単語力の増強は名詞から
英語力を伸ばしたい人は単語力の増強を考えることだと思います。
当然ですが、知っている単語が増えれば英語で言えること、聞き取れることが増えるわけなので、語彙力というのは英語力と密接な関係があると言えます。
それでは、語彙力増強を考えた場合、何から勉強するべきなのでしょうか。
私の回答としては「名詞から」です。
これには2つの理由があります。
まずは1つ目の理由です。
英語には文型というものがあります。
文型については英文法基礎講義で解説をしているので詳しく知りたい人はそちらをご覧ください。
文型は以下に示すとおり第1〜第5文型まであります。
第1文型 SV
第2文型 SVC
第3文型 SVO
第4文型 SVOO
第5文型 SVOC
英語の基礎と言われる5文型に共通して入っているのは、主語(名詞)に当たる「S」と述語(動詞)に当たる「V」だけです。
そして目的語に当たる「O」も名詞ですし、名詞が補語に当たる「C」になることもあります。
このことからも名詞の使用頻度や必要度が高いことが分かります。
日本語で考えてもそうなのですが、すべての文章は「もの(名詞)」を中心に回っています。
言い換えるのなら、言語の軸が名詞ということです。
ですので、中心である「名詞」を優先的に覚えていくことは正しいと言えます。
続いて2つ目の理由です。
赤ちゃんがはじめて発する言葉は例外なく名詞です。
「ママ」「パパ」「アンパンマン」、このへんの言葉ではないでしょうか?
もちろん、親がこのような言葉を赤ちゃんに対して話しかけていないということも理由ですが、「愛してる」「食べる」などと動詞から話しだすことはありません。
ましてや、「私は◯◯で〜」のように文章をいきなり話しだすこともありません。
このように赤ちゃんが言葉を覚えるプロセスも名詞からなので、名詞から学ぶことには一定の合理性があります。
そして、赤ちゃんが発した名詞を聞いた親は、赤ちゃんが何を求めているかがだいたい分かるはずです。
このように実は単語だけでも相手の歩み寄りがあれば意思疎通ができるものなのです。
そのときに、必要となる単語の品詞は名詞でしょう。
もし、1つの品詞しか使わずに海外旅行をしなさいと言われたら、ほぼすべての人が「名詞」を選択するはずです。
名詞は「何が」や「何を」を表す言葉なので、それを伝えればそれに必要な動詞などは相手が補える可能性が高いからです。
動詞が優先だという説を唱える人もいますが、動詞の場合は仮に分からないとしても、ジェスチャーによって伝えることができます。
名詞の場合は絵に書くことくらいしか伝える方法はなく、ジェスチャーに頼りづらいものです。
極端な話、名詞さえ分かっていれば、ジェスチャーなりを活用することで英語での会話はできるようになります。
このような理由から私は単語力増強を考えるとき、まずは名詞からだと思っています。
英語に限らずいかなる言語でも名詞が重要です。
そしてその次は、使用頻度と必要度の観点から動詞だと言えます。
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