形容詞とは
まずはこれだけ覚える!
形容詞は名詞を詳しく説明するための言葉!
「a cute girl(かわいい少女)」の「cute」が形容詞!
〜目次〜
形容詞とは
形容詞(ADJECTIVE)とは、名詞を修飾する言葉です。
修飾とは、語句の意味を限定したり詳しく説明したりすることを言います。
以下、基礎的な形容詞の例を確認していきましょう。
a good idea
良いアイデア
new bags
新しいカバン
「good」や「new」が形容詞に当たります。
上の例で言えば、
「どんなアイデアなの?」
「良いアイデア」です。
「どんなカバンなの?」
「新しいアイデア」です。
こんな具合に、名詞の状態や性質などをさらに詳しく説明する働きを持っているのが形容詞です。
日本語でいう、「〜い」「〜の」「〜な」「〜した」などの意味を持つ言葉で、たとえば、「古い、優しい」「日本の、最新の」「おだやかな、やわらかな」「イライラした、興奮した」などが挙げられます。
日本語では、形容詞を名詞の前に置いて、「古いお寺」「日本の文化」「おだやかな人」「イライラした瞬間」というように名詞を修飾します。
英語の場合も日本語の形容詞と役割はまったく同じになります。
以下、形容詞について詳しく説明していきますが、覚える必要はありません。
読んで概要をザックリとでも知れば、それで十分です。
特にあなたが英語の初心者であれば、この前提で読み進めてください。
形容詞の種類
性質・状態・種類を表すもの
■一般の形容詞
a good idea
良いアイデア
上記は一般的な形容詞の使用例で、名詞の性質・形状・種類を表しています。
■物質名詞から形容詞になったもの
a wooden table
木製のテーブル
上記は物質名詞からできた形容詞というもので、「wood(木)」という物質名詞の最後に「en」を付け加えることで「wooden」となり、「木製の」という意味の形容詞になります。
「wood」の他には「wool(ウール)」+「en」の「woolen(ウールの)」などがあります。
■固有名詞から形容詞になったもの
American culture
アメリカの文化
上記は固有名詞を変化させ、形容詞にした例です。
「America」という固有名詞を「American」に変化させることで、「アメリカの」という意味になります。
「an」を付ける「Mexican(メキシコの)」や「Korean(韓国の)」、「ese」を付ける「Japanese(日本の)」や「Chinese(中国の)」、「ish」を付ける「Spanish(スペインの)」や「Turkish(トルコの)」などがあります。
■動詞の現在分詞や過去分詞から形容詞になったもの
a running dog
走っている犬
上記は動詞の現在分詞形が形容詞になった例です。
a decorated picture
装飾された絵
上記は動詞の過去分詞形が形容詞になった例です。
これらの具体的な使用方法については分詞の講義で詳しく説明しています。
以上の4種類が性質・状態・種類を表す形容詞の例です。
数量を表すもの
続いて、数を表す数量形容詞を説明していきます。
以下は数量を表す形容詞の例です。
two boxes
2つの箱
このように数量も形容詞です。
以下は不定の数量(いくつか具体的に分からない数)を表す形容詞の例です。
many people
たくさんの人々
「many(たくさんの)」や「some(いくつかの)」などがあります。
以下は序数(何番目かを表す)の形容詞の例です。
the third building
3番目の建物
「first(一番目の)」や「second(ニ番目の)」などがあります。
代名詞の形容詞用法
続いて、代名詞の形容詞用法について説明していきます。
my car
私の車
this pen
このペン
which pen
どのペン?
詳しくは人称代名詞の講義で説明していますが、人称代名詞の所有格も形容詞となります。
ここまで説明したものが、よく使う形容詞の種類です。
続いて、代表的な形容詞の用法を説明してきます。
形容詞の用法には大きく2つがあります。
形容詞の用法
名詞の前後に配置して修飾
He has a good idea.
彼は良いアイデアを持っています。
このように名詞「idea」の前に形容詞「good」を配置して名詞を修飾しています。
これが一般的な使用方法です。
また、形容詞は重ねて使うことも可能です。
He has a good new idea.
彼は良い新しいアイデアを持っています。
上の例文では形容詞「good」と「new」を重ねて使用しています。
このとき注意しないといけないことがあります。
それは、形容詞を重ねて使用するときには重ねる順番に決まりがあるということです。
【形容詞を重ねる順序の早見表】
順序 | 意味・品詞 | 例 |
---|---|---|
1 | 冠詞・所有格 | a the my our |
2 | 数量 | two ten 135 |
3 | 感想・主観 | nice beautiful |
4 | 大小 | big small |
5 | 年齢・新旧 | young old new |
6 | 色 | red black gold |
6 | 材料・出所 | metal Japanese |
上の表の順序に従って形容詞を重ねていきます。
つまり(不自然な例になりますが)、
He has two nice big new black Japanese bags.
彼は2つの良い大きな新しい黒い日本のカバンを持っています。
このような順序で形容詞を重ねるのが正解です。
続いて名詞のうしろに形容詞がくるパターンです。
I need something cold.
何か冷たいものが必要です。
名詞「something」のうしろに形容詞「cold」がきて修飾をしています。
このように形容詞は名詞の前後に配置し、名詞を修飾する役割として使うことができます。
動詞の後に置くなどして名詞を修飾
He is nice.
彼は素敵です。
名詞の「he」をさらに詳しく説明するものとして形容詞の「nice」がbe動詞のうしろに存在しています。
That's sounds nice!
名詞の「that」を説明する形容詞の「nice」が一般動詞「sound」のうしろに存在しています。
このように形容詞には動詞のうしろから名詞の説明をする働きもあります。
このパターンでは形容詞を重ねて使用する場合、必ず「and」でつなげなければなりません。
He is nice and young.
彼は素敵で若いです。
重ねる順序は先ほど説明をした表のとおりです。
形容詞の語形
形容詞は、「old(古い)」や「new(新しい)」というようにもともと形容詞として存在する言葉と、名詞や動詞に接尾辞(単語の末につける言葉)によって形容詞となったものがあります。
むしろ、後者の方が多いので、これらの特徴について説明していきます。
■名詞や動詞に付けれる主な接尾辞
接尾辞 | 例 |
---|---|
-ic | realistic(現実的な) |
-alr | factual(事実に基づいた) |
-ary | temporary(一時的な) |
-enl | wooded(木製の) |
-ous | spacious(広い) |
-ish | boyish(少年のような) |
-y | speedy(速い) |
-ive | active(活動的な) |
-like | childlike(子供じみた) |
-ful | peaceful(平和な) |
-less | harmless(無害な) |
-able | doable(実行可能な) |
-ly | friendly(友好的な) |
形容詞とは名詞を修飾するものである、この定義は覚えておきましょう。
文の種類の講義でさらに詳しく説明していきます。
今はサラっと目を通す程度で大丈夫です。
次の講義はコチラ:動詞とは
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