英会話学校は基本的にはおすすめしない

私は今、仕事で使える英語力強化のために英会話学校に通っています。

 

しかし、英会話学校に通えば英語が話せるようになるということもなければ、ただなんとなく英会話学校に通うことも全くおすすめできません。

 

もちろん、通うことで効果があり、上達が早くなることもあります。

 

ですが、ちゃんとポイントを押さえて通わないと、ただただお金がかかるだけになってしまうので注意が必要です。

 

そのポイントについてはこれから複数回の講義に渡って詳しく解説をしていきますのでぜひお付き合いください。

 

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私は実際に通っているし、見学にもいくつか行ったことがあるし、友人からの情報もあるので英会話学校のだいたいの実態というものを知っています。

 

その実態は私たちが想像しているようなものではなく、結構厳しく信用し切れないものです。

 

まずは今回の講義では、英会話学校をおすすめできない理由、信用できない理由について述べていきます。

 

(注意:すべての学校がそうだというわけではありません)

 

圧倒的な金額の高さ

 

英語教材やオンライン英会話など英語を学ぶ方法は多数ありますが、その中でも英会話学校はかなり高額な部類に入ります。

 

入会金、レッスン代、テキスト代、管理費、登録料、講師の指名料などなど、各学校によって名目は異なりますが、いろいろな名目で料金が発生し、その合計金額は相当なものになってしまいます。

 

「金額が高い=ハイリスク、ハードルが高い」と考えるのが当然であり、この金額を平常心で許容できる人はあまりいません。

 

 

料金が不明瞭

 

英会話学校に対するクレームで多いのは料金についての内容です。

 

あなたもきっと見たことがあると思います。

 

「お試しレッスン10回9,800円」

 

このようにはじめは安く感じるが通常のコースは高かった、後から様々な形で追加料金が発生したということがよくあります。

 

「1レッスン1,980円〜」

 

1レッスン1,980円で受けられると思ったら、「1,980円〜」という表記がトリックで実際はそれよりもはるかに高かったということもあります。

 

料金が高いがゆえに料金を不明瞭にしている英会話学校もあるので注意が必要です。

 

 

止めると申し出ると引き止められる

 

「止めるのに苦労した」

 

こんな言葉を漏らす友人もいます。

 

英会話学校を止めると申し出たのですが、学校側が何かと理由をつけて止めさせてくれないこともあります。

 

「コースを変えてみましょう」

 

「一度面談をしてやり方を見直しましょう」

 

「このタイミングで止めると解約金が発生しますよ」

 

このような引き止めの言葉は英会話学校の常套句かもしれません。

 

英語教材やオンライン英会話などは仕組み上、「引き止め」はありませんが、英会話学校は引き止めが可能です。

 

一度入会すると止めるのに苦労することもあります。

 

また、引き止めと近いですが、料金の前払いがルールになっている学校もあります。

 

先に料金を払わせておけば止めることができない、止められても痛くないということです。

 

止めるときにこちらが損することがあると認識しておきましょう。

 

 

日本人講師の質が低い

 

これは日本人の講師についての話です。

 

ハローワークの求人や転職サイトの求人を見ていると、中には「TOEIC650点以上」という条件で英語講師の求人案件があります。

 

しかもその求人先の企業は誰もが名前を知る大手スクールだったりします。

 

もちろん「TOEIC800点以上」などの求人もありますが、私からしたらTOEIC650点は英語を教える立場ではなく、英語を習う立場です。

 

人材不足の現代、これくらい英語講師の採用基準は低くなっています。

 

また、英語講師の仕事は平日休みであったり、勤務終了が夜遅かったりと不人気です。

 

それゆえに優秀な人材を確保するのが困難です。

 

私も英語が話せますが、英語が話せる人は、英語講師としての仕事よりも外資系企業などを選んだ方が収入も多いし働きやすいと認識しています。

 

私自身も優秀な講師を知っているので、すべての講師のレベルが低いとは決して言いませんが、レベルの高い人材が集まりづらいのがこの業界です。

 

 

外国人講師の質も低い

 

英会話学校の外国人講師の質はかなり低いと考えた方がよいでしょう。

 

この理由の前提として、多くのスクールは外国人講師を集めることに必死という事情があります。

 

一番ありがちなのがネイティブスピーカーというだけで指導経験がゼロというケースです。

 

「ネイティブの講師のレッスンが受けられます」というウリ文句をよく見るはずですが、これはある意味正直です。

 

ネイティブということのみ言及し、指導経験については一切言及していないので。

 

ハッキリ言いますが、日本に住む外国人にとってもっとも就きやすい職種は英語講師です。

 

日本語が話せない外国人講師ならば、英語講師しか仕事がなかったと考えてもいいでしょう。

 

なぜなら能力が高くて仕事ができたり、日本語も話せる外国人ならば、もっと給料も待遇も良い職業が日本にはあるからです。

 

給料も待遇も悪い英語講師になる理由がありません。

 

つまりは他の仕事には就けないが英語講師にはなれるということです。

 

外国人であれば誰でも採用というのが英会話学校の実態に感じてしまうのは私だけではないと思います。

 

能力があって英語講師になった、なりたくて英語講師になったというわけではない講師がほとんどです。

 

そんな講師が熱心にレッスンに取り組んだり、休みを削って指導の勉強をしたりということをするはずがありません。

 

また、指導経験がないゆえに、生徒がなぜ英語が聞き取れないのか、話せないのか、何が問題なのかなどその理由が分からない講師がほとんどです。

 

この具体例として、生徒が英語を英語として聞いて理解し英語を話しているのか、それとも英語を一度に日本語に変換をして聞いて理解しているのかを見抜ける講師、見抜く意思のある講師は皆無でしょう。

