theの付く比較級、theの付かない最上級
まずはこれだけ覚える!
「the」の付く比較級、「the」の付かない最上級という例外パターンがある!
限られた表現のみこれに該当するので、暗記してしまうことが対策!
今回の講義では、「the」の付く比較級、「the」の付かない最上級という例外パターンを学習していきます。
比較級には「the」を付けない、最上級には「the」を付けるという基本的な考えと反する内容となります。
つまりは例外的な表現ということです。
〜目次〜
以下は「the」の付く比較級の文章です。
He is the younger of the two.
彼は二人の中で若い方です。
比較級なのに「the younger」という「the」の付く形となっています。
そして、これまで学習した「…より〜だ」という意味になっていません。
通常の比較級は「形容詞のer形+than」という形だったのに対して、この場合は「the+形容詞のer形+of」という形になっています。
そして、「二人の中で〜の方」という意味になります。
このように「二人の中で」というように2つを比較する場合に限り、「the」の付く例外的な比較級にすることができます。
それでは、なぜ「the」が付くのでしょうか。
「the」は冠詞で、「その〜」という意味です。
つまり、何かを特定する場合に用いる冠詞なわけです。
上の例文の日本語訳を見ていただくと分かるのですが、「二人の中で〜な方」ということで、どちらか特定ができるので「the」を使っているのだと私は個人的に解釈をしています。
※参考記事
aとtheの違い
「the」の付く比較級の2つ目として、「the+比較級+S+V〜, the+比較級+S+V…」という表現があります。
以下、その例文と意味です。
The more I study, the more I know.
学べば学ぶほど、知識が増えます。
The more stubborn you are, the more isolate you become.
頑固であればあるほど、孤立します。
上記の例文のように、「the+比較級+S+V〜, the+比較級+S+V…」の形で、「〜すればするほど、…だ」「〜であればあるほど、…だ」という意味になります。
注意点としては、比例関係にある2つの文章に限り、使用できるということです。
上記の例文では、「勉強すればするほど知識が増える」や「頑固であればあるほど孤立する」という比例関係が確認できます。
「all+the+比較級」は、「その分だけ/それだけいっそう」という意味を持つ「the」の付く比較級です。
He works all the harder because he has a girlfriend.
彼は彼女がいるので、それだけいっそう一生懸命働きます。
I like her all the more for her kindness.
彼女の親切心から、私はその分だけ彼女を好いています。
上記の例文のように「because+S+V」を続けるパターンと、「for+N(名詞)」を続けるパターンがあります。
文章を続けたいときは「because」を、名詞を続けたい場合は「for」を使います。
以下は、「the」の付かない最上級の例文です。
He is happiest when he is sleeping.
彼は寝ているときが一番幸せです。
通常の最上級であれば「the」が必要ですが、上の例文のように同一人物(物でも可)の中で最上級の表現をするときは「the」を用いません。
つまりは、自分自身の中での比較ということです。
人以外の場合、つまりは物の場合も「the」の付かない最上級を使います。
This mountain is highest here.
この山はここが一番高いです。
上の例文は、同じ山の中でもっとも高い場所を示しているわけです。
たくさんある山の中で、この山がもっとも高いと言っているわけではありません。
このように同一の人と物についての状態を表すときに、「the」の付かない最上級を使うことになります。
ここで説明した、「the」の付く比較級、「the」の付かない最上級は例外的な扱いですが、日常英会話では使われる表現です。
特に「the」の付かない最上級は、自己開示のときに使える表現なので覚えておく価値があります。
次の講義はコチラ:英語の語順について
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