〜に言及する |
discuss 〜 | 〜について討論する |
approach 〜 | 〜に近づく |
reach 〜 | 〜に到着する |
touch 〜 | 〜にふれる |
follow 〜 | 〜についていく |
inform 〜 | 〜に知らせる |
他動詞のよくある間違い
他動詞の使い方で、よくある間違いとして、以下のものがあります。
【×】
We discussed about the problem.
「discuss」は他動詞で、「〜について」という意味が動詞に含まれているので、正しくは以下のようになります。
【◯】
We discussed the problem.
「resemble」についても同様に、
【×】
I resemble to my mother.
とはしないようにしてください。
正しくは以下のとおりです。
【◯】
I resemble my mother.
また、「marry」は「〜と結婚する」という意味の他動詞です。
これまで説明した「〜を」や「〜に、〜について」という意味ではありませんが、他動詞なので、以下のように直接目的語をともなって使用します。
【◯】
I married her last year.
「〜と」という意味を意識しすぎて、以下のように「with」を使うと間違いです。
【×】
I married with her last year.
他動詞と自動詞の区別はとても難しいです。
すべての動詞を単純に他動詞と自動詞に分けることができればまだよいのですが、同じ動詞でも他動詞にも自動詞にもなるものがあります。
実際に辞書を見てみると、1つの動詞に対して、他動詞を表す「他」という表記と、自動詞を表す「自」という表記がされていて、それぞれについて説明がされています。
分かりやすい例でいえば「dry」という動詞です。
日本語では他動詞の場合は「乾かす」で、自動詞の場合は「乾く」です。
このように他動詞と自動詞で形が異なります。
しかし、英語の場合は「乾かす」も「乾く」も同じ形の「dry」です。
つまりは、文脈から自動詞なのか他動詞なのかその意味を判断する必要があるということです。
この講義では他動詞と自動詞と分けて説明をしていますが、実際には1つの動詞が同形で他動詞としても自動詞としても使われています。
私もはじめのうちはちんぷんかんぷんでしたが、英語の学習を続けるうちに感覚的に理解できるようになりました。
実際のところ、他動詞と自動詞の違いを理論的に知っているからといってそれが大きく英会話力に影響を及ぼすことはありません。
ここでは、「こんなものがあるのだな」という程度で理解をしていただければ十分です。
次の講義では自動詞について説明していきます。
次の講義はコチラ:自動詞とは
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