口語と文語で動詞を使い分ける
下に書いたのは、ともに「〜を延期する」という意味の動詞です。
postpone
put off
違いと言えば「1つの単語」か「複数の単語か」ということです。
それでは「これら2つをどのように使い分ければいいの?」「違いは何なの?」ということについて今回は説明していきます。
まず定義として、「put off」のような複数の単語から成り立つ動詞を「句動詞」と言います。
「動詞+副詞」や「動詞+前置詞」などの形のものが句動詞というわけです。
「postpone」と「put off」のように同じ意味の動詞でもネイティブスピーカーは使い分けをしています。
どのように使い分けをするかと言うと、「postpone」は文語で好んで使い、「put off」は口語で好んで使うということです。
文語とは文章で記述する英語のことであり、口語とは日常の会話などの会話での英語のことを言います。
文章、特にビジネス系の文章で「〜を延期する」と記述する場合は「postpone」を使います。
当然のことですが、少ない語数で文章を書き表した方が、文章が煩雑にならず読みやすいからです。
そして、日常的な会話で「〜を延期する」と言う場合は「put off」を使います。
イメージとして文語である「postpone」はちょっと格式ばった感じがあり、口語である「put off」は少しラフな感じです。
そのため、ラフな感じを出したくない場合は、会話の中でも「postpone」を使います。
これをルールとして表すのであれば以下のとおりです。
1語で表記する動詞は文語的であり丁寧
複数の単語で表記する句動詞は口語的でありラフ
ネイティブスピーカーや英語の上級者は意識的にこのような使い分けをしています。
しかし、実際にはこのような動詞の使い分けができなくても、同じ意味を持つ単語なので、英語としては問題なく通じるものです。
そのため、はじめのうちは意識せずどちらか1つを覚えてそれを使えるようにしておけば問題はありません。
両方を覚えようとすると負荷が2倍になってしまうので、はじめから無理はしないのが一番です。
すでにこのレベルを抜けて英語の上級者を目指したり、ビジネスで英語を使うような立場の人であれば、意識して使い分けるようにした方が良いでしょう。
知らなくても害はないですが、知っておいて損はしない知識です。
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