肯定文・否定文とは
まずはこれだけ覚える!
肯定文は普通の文章!
否定文は何かを否定するための文章!
ここでは、肯定文と否定文について説明していきます。
〜目次〜
肯定文とは
肯定文(こうていぶん)とは、普通の文のことです。
辞書で「肯定」の意味を調べてみると、「そのとおりであると認めること」と書いてあります。
つまり、肯定文は以下の例文のように「〜は〜です」「〜は〜する」という意味となり、ただ単に事実を述べるための文章と言うことができます。
I am Taro.
私は太郎です。
I play tennis.
私はテニスをします。
ともに「太郎です」「テニスをします」という事実を述べています。
このように、ただ単に事実を述べたのが肯定文です。
そして、以下のように、過去形の文章、助動詞を含む文章、現在完了形を含む文章などにおいても、ただ単に事実を述べるのは肯定文です。
I bought this camera.
私はこのカメラを買いました。
I can go for dinner with you.
私はあなたと夕食に行くことができます。
I have lived in New York for two years.
私はニューヨークに2年間住んでいました。
否定文とは
否定文(ひていぶん)とは、何かを否定するための文です。
上で説明した「肯定」の意味を辞書で調べると、その対義語として「否定」という言葉が載っています。
つまり、肯定文とは逆で、「そのとおりであるとは認めない文章」と言うことができます。
I am not Taro.
私は太郎ではありません。
I don't play tennis.
私はテニスをしません。
上記の例文のように、「〜は〜でない」「〜は〜しない」という意味になります。
また、肯定文と同様に、過去形の文章、助動詞を含む文章、現在完了形を含む文章などにおいても、ただ単に事実を否定しただけの文章は否定文に分類されます。
I didn't know that.
私はそれを知りませんでした。
I can't do that.
私はそれができません。
I haven't tried yet.
私はまだ試したことがありません。
否定文の作り方
否定文を作るために「not」を用いますが、動詞がbe動詞か一般動詞かによって、その語順が異なるので注意が必要です。
be動詞であれば「be動詞+not」となります。
I am not Taro.
一般動詞であれば「do not+一般動詞」となります。
I don't play tennis.
助動詞であれば「助動詞 not+動詞」となります。
I can't do that.
そして、「do not」と「助動詞 not」の後に続く動詞は必ず原形になります。
以上の内容を端的に説明すれば、否定したい語の前に「not」を置くというイメージです。
「I am not Taro.」の場合は、「太郎」を否定したいので、その前に「not」を置きます。
「I don't play tennis.」の場合は、「テニスをすること」を否定したいので、その前に「not」を置きます。
また、すでに例文の中で出していますが、それぞれに短縮形があります。
元の形 | 短縮形 |
---|---|
is not | isn't |
are not | aren't |
do not | don't |
does not | doesn't |
※「am not」の短縮形はありません。
too、either、neitherの回答の使い分け
肯定文・否定文において、相手の発言に対して、「私もです。」という回答をすることがよくあります。
相手の発言が肯定文の場合は、以下のように「Me, too.」を用いて「私もです。」と回答をします。
I am sad.
私は悲しいです。
Me, too.
私もです。
相手の発言が否定文の場合は注意が必要です。
I am not sad.
私は悲くないです。
Me, either.
私もです。
このように「Me, either.」を用いて「私もです。」と回答をするのが正解です。
発音は「イーザー(アメリカ英語発音)」「アイザー(イギリス英語発音)」です。
また、「either」の代わりに「neither」を使うこともあります。
発音は「ニーザー(アメリカ英語発音)」「ナイザー(イギリス英語発音)」です。
その場合は、以下のように回答をします。
I am not sad.
私は悲くないです。
Neither am I.
私もです。
このように「neither」を文頭に出し、それに「動詞(助動詞)+主語」を続けます。
「Me, too.」と同じ意味を持つフレーズとして、以下のものがあります。
I am, too.
So am I.
「Me, too.」はくだけたニュアンスですが、上記2つは丁寧なニュアンスです。
そのため、場面に応じて適切な使い分けが求められます。
notを使わない否定表現
否定文は「not」を使って否定するという理解が正解ですが、「not」を使わない否定の表現もあるので、それらについて説明していきます。
He is the last person to apologize.
彼はもっとも謝罪しそうにない人だ。
上記例文のように、「the last N(名詞) to V(動詞)」という形で「もっともVしそうにないNだ」という意味になり、「not」を用いなくても否定の意味を表します。
また、以下のような使い方も可能です。
He is the last person I can trust.
彼は私がもっとも信じられない人です。
このように「the last N(名詞) (that) S V(動詞)」という形でも使うことができます。
This food is far from delicious.
この食べ物は決しておいしくはありません。
上記例文のように、「far from 〜」という形で、「決して〜ではない」という意味になります。
「far from」を直訳すると「〜から遠い」という意味なので、「決して〜ではない」という意味になるわけです。
He is anything but kind.
彼が親切だなんて決してない。
上記例文のように、「anything but 〜」という形で、「決して〜ではない」「とても〜とは思えない」という意味になります。
I have yet to decide what I should.
私はまだそうするべきか決断していません。
上記例文のように、「have yet to V(動詞)」という形で、「まだ〜していない」という意味になります。
これらは「not」を使わずして否定の意味を持つ表現です。
「not」は否定の意味であり、相手に対してきつさが残ることもありますが、上記表現は「not」を用いず否定を表せるため、きつさが緩和された便利な表現という扱いになります。
最後に、文章の種類について補足説明をしておきます。
英語の文章の種類は、大きく分けて、肯定文・否定文・疑問文・命令文・感嘆文の5つです。
ここで解説したのは肯定文と否定文ですが、肯定文と否定文は「平叙文(へいじょぶん)」と定義されます。
平叙文は、「話し手が自分の考えなど事実を伝達するための文」であり、「S+V」の語順となり、文章はピリオド「.」で終わります。
肯定・否定を問わず、事実を伝達するのが平叙文であるため、肯定文と否定文は平叙文と定義されるというわけです。
次は疑問文について説明していきます。
次の講義はコチラ:疑問文とは
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