付加疑問文とは

チェックポイント まずはこれだけ覚える!

 

 

付加疑問文は、相手に同意を求めたり、念を押したりする文章!
It's nice, isn't it?
「それいいよね?」「それいいでしょ?」
このように「〜だよね?」「〜でしょ?」という意味が文章に加わる!

 

付加疑問文とは、相手に同意を求めたり、念を押したりするときに使う文章です。

 

日本語で言う、「〜でしょ?」「〜だよね?」という意味を表します。

 

〜目次〜

 

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付加疑問文の作り方

 

be動詞を用いた文章の場合

 

This picture is nice, isn't it?
この写真いいよね?

 

文末に「, be動詞 not 主語?」を加えます。

 

否定形では、

 

This picture isn't nice, is it?
この写真良くないよね?

 

となり、文末に「, be動詞 主語?」を加えます。

 

注意する点は、文末に付け加える主語は代名詞を用いるということです。

 

【×】
This picture is nice, isn't this picture?

 

【×】
This picture isn't nice, is this picture?

 

これは、以後説明するいずれのパターンでも同じです。

 

人物のときは特に注意をしましょう。

 

【◯】
Ken is nice, isn't he?

 

【×】
Ken is nice, isn't Ken?

 

このようにはじめに登場した人物名を代名詞にします。

 

 

一般動詞を用いた文章の場合

 

You like tomato, don't you?
トマト好きだよね?

 

文末に「, don't 主語?」を加えます。

 

主語が3人称のときは「, doesn't 主語?」となります。

 

He likes tomato, doesn't he?

 

「, don't 主語?」としないように注意しましょう。

 

一般動詞を用いた付加疑問文の否定形では、

 

You don't like tomato, do you?
トマト好きじゃないよね?

 

となり、文末に「, do 主語?」を加えます。

 

 

助動詞を含む文章の場合

 

You can swim, can't you?
泳げるよね?

 

文末に「, 助動詞 not 主語?」を加えます。

 

否定形では、

 

You can't swim, can you?
泳げないよね?

 

となり、文末に「, 助動詞 主語?」を加えます。

 

 

命令文の場合

 

Open the door, will you?
ドアを開けてくれますか?

 

文末に「will you?」を付けます。

 

命令文の場合、命令する相手は必ず「you」なので、この形になります。

 

これは、

 

Will you open the door?

 

と同じ意味です。

 

ただの命令文よりも丁寧なニュアンスになります。

 

 

Let'sを用いた文章の場合

 

Let's play soccer, shall we?
サッカーしませんか?

 

上記のように「Let's」を使った勧誘文では、文末に「shall we?」を付けます。

 

「サッカーしようよ!そうしない?」というようなニュアンスになります。

 

 

Thereを用いた文章の場合

 

There is a big surprise, isn't there?
大きな驚きがあるよね?

 

いわゆるthere構文の「There is 〜」「There are 〜」を用いた付加疑問文では、上記例文のように主語の位置に「there」が入ります。

 

 

イントネーションによる意味の違い

 

This is nice, isn't it?
これいいよね?

 

上にも出した例文ですが、文末をどのようなイントネーションで発音するかによって若干ニュアンスが変わってきます。

 

付加疑問文の意味としては、「同意を求めること」と「念を押すこと」です。

 

上の例文では、「isn't it?」のイントネーションを上げれば、同意を求めるニュアンスが強くなります。

 

「これいいよね?(私そう思うんだ、あなたもそう思わない?)」

 

このようなニュアンスになります。

 

これとは逆に、「isn't it?」のイントネーションを下げれば、念を押すニュアンスが強くなります。

 

「これいいよね?(あなたもそう思うよね!)」

 

ちょっと上級者向けの知識にはなりますが、イントネーションにも注意をして付加疑問文を使っていきましょう。

 

 

付加疑問文に対する回答の方法

 

You like sushi, don't you?
あなたは寿司が好きですよね?

 

Yes, I do.
はい、好きです。

 

No, I don't.
いいえ、好きではありません。

 

このように肯定形であれば、付加疑問文でも通常の疑問文と回答の仕方はまったく同じです。

 

しかし、否定形の付加疑問文の場合の回答には注意が必要です。

 

日本語と英語とでは回答の仕方に対する考え方が真逆になります。

 

日本語の場合

 

あなたは寿司が好きではないですよね?

 

はい、好きではありません。

 

 

英語の場合

 

You don't like sushi, do you?
あなたは寿司が好きではないですよね?

 

No, I don't.
はい、好きではありません。

 

違いが分かりますか?

 

英語の場合の回答文は「no」と答えているのに意味としては「はい」となっています。

 

これは英語と日本語とで付加疑問文に対する回答の考え方が違うからです。

 

日本語では、相手の質問に同意か反対かで「yes no」を回答します。

 

それに対し英語では、相手の質問の事柄に自分が肯定なのか否定なのかで「yes no」を回答します。

 

上記の例では、「寿司が好きなのか、好きではないのか」という事柄に対して自分が否定なのか肯定なのかで「yes」か「no」かが決まります。

 

つまりは「you like sushi」に対して「yes」なのか「no」なのかを考えて回答するだけでいいということです。

 

そして、寿司が好きではないのが事実なので「no」と回答しています。

 

どのように訊かれても、それが事実であれば答えは「yes」となります。

 

また、それが事実でなければ答えは「no」となります。

 

これを言い換えるのならば、相手の質問の肯定形、否定形に関わらず、答える内容が肯定なら「yes」、否定なら「no」ということです。

 

もっとシンプルに言ってしまえば、付加疑問文であっても普通の疑問文かのように回答をする、これで問題ないということです。

 

つまりは、

 

You like sushi, don't you?

 

You don't like sushi, do you?

 

と訊かれても、

 

Don't you like sushi?

 

Do you like sushi?

 

と訊かれても回答の仕方は同じになるということです。

 

英語では「寿司が好きか好きではないか」という事実が回答の軸になるからです。

 

 

付加疑問文と似た表現「right?」

 

付加疑問文は「〜だよね?」「〜でしょ」という意味をしますが、これと似た表現として、「right?」を使ったものがあります。

 

You are from Tokyo, right?
東京出身だよね?

 

You are not from Tokyo, right?
東京出身じゃないよね?

 

このように肯定文や否定文に「, right?」を加えることで、「〜だよね?」「〜でしょ」という意味になります。

 

 

付加疑問文の例外

 

最後に例外的な付加疑問文についても紹介しておきます。

 

主語が「I」の場合

 

主語が「I」の場合のみ、例外的な付加疑問文の形を取ることになります。

 

I am rich, aren't I?
I am rich, isn't it?
私はリッチだよね?

 

上の文は付加疑問文として正解で、主語が「I」の場合は「am not I?」とはなりません。

 

「aren't I?」か「isn't it?」とするのが一般的です。

 

 

イギリスで使われる「innit?」

 

イギリスでは「isn't it?」の代わりに「innit?」がよく使われます。

 

It's nice, innit?

 

意味は「isn't it?」を用いる場合と全く同じで、発音を無理やりカタカナで表せば「イニット」です。

 

イギリスの標準的な英語というわけではありませんが、多くの人が付加疑問文では「innit?」を使います。

 

 

 

 

付加疑問文で大切なことは回答の方法です。

 

英語と日本語とでは解釈が違うのでしっかりと理解をしておきましょう。

 

 

 

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