同じ意味だが使い方には要注意!
I would like to drink something cold.
何か冷たいものが飲みたいです。
Is there anything in particular you need?
何か特に必要なものはありますか?
上の例文では、ともに「何か」を意味する単語が含まれているのですが、「something」と「anything」という具合に用いられている単語は同じではありません。
今回の講義では、上の例文のように「something」と「anything」の違いと正しい使い分け方について説明していきます。
「something」と「anything」は不定代名詞と呼ばれ、これと似たもので「someone、anyone(誰か)」や「somebody、anybody(誰か)」もあり、これらも違いや使い分け方は同じです。
まずは基本となる定義から確認していきましょう。
肯定文で「何か」を意味したい場合は「something」を使う。
否定文や疑問文、条件節で「何か」を意味したい場合は「anything」を使う。
これが基本になります。
つまりは、以下のように文章中では使うということです。
■肯定文
I would like to drink something cold.
何か冷たいものが飲みたいです。
■否定文
There isn't anything I'd like to eat.
食べたいものが何もありません。
※文章の意味として日本語にすると「何も」となります。
■疑問文
Is there anything in particular you need?
何か特に必要なものはありますか?
■条件節
If there is anything unclear, please contact me.
もし何か不明確なことがあれば、私まで連絡をください。
しかし、これで解決ではないのが、「something」と「anything」の難しいところです。
疑問文では「anything」を使うと定義したのに、以下のような表現をよく耳にしませんか?
Would you like somothing to drink?
何か飲み物はいかがですか?
疑問文でありながら、「somothing」を用いて「何か」を意味しています。
これは間違いではありません。
これで正解です。
ここからが今回の講義の重要なポイントです。
否定文では必ず「anything」を用いますが、疑問文では状況に応じて「something」と「anything」の使い分けをする必要があります。
それでは再び先ほどの例文に戻りましょう。
Would you like somothing to drink?
何か飲み物はいかがですか?
なぜこの例文は疑問文なのに「something」を用いるのか、その理由は以下のとおりです。
相手が「yes」と答えるか「no」と答えるかが定かでない状況での疑問文では「anything」を用いる。
相手が「yes」と答えることが予想できる状況、もしくは相手に「yes」と答えてほしい状況の疑問文では「something」を用いる。
つまりは先ほどの例文では、相手が「yes」と答えることが予測できる状況か相手に「yes」と答えてほしい状況に該当するため、「something」を用いているわけです。
それ対して以下の例文では、相手が「yes」と答えるとは限らない、相手に「yes」と答えてほしい状況ではないため、「anything」を用いるのが正解になります。
Is there anything in particular you need?
何か特に必要なものはありますか?
これが「something」と「anything」と違いと正しい使い分け方になります。
相手に食べ物や飲み物をすすめるときは「something」が用いられるのはここで説明したことが理由です。
慣れないうちは状況に応じて使い分けをするのは簡単ではありません。
そのため、まずは食べ物や飲み物をすすめるケースでは「something」を使うと覚えておくようにしましょう。
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