句動詞の語順のルール
今回は句動詞(phrasal verb)の語順のルールについて説明をしていきます。
句動詞とは「pick up」や「go out with」のように動詞と複数の単語が合体して1つの動詞として働き、意味をなすものを言います。
代表的なのは、「pick up」のように「動詞+副詞」の句動詞と、「go out with」のように「動詞+副詞+前置詞」の句動詞です。
なぜ今回、このような句動詞の語順を取り上げたかと言うと、多くの人が句動詞の語順のルールを知らずに間違って使ってしまっているからです。
(実際のところ、語順が間違っていてもほぼ通じてしまうのですが)
Can you pick me up?
迎えに来てくれる?
この一文は「pick up(〜を迎えに行く)」という「動詞+副詞」の句動詞を使ったものです。
これで正解なのですが、なぜ「pick up me」という語順じゃないのかということを疑問に思う人が多くいます。
実際のところ、
Can you pick up me?
としてしまったら文法上、間違いになります。
しかし、これが、
Can you pick up Nancy?
であれば文法上、正解になります。
そして、
Can you pick Nancy up?
も文法上、正解です。
すみません、余計に複雑にしてしまったかもしれません。
まとめあげますと、目的語が代名詞であれば、「pick 目的語 up」という形しか取れなくて、目的語が代名詞以外であれば「pick 目的語 up」と「pick up 目的語」のどちらもで大丈夫になります。
目的語が代名詞であれば「pick 目的語 up」という形しか取れない理由は、発音上の語呂が悪いからだそうです。
これが「動詞+副詞」でできた句動詞の語順のルールになります。
そして発音時は、「動詞+副詞」の句動詞は必ず副詞を強く発音します。
続いて、「動詞+副詞+前置詞」の句動詞についてです。
「動詞+副詞+前置詞」の句動詞の例として「go out with」を出しますが、この場合、「go out 目的語 with」という語順にはなりません。
「go out with」の「with」は前置詞のため、必ず「go out with 目的語」という語順になります。
その理由として、前置詞は必ず名詞の前に置くというルールがあるからです。
そして、発音時は前置詞よりも動詞を強く発音します。
句動詞の語順で注意すべきは「動詞+副詞」の句動詞です。
「pick up」の「up」は前置詞ではなく、副詞であるため、上で説明したような語順の変化が起きます。
まさに英語の副詞の位置は流動的と言われる所以です。
つまり、句動詞の語順に気をつけることと、句動詞の中の名詞と絡む単語が副詞なのか前置詞なのかということも併せて理解しておく必要があります。
だいぶ細かい話になってしまいましたが、とても重要なことなのでぜひ覚えておいてください。
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