こんな人は英語の勉強で失敗します
Q:私は◯◯です。こんな私でも英語が話せるようになりますか?
※◯◯の部分は人によって異なる。
今回は、私がメール相談を受ける中で分かった、英語の勉強で失敗する人の特徴や共通点について述べていきます。
私はこれまでメール相談を受けた回数が3,000件を軽く超え、いよいよベテランの域に入ってきました。
そして、このように多くの人とメールで対話をした結果、メールの段階でこの人はきっと英語の勉強で失敗するだろうなという特徴や共通点が分かってきました。
これから英語の勉強を始める人には厳しく聞こえるかもしれませんが、逆にここで挙げるような人にならなければ成功確率は上がると考えていただきたいです。
それでは早速ご覧ください。
英語が話せるようになりたいと本気で思っていない
「英語が話せるようになりたい」と多くの人が言いますが、その本気度は人によってまったく異なります。
英語の勉強で失敗する人は、「話せるようになれたらいいな」程度の弱い願望しかありません。
英語が話せたらいいなとふと思い、すぐに熱が冷めてしまう、他に興味があることが出てきたらそちらに気持ちが移ってしまう、こんな人は英語の勉強を続けられず、すぐに英語を止めてしまいます。
1日数分の勉強だけで英語が話せるようになると思っている
「1日どれくらい勉強ができますか?」という私の質問に対して「1日5分なら何とかできます」というような回答をしてくる人がいます。
残念ですが、1日5分では英語が話せるようになるまでに何年かかるかまったく分かりません。
英語は1日数分の片手間の勉強で身につくほど安易なものではなく1日30分は必要です。
成功する人ほど英語の習得には時間がかかるものだと考えていて、失敗する人ほど英語の習得には時間がかからない、かけたくないと思っていると私は感じています。
魔法のような方法を期待している
「なるべく時間をかけずにラクな方法で英語が話せるようになりたい」とメールをしてくる人もいますが、残念ですがそんな方法はありません。
このタイプの人はラクさアピールの強い教材を好む傾向があります。
そしてその結果、失敗して英語をあきらめていきます。
努力なしで魔法のような方法を追い求めている人は、いつまでたってもそういう教材にお金を払うのみで上達はありません。
現実的な考えをする必要があります。
結果を短期間で求めようとする
「教材を買って2週間しましたが効果が感じられません」
「英語を1カ月間勉強したことがありますが上達しませんでした」
という質問もよく受けますが、「いやいや、たったの2週間や1ヶ月でしょ?」というのが私の思うところです。
このように短期間で結果を求めようとする人は、やはり短期間で英語から脱落していってしまいます。
英語を身につけるために半年、1年、それ以上と長期的な視点を持って努力できないことも、英語の勉強で失敗に終わる人の特徴です。
自己評価が極めて低い
「私はどうしようもないバカですが・・・」
「年なので頭がまったく働きませんが・・・」
「記憶力が全然良くありませんが・・・」
謙遜でならともかく、このように自己評価が極めて低い人も英語の勉強には向かないというのが私の意見です。
英語の勉強は日々覚えることがあり、さらには成長をすぐに感じられるものではありません。
そのため、自己評価が低い人は、うまくいかないことがあると「自分には無理なのだ」とすぐにあきらめようとしてしまう傾向があります。
自己投資に強い抵抗がある
相談をいただき、私としてベストの回答をしても、いざ英語教材を買うとなるとお金を払うことに強い抵抗を持つ人もいます。
「ありがとうございます。再度検討します。」
「本当にこれで間違いないですか・・・」
「あっちの教材も良いと思うのですが・・・」
私のアドバイスに対してこのような回答をしてくる人というのは、相談をするだけで実際に行動に移さない人の特徴です。
目標を達成するための自己投資ができないので、当たり前のことですが、今よりも前に進むことはできません。
また、これと同様に自己投資を理解してくれない家族がいる人も厳しいです。
「英太さんがおすすめする教材を買いたいのですが、妻が認めてくれません。」
パチンコや遊びに使うお金と自己投資に使うお金を同じ感覚で考えているのを私は悲しく思います。
自己投資に使うお金は特別視するべきです。
愛する子どもが「お母さん、勉強したいからこの教材買って」と言ってきたときに「もったいないからやめなさい」と言っていたらその子の未来はどうなるでしょうか。
自己投資は高くつくが、無知はもっと高くつくだけです。
下手な節約をしようとする
上に挙げた「自己投資に強い抵抗がある」と似たことですが、節約を意識しすぎるため、本当に必要なものを買おうとしない人もいます。
