50歳からでも英語はできるのか?
Q:今年50歳になります。英語の学習経験は学生時代からありません。今からでも英語はできるようになりますか?
私はまだ50歳ではないので、考え方としてしか回答をすることができません。
このことをまずはご了承下さい。
これはすべての年齢の人に当てはまりますが、第一にお伝えしたいことは、「できるようになるなら」という確約のもと、英語の勉強ははじめるものではありません。
英語の勉強をはじめるから「できるようになる」のです。
結果が確約されていないと行動できないという思考では英語の習得は厳しいと思います。
そういう思考の人は、そもそも行動しませんし、勉強をする中でうまくいかないことがあるとすぐにあきらめてしまいます。
もちろん私も勉強をはじめたばかりの頃は本当に英語が話せるようになるのか不安しかありませんでした。
その不安に負けて行動を止めてしまうこともできました。
しかし、不安に打ち勝って学習を続けた結果として英語が話せるようになりました。
英語が話せるようになりたいのであれば、結果の確約がないものに時間とエネルギーを割く決意が必要です。
50歳から勉強をはじめて誰もが英語が話せるようになるというものではなく、また、50歳からはじめては絶対に無理というものでもありません。
50歳以降に勉強をはじめて英語が話せるようになった人もたくさんいれば、ならなかった人もたくさんいます。
何歳から勉強をはじめても、結果は自分しだいです。
できるか、できないか不確定なことに挑戦して、自分はできるようになるのだと信じて行動し続けた人が英語が話せるようになります。
結果の確約は一切なく、挑戦することからすべてがはじまります。
これはすべての年齢の人に共通して言えることです。
この考えは非常に大切なので、はじめにお伝えさせていただきました。
それでは、年をとっていることが英語の習得に不利なのかということについて述べていきます。
実際のところ、英語においては年齢はさほど関係がないと私は考えています。
実質的なハンデとしては、残りの人生で英語を勉強できる時間が短いということくらいではないでしょうか。
英語の場合は年齢よりも努力やテクニックが習得に大きな影響を与えます。
努力しない10代よりも、努力する50代の方が英語が話せるようになる可能性が高いのは間違いありません。
このように努力は年齢によって差が出ません。
完全に自分しだいです。
続いて、能力的なことについてです。
スポーツであれば年齢によっての限界があるのは誰もが知るところですが、英語の場合はそうとは限りません。
前提として、英語はスポーツでも学問でもなく、生活の一部、すなわち話すという動作や行動なので年齢が理由でできないということは考えがたいです。
脳科学的に記憶力のピークは19歳と言われています。
記憶力が年齢とともに低下するのは事実のようですが、英語を毎日勉強して使うようにしていれば、覚えられないということはありません。
むしろ、ある程度年齢を重ねた人はそれをカバーするだけの別の強みがあります。
私に関して言えば、20代の頃よりも30代の今の方が確実に英語の学習効率は良くなっています。
なぜなら、年齢を重ねるにつれて英語学習理論が確立したり、暗記のテクニックが身についたり、時間の最適化ができるようになったりと、学習効率も吸収も良くなっているからです。
若いころはこのような強みはありませんでした。
たしかに、若い人はエネルギーが長所です。
これは歳を重ねた人にはない長所かもしれません。
しかし、歳を重ねた人は経済力であったり自己管理能力であったり思考力であったりと違った長所があります。
このように、自分が持っている長所で勝負をしていけば仮に何歳であろうと英語はできるようになるものです。
生まれたての子どもは自然に言葉を覚えていく、これを羨む気持ちも分かります。
そしてそれを真似したい、でも年齢ゆえに真似できないと考える気持ちも分かります。
しかし、生まれたての子どもは人からの説明を理解することもできませんし、文法書を呼んで理論的に言葉を理解することもできません。
結局は自分にないもの(子どものように自然に言葉を身につける力)に目が行ってしまっているだけで、このように実際は年を重ねた自分だけが持っている力があるわけです。
自分にある力やアドバンテージに感謝をし、それにフォーカスしましょう。
大人には大人の、50歳には50歳の英語の身につけ方があります。
ですので、子どもが英語を覚えるのと同じ方法でと考える必要はまったくありません。
この発想ができるかどうかが重要です。
年齢なんかよりも自分の意思による、こう思います。
年齢を理由に英語をあきらめるのは間違った選択だと言いたいです。
後悔がないように挑戦してみてください!
やってダメだったことには後悔はしません。
やらなかったことに人間は後悔をするものです。
しかも、語学の学習は頭の体操になり、認知症の予防にもなるという研究結果(※)もあるほどです。
※カナダの心理学者ビアリストック氏とアメリカの神経心理学者ゴラン氏他の研究結果による
仮に英語が身につかなくても、頭の体操、健康にと考えれば英語を学ぶ価値は大いにあるのではないでしょうか。
趣味なく残りの人生を生きるより、英語という趣味がある人生の方が充実度は高いと思います。
孫に英語を教えるというのも、とても有益なことだと思います。
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