May I 〜?の解説
May I 〜?
【日本語訳】〜してもよろしいですか?
【使い方とニュアンスの解説】
誰かに何か頼みごとをする時に「Can I 〜?」や「May I 〜?」を使いましょうと中学などの英語の授業などでは教えられます。
たしかにこれは正解なのですが、では、この「Can I 〜?」と「May I 〜?」の違いは何なのでしょうか?
意味としてはやはり似ているものの、「May I 〜?」の方が「Can I 〜?」よりも丁寧なニュアンスがあるというのが事実です。
「Can I 〜?」は丁寧でないわけではありませんが、「May I 〜?」の方がもっと丁寧に聞こえるということです。
そして、「please」を「I」の後か文末に付けることで、さらに丁寧な頼み方をすることができます。
May I please borrow a pencil?
May I borrow a pencil, please?
というように使います。
この表現を直接日本語に訳すと「私は〜をできますか?」という意味ですが、誰かに頼みごとをする表現なので「私は〜をしてもよろしいですか?」という意味になります。
この頼み方に対して、できる場合は、
Yes, you can.
ええ、大丈夫ですよ。
Sure.
もちろん。
Okay.
大丈夫です。
などと返事をします。
できない場合は、「sorry」を言ってからできない理由を言うと、相手に対して角が立つこともありません。
例えば、
May I borrow a pencil, please?
鉛筆を借りてもいいですか?
に対して、
Sorry, I don't have one.
ごめんなさい、鉛筆を持っていません。
というように答えます。
ただ単に、「No.」のように答えてしまうとぶっきらぼうな感じがしてしまうので注意をしましょう。
最後に少しだけ補足的な説明をしておきます。
「can」を用いて相手に許可を求めるとき、「Can I 〜?(私は〜してもいいですか?)」と「Can you〜?(〜してくれますか?)」のように主語を変えることで、自分についても相手についても許可を求めることができました。
それでは今回紹介をした「may」の場合、自分について許可を求めるときは「May I 〜?」を使うのですが、相手に対して許可を求めるときはどうすればよいのでしょうか。
「May you 〜?」という言い方は耳にしたことがありませんよね。
例えば、相手に対して「窓を開けてもらっていいでしょうか」のように許可を求める場合、どのように表現をすれば良いのかを考えてみます。
May I ask you to open the window?
あなたに窓を開けてもらうようお願いしてもよろしいでしょうか?
少し回りくどい表現ではありますが、「May I ask you to V?」という形を用いることで表現することができます。
これは「〜してくれますか?」と直接的にお願いをしているわけではありません。
あくまでも、「〜してもらうようにお願いしてもよろしいでしょうか」という具合に、「私が〜してもよろしいでしょうか」というように「私」を中心に許可をもらう表現なわけです。
頻繁に使うわけではありませんが、とても丁寧なお願いの仕方なので紹介をしておきました。
次も同じく、人に頼みごとをするときの英会話表現「Will you 〜?」や「Would you 〜?」について説明をしていきます。