「頑張って」という英語のいろいろ
「頑張って」という意味を表す英語にはいろいろなものがあります。
Good luck!
Hang in there!
Go for it!
You can do it!
Just do it!
これらが定番で、アメリカ人ネイティブの口から、
Break a leg!
Give them heaven!
という言葉も聞いたことがあります。
以上のすべてが、「頑張って」という意味を持つのですが、やはりそれぞれのニュアンスが異なるのは言うまでもありません。
ということで今回は、そのニュアンスの違いについて説明をしていきます。
Good luck!
この「Good luck」が「頑張って」という意味ではもっとも定番です。
本当によく使います。
「頑張って」という意味と同時に、「きっとうまくいくよ」「幸運を祈ります」というニュアンスがあります。
人との別れ際などに「Good luck!」と言うこともよくあります。
「〜を頑張って」「(人)と頑張って」と言いたい場合は、「Good luck with〜」という形を用います。
Good luck with Emi.
エミと頑張ってね!(エミとの幸運を祈るよ)
※エミさんのことが好きな友人に対して
Hang in there!
この「Hang in there」も「頑張って」という意味なのですが、ニュアンスが少し異なります。
窮地にいる人を励ますときに使うフレーズであり、「あきらめずに頑張ろう」というニュアンスを持っています。
2011年3月11日の東日本大震災のとき、アメリカのABCニュースで女性アナウンサーが日本に対して「Hang in there!」と言っていたのが印象的でした。
Go for it!
「Go for it」も「頑張って」という意味なのですが、「やってみなよ」というニュアンスが含まれています。
つまり、何かに挑戦をしようとしている人に対して「Go for it!」と言うのが正しい使い方です。
また、「どうぞ」という意味でも使われます。
You can do it!
「You can do it!」も「頑張って」という意味なのですが、「あなたならきっと大丈夫だよ」という励ましのニュアンスがあります。
注意点としては年上や目上の人には使うべき表現ではないということです。
何かを前に不安を感じている友人や同僚など親しい人に対して使う表現です。
Just do it!
これはスポーツブランドのNIKEのキャッチコピーとしても有名ですね。
「Just do it!」には「とりあえずやってみなよ」というニュアンスがあり、相手を後押しするときに使います。
何かに挑戦したいが行動に移せない人などに対して使う表現です。
Break a leg!
「足の骨を折るような不吉なことと真逆なことが起こるように」という意味からこのような表現をするという説を書籍で見たことがあります。
この「Break a leg」は上に挙げた3つの中で、「Good luck」に近いニュアンスなのですが、それよりも強い意味を持っています。
「頑張って」という言葉の強意表現だと考えるとよいでしょう。
Give them heaven!
「Give them heaven!」は直訳すると「あいつらに地獄を見せてやれ」という意味になります。
直訳してしまうと過激な意味にもとれますが、実際にはそれほど激しいニュアンスはありません。
「頑張ってこいよ!」という意味であり、これから戦いに出る仲間に対する励ましの言葉として使われています。
注意点としては、「Give them heaven!」はスラングであり、仲の良い仲間に対してしか使わないということです。
日本語で「頑張って」と言えば同じ一言なのですが、英語ではこのような使い分けをしています。
Good luck!
Hang in there!
Go for it!
You can do it!
この4つは本当によく使う表現なので、ニュアンスとともに覚えておきましょう。
ちなみに日本人は「頑張って」の意味で「ファイト!」と言いますが、「fight」は「戦う、ケンカする」という意味のため、これは和製英語としての表現になります。
試練を乗り越える必要がある状況にいる人に対しては、
Keep fighting!
戦い続けて!
という意味で使うこともありますが、軽い意味での「頑張って」は意味しません。
次は、日常英会話でよく使う「glad」という単語の用法について説明をしていきます。
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