 

つまりは教えることに対してプロではなく、ただ外国人というだけでしかないということです。

 

厳しい言葉ですが、これでは講師ではなくただの話し相手としか言えません。

 

例えるのなら、英語が話せず、日本語をどう教えればいいのか全く分からないあなたがアメリカに行き、ただ日本人だからという理由だけでアメリカ人に日本語を教える講師になるようなものです。

 

ひどい話ですが、このように「講師」とは呼べない人が講師をしているケースも本当によくあります。

 

 

ないに等しい講師への教育

 

上で外国人講師の質について指摘をしました。

 

外国人というだけで指導経験がないことが多いです。

 

しかし、英会話学校で講師としての指導教育や研修を受けているからしっかりとしたレッスンができるだろうと考える人もいます。

 

これについての私の意見ですが、英会話学校で講師の教育に力を入れているところはあまりありません。

 

その理由の第一は、英会話学校という業態は経営が厳しい傾向があるからです。

 

街を歩けば英会話学校をたくさん見かけるとおり、日本には英会話学校が乱立しています。

 

さらには英語教材やオンライン英会話など英語を学ぶ手段としてのライバルも増え続けています。

 

このようにライバルだらけ、さらにはその中でも高額な部類の英会話学校は今現在どこも生き残ることに必死です。

 

そんな英会話学校が生き残るためにどこに投資をするでしょうか。

 

講師の教育でしょうか。

 

いいえ、そんなことはありません。

 

講師の教育の前に生徒の獲得です。

 

まずは生徒を獲得しないと生きていけないという事情があるため、講師の教育に積極的に投資をしている英会話学校は多くはありません。

 

2つ目の理由は、講師の離職率の問題です。

 

英会話学校に務める日本人講師の離職率が高いのが想像できるとおり、外国人の講師の離職率も高いです。

 

そもそも日本のように終身雇用という文化がアメリカやオーストラリアにはありません。

 

人生の中で何度も転職をすることが当たり前で、1つの仕事に就く期間はすごく短いです。

 

なので、日本人よりもお気楽に仕事を辞めてしまいます。

 

それだけでなく、日本に住む外国人にとって日本での生活は孤独です。

 

そのため、孤独に耐えられず母国に帰ってしまうという人も多くいます。

 

講師が長く働かないことは英会話学校側も重々と分かっているため、講師の教育に消極的になるのは仕方のないことでしょう。

 

また、すべての講師が正社員というわけではありません。

 

アルバイトで採用されている講師も多くいます。

 

当然ですが、アルバイトで採用し、先の分からない講師に対して教育や研修をしっかりやるのはリスクが高いです。

 

このように外国人講師に対しての教育はないに等しいと思ってもよいでしょう。

 

 

グレーな体験レッスン

 

これは私の友人が実際に経験したことなのでどうしてもここで書いておきたいです。

 

私の友人が体験レッスンに行ったとある英会話学校があります。

 

そのとき体験レッスンで講師をしてくれたのは、見た目が非常に良いアメリカ人の女性だったそうです。

 

発音もとてもキレイなアメリカ英語で指導もうまい、いろいろな要望にも応えてくれる、と彼はすごく満足したそうです。

 

そして、入会を決意し、いざ2回目のレッスンに参加してみると、今度は別の講師が担当でした。

 

次のレッスンもその次のレッスンもこの講師が担当で、初めに担当してくれた女性の講師のレッスンはそれ以降一度も受けられることがありませんでした。

 

たしかにその女性講師はスクール内にいるのですが、なぜ担当してくれないのか、彼はその理由に気づいたのです。

 

その理由は「体験レッスン専用の客引きのための講師だったから」です。

 

体験レッスンに来る人に対してのみ優秀な講師のレッスンを受けさせ、入会を決意させる。

 

入会をさせたら他の講師のレッスンを受けさせる。

 

優秀な講師は常に新規の獲得のための体験レッスンを担当する。

 

このようなグレーな方法を取っている英会話学校が実際にありました。

 

体験レッスンで決めようと考える人も多くいますが、体験レッスンを受けても実情が分からないこともある、これが英会話学校です。

 

 

以上、長々と述べてきましたが、挙げればキリがないくらい英会話学校には問題があり、外から見ているのと、実際に中からその実態を見ているのでは感じ方がものすごく違います。

 

さまざまな英語の勉強手段の中で英会話学校ほどクレームに近い意見を耳にするものはありません。

 

インターネット上でも叩かれている英会話学校をよく見かけます。

 

もちろんこれは高額ゆえに被害者意識を強く持ってしまうという側面もあると感じます。

 

まずは英語教材で独学をしてみて、それで足りない場合に習いに行くというのが正しい順番になります。

 

というよりもまずは英語教材で基礎を作り、それを試す実践の場として習いに行くのが正解です。

 

英会話学校はとにかく高額です。

 

いろいろなスクールが生徒の取り合いのため安く見せる工夫はしていますが、独学と比べれば高いのは言うまでもありません。

 

お金がなくなってしまい通えなくなるということもあるものです。

 

こうなってしまうと英会話学校が英語を勉強する理由になっていた人は学習を続けることが困難になります。

 

お金の面でも厳しさが増す学習法なのが英会話学校です。

 

確固たる活用術を身につけていないのであれば結果的に損をしてしまうことになるものです。

 

もし英会話学校へ行くことを考える際は、投資額に見合った効果や成果が得られるかを判断するようにしましょう。

 

そのための具体的な方法をこれから説明していきますので引き続きお付き合いいただければと思います。

 

 

 

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