現在形とは
まずはこれだけ覚える!
現在形は現在のことを表す!
習慣としていつもすること、普遍の真理、確定した未来なども現在形で表す!
〜目次〜
- 現在形とは(現在形が表すもの)
- 「性質としていつもある状態」を表す現在形
- 「習慣」を表す現在形
- 「普遍の真理」を表す現在形
- 「確定した未来」を表す現在形
- 「今抱いている思考・感情」を表す現在形
- 現在形と現在進行形の違い
現在形とは(現在形が表すもの)
現在形は、現在のことを表します。
しかし、この理解のみのでは不十分です。
以下は、すべて現在形の文章ですが、このような英文とともに「現在形は現在のことを表しています」と中学の英語の授業では教えられたことだと思います。
I am Eita.
私は英太です。
I like English.
私は英語が好きです。
I play soccer.
私はサッカーをします。
「現在形は現在のことを表している」、たしかにこれは正解です。
しかし、ネイティブスピーカーが現在形をどのように使っているか、どのように認識しているかとなると、これだけでは説明がつきません。
これから詳しく説明していきますが、先に答えを言えば、現在形は、過去のことも、現在のことも、未来のことも、すべての時間を表すというのが正しい理解です。
この感覚を理解するために、以下の例文を見ていくことにしましょう。
What do you do?
これは日常英会話でよく使う表現です。
文章としては現在形になっています。
直訳をすると、「あなたは何をしますか?」という意味になります。
しかし実際には、「あなたの仕事は何ですか?」という意味で使う、職業を尋ねる定番の表現です。
なぜこのような意味になるのでしょうか?
実は、この意味から、現在形が過去も現在も未来のことも表すということが理解できてしまいます。
「What do you do?」、この言葉の真の意味は、
3日前あなたは何をしましたか?
昨日あなたは何をしましたか?
今日あなたは何をしますか?
明日あなたは何をしますか?
3日後あなたは何をしますか?
つまり、「いつもあなたは何をしますか?」というニュアンスになるわけです。
そして、「いつもすること=職業」というわけです。
したがって、「What do you do?」は「職業は何ですか?」という意味になります。
このように現在形は、現在のことを表すだけでなく、過去のことも未来のことも含めて広く成り立つ状況を表すときにも使います。
まずはこの意識を持つことが大切です。
引き続き、「現在のことを表すことだけでなく、過去も未来も含めて広く成り立つ状況を表す」ということについて、具体的に説明していきます。
「性質としていつもある状態」を表す現在形
I am Japanese.
私は日本人です。
この例文は、「性質としていつもある状態」を表す現在形です。
現在形をしていますが、昨日も今日も明日も、そして何年後も日本人であるというニュアンスが含まれています。
このように、性質としていつも変わることのない事実も現在形で表現されます。
I am Eita.
これも同じ理由から現在形です。
私は何年前も今も何年後も英太です。
「習慣」を表す現在形
I listen to music on the train.
私は電車の中で音楽を聴きます。
この例文は、「習慣」を表す現在形です。
「昨日も、今日も、明日も電車の中では音楽を聴きます」「電車の中ではいつも音楽を聴きます」という習慣を表しています。
このように、習慣としていつも行われることも現在形で表現されます。
「普遍の真理」を表す現在形
The earth is blue.
地球は青いです。
この例文は、「普遍の真理」を表す現在形です。
地球は、何年前も、昨日も、今日も、明日も、何年後も、青いわけです。
このように、普遍の真理も現在形で表現されます。
「確定した未来」を表す現在形
The bus arrives at 8.
バスは8時に到着します。
いつも決められたルートを運行しているバスや電車の場合、現在形を用いたこのような表現が使われます。
「このバスは8時に到着する定期便だから、明日も8時到着します」という意味です。
このように、確定した未来も現在形で表されます。
「今抱いている思考・感情」を表す現在形
I love you.
私はあなたを愛してます。
「愛してます」という意味を考えると、現在進行形が正しいようにも思われますが、今抱いている思考・感情は現在形で表されます。
以下のように現在進行形で表現しないことからも、現在形を用いることが理解できると思います。
I am loving you.
現在形と現在進行形の違い
上で現在進行形が登場したので、現在形と現在進行形の違いについても説明していきます。
これを知ることで、現在形のニュアンスがよりつかめるようになるはずです。
I play soccer.
私はサッカーをします。
これは現在形です。
I am playing soccer.
私はサッカーをしています。
こちらは現在進行形の文章です。
現在形では、先述のとおり、習慣的なことを表します。
それゆえに、「サッカーが好きで、習慣的にサッカーをしている」というニュアンスが現在形の文章には含まれています。
きっと今週末も予定がなければサッカーをするのでしょう。
また、長期休暇があればサッカーをするのでしょう。
現在形はこんなニュアンスを含んでいます。
それに対して現在進行形では、今まさにサッカーをしているというニュアンスがあります。
まさに今プレー中という意味です。
現在進行形の場合は、今サッカーをしているというニュアンスのみで、サッカーを習慣的にしているというニュアンスはありません。
これが現在形と現在進行形の違いです。
本当に今この瞬間にしていることを表現するのであれば、現在進行形を使うのが正解です。
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