関係副詞とは

チェックポイント まずはこれだけ覚える!

 

 

関係代名詞と同じく、関係副詞は、関係副詞を含む文章が形容詞節となり、先行詞を修飾する!

 

今回の講義では、関係副詞について説明していきます。

 

〜目次〜

 

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関係副詞とは

 

まずは定義からです。

 

前回の講義で説明した関係代名詞は、「関係詞節(関係代名詞を含む文章)の中で、主語・目的語・補語といった名詞の役割をする言葉」です。

 

そして、関係詞節(関係代名詞を含む文章)が形容詞節となり、先行詞を修飾します。

 

それと同様に、関係副詞も、関係詞節(関係副詞を含む文章)が形容詞節となり、先行詞を修飾します。

 

この定義のみでは分かりづらいので、例文を用いて確認していきましょう。

 

まずは、関係代名詞の文章からです。

 

This is the park which I want to go to.
これは私が行きたい公園です。

 

この文章は関係代名詞「which」を用いて、先行詞「the park」を修飾したものです。

 

関係詞節(関係代名詞を含む文章)である「which I want to go to」が名詞を修飾しているので、形容詞の役割をしているわけです。

 

※形容詞は名詞を修飾する言葉

 

意味としては「私が行きたい公園」となります。

 

それでは、上の例文を関係副詞を用いた文章に書き換えてみます。

 

This is the park where I want to go.

 

この文章では「where」が関係副詞と呼ばれるものです。

 

そして、関係詞節(関係副詞を含む文章)は「where I want to go」です。

 

この「where I want to go」が、先行詞かつ名詞である「the park」を修飾しています。

 

関係代名詞の場合と同様に、関係詞節(関係副詞を含む文章)が形容詞節となり、先行詞を修飾しています。

 

これが関係副詞です。

 

文章の意味は関係代名詞を用いた場合とまったく同じになります。

 

違いと言えば、関係副詞の場合に文末の「to」がなくなったことだけです。

 

なぜ「to」がなくなったかという理由は、関係副詞「where」に「to」の意味が含まれるからです。

 

関係代名詞も同じなのですが、関係副詞は先行詞によって何を使うかが決定されます。

 

これについて、まとめると以下の表の内容となります。

 

■先行詞による関係副詞の早見表

先行詞関係副詞
場所placewhere
理由reasonwhy
timewhen
方法wayhow

 

上の表が先行詞と関係副詞のルールになります。

 

この表だけ見ても、意味不明だと思うので、さらに詳しく説明していきます。

 

This is the park where I want to go.
これは私が行きたい公園です。

 

この文章の「where」は関係副詞です。

 

上の表のとおり、先行詞は「the park」であり、「場所」なので関係副詞は「where」になります。

 

以下の関係代名詞を用いたこの文章も全く同じ意味になります。

 

This is the park which I want to go to.
これは私が行きたい公園です。

 

違いはうしろの文章です。

 

関係副詞を用いた1つめの文章では「I want to go」で文章が完成しています。

 

関係代名詞を用いた2つめの文章では「I want to go to」となっていて、文章が完成していません。

 

「to」のうしろに目的語がないと文章としては完成しないからです。

 

このようにうしろの文章が完成しているかいないのかが関係副詞と関係代名詞の違いです。

■関係代名詞
関係詞節(関係代名詞を含む文章)が完成していない。

 

■関係副詞
関係詞節(関係副詞を含む文章)が完成している。

 

そして、先行詞が場所なので、上の「■先行詞による関係副詞の早見表」を参照し、関係副詞は場所を表す「where」になるわけです。

 

 

関係副詞の省略

 

関係副詞には「省略」というルールがあります。

 

この「省略」について、例文で確認していきます。

 

This is why I like her.
これが私が彼女を好きな理由です。

 

この文章のもとの形は、以下となります。

 

This is the reason why I like her.

 

このように先行詞が、

 

the reason

 

the place

 

the time

 

の場合は省略することができます。

 

 

関係副詞+S+V

 

「関係副詞+S+V」の形で名詞的な意味を作ることができます。

 

■「関係副詞+S+V」の形で名詞的な意味を作るもの

「関係副詞+S+V」の形意味
where S VSがVする場所
when S VSがVするとき
why S VSがVする理由

 

以下、その例文です。

 

Where I always take a rest is the coffee shop next to my company.
私がいつも休憩をとる場所は会社のとなりの喫茶店です。

 

このように関係副詞を用いた「where I always take a rest」で「私がいつも休憩をとる場所」という名詞を作ることができます。

 

 

 

関係代名詞を用いた文章と関係副詞を用いた文章は、どちらも同じ意味になるのですが、関係副詞で表現できる場合は、関係副詞を用いた表現の方が一般的です。

 

関係代名詞を用いた「This is the park which I want to go to.」よりも、関係副詞を用いた「This is the park where I want to go.」の方が一般的な表現であるということです。

 

 

 

次の講義はコチラ:関係代名詞thatの正しい使い方

 

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