女性へのお世辞は避けた方が無難

ここでのお話は、仕事で英語を使うという前提で聞いてください。

 

日本人の男性は女性の前で恥ずかしがり屋なのに対して、外国人の男性は積極的で照れずに素直に女性を褒めるというイメージをあなたは持っていませんか?

 

自分も以前はこんなイメージがありました。

 

でもこれってジローラモさんのようなイタリア人のことだと思います。

 

代表的な英語話者であるアメリカ人やイギリス人のイメージではありません。

 

ましてやジローラモさんはテレビのための演出であのような振る舞いをしているだけではないでしょうか。

 

安易に真似をして、外国人の女性にお世辞や積極的なことを言うのは業務中は避けた方がよいです。

 

いわゆる「セクハラ」と捉えられてしまう危険が伴うからです。

 

こんな話を聞いたことがあります。

 

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日本人の管理職の男性が仕事中にアメリカ人の女性社員に対して、

 

You have beautiful eyes.
きれいな目をしていますね。

 

と褒め言葉(もしくはお世辞)を言ったところ、これだけで「セクハラだ」と女性が騒ぎたてたそうです。

 

本人はセクハラのつもりはなくても、相手がどう受け取るかは相手しだいです。

 

気の利いた言葉をかけたつもりが、逆に相手の気分を害してしまった、こんな災難があったりもします。

 

ここには文化の違いがあります。

 

日常会話ではお世辞や冗談で終わる言葉も、仕事の中となれば立派なセクハラになってしまうこともあるそうです。

 

この点についてはヨーロッパの人よりもアメリカ人の方がはるかに敏感です。

 

やはりアメリカは訴訟社会と言われているだけのことがあります。

 

聞くところによると年間約1,000万件もの訴訟が起き(アメリカの人口が約3億人とすると、1年間に30人に1人が訴訟を起こしている計算になる)、世界でもっとも弁護士の人数が多く、少しのことで「裁判だ」「損害賠償だ」「慰謝料だ」となるのがアメリカです。

 

はるか前にもありましたよね。

 

北米トヨタの社長がセクハラでとんでもない金額を請求されていた問題が。

 

この出来事からも事の重大性が分かると思います。

 

言わなければリスクながく、言えばリスクがある、それだったら言わないようにしよう、こう考えるのが正しいと感じます。

 

仮に女性を褒めたいのであれば、性格や仕事ぶり、所有物など外見とは関係のないことにしておきましょう。

 

私はこんな事件を知っているので「あー、美しい」と心で思ってもそれを言葉にすることはありません。

 

無駄なリスクは取らないが一番、特に仕事となれば業務以外に問題を作らないのが一番です。

 

常に文化の違いが存在することを忘れてはいけません。

 

このような文化の違いを知ることも英語を学ぶことの1つだと感じています。

 

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