1つの教材を長く使いたいという思いが強いため、初心者なのに、成長を見込んでいきなり中級者用の教材を買おうとします。
これは「節約」という面を考えればたしかに節約になるのですが、英語の上達を考えれば賢い方法ではありません。
子どもに服を買うとき、子どもの成長を見込んで少し大きめの服を買ったりします。
これは子どもの体は自然と成長して大きくなるので賢い節約の方法になります。
しかし、英語となれば子どもの体のように自然と成長するものではありません。
英語力を成長させるには、その時その時の自分のレベルに合った教材を買う必要があります。
現在の自分のレベルに合わない教材を買えば、勉強自体が続かないリスクになるのみです。
今現在行動をしていない
「英語がどうしても必要です」「話せるようになりたいです」と言いながらも今現在は英語を勉強していない、これも失敗する人の特徴や共通点です。
本当に英語が必要なら、本当に英語が話せるようになりたいなら、相談をする前にすでに何らかの行動をしているはずです。
準備が整わないと行動に移せない人はいつまでたっても準備が整わず、行動できません。
準備は行動の中で整うものだからです。
また、「来月から英語を始めようと考えています」と言う人もこれと同じです。
私としては、なぜ今月から始めないのかと疑問に思ってしまいます。
これは「明日から禁煙します」と言う人と同じようなものです。
本当に禁煙する人は今日から禁煙します。
明日になれば、また明日から禁煙しますと言い、どんどん先延ばしをしてしまいます。
「来月から始めます」という人に、英語を勉強する来月は永遠にやってきません。
数ヶ月前と同じ相談をしてくる
数ヶ月前に相談を受け、回答をしたのに、また同じような質問をしてくる人もいます。
つまりは数ヶ月前に回答を受けてから今まで何も行動をしていないという意味です。
英語の勉強で成功する人はこの数ヶ月の間にかなり勉強を進めてしまいます。
行動に移すのが遅い人も英語の勉強には向きません。
態度が悪い
私が英語教材についてのメール相談を受ける中で、なぜこれほど失礼なメールができるのかと不思議かつ腹立たしく思ってしまう人がいます。
「あなた相談を受ける側ですよね?私に教えてもらう側ですよね?」と思わず言いたくなってしまうほどです。
当然のことですが、こんなメールをもらった時点で、私も人間なので熱心に回答をしたいとは思えません。
つまりは、相手に配慮できず、態度が悪い人というのは人から応援してもらえないわけです。
それ以前に、これから勉強しようと思っていることは英語であり、つまりは言葉であり、コミュニケーションのスキルです。
日本語ですら相手に不快な思いをさせてしまう人が、どうやって英語で相手に不快な思いをさせないコミュニケーションができるようになるかと思ってしまいます。
こういう人はそもそも言葉に対するセンスがありませんので、英語の学習には本当に向きません。
こんな人は英語の前に学ぶべきことがあります。
厳しい言葉ですが、まずは人としてのスキルと日本語から勉強し直してください、と言いたいです。
始める前からアレもコレもと考えている
これから英語の勉強を始めるのに、「英会話の教材と発音の教材で良いものを教えてください、それと単語や文法が学べる教材も教えてください」という相談を受けることもあります。
やる気は素晴らしいのですが、私の経験では最初から手広くアレもコレもとやろうとする人は結果としてどれも中途半端で終わってしまうものです。
焦る気持ちは分かります。
しかし、これまで英語の勉強をしてこなかった人がこのように過度な負荷をいきなりかけると、体がビックリしてしまうだけです。
まずは目の前の目標を1つに絞って、それに一点集中しなければなりません。
「時間がない」アピールが強い
「時間がありません、時間を取れません」と言う人がいますが、正直なところこの言葉を言われてしまうと私は一番困ります。
時間がないのは自分の問題であり、私がどうにもすることはできないからです。
「時間がない」と言う人は、「時間をかけたくない」「時間を作る気がない」という思いがその言葉の裏にはあるのだと私は思います。
みな同じ24時間で勝負をしているので時間がないことを嘆くのではなく、時間を作る努力をするべきです。
それでも時間がないと言うのであれば、「英語の勉強には向きません」というのが私の本心での回答になります。
自分で調べる癖がない
英語の学習では、辞書(電子辞書)を使って分からないことを自分で調べて解決するという行動パターンが必要になります。
これは私が英語を始めたばかりの初心者のころから、今となっても変わりません。
しかし、辞書を使って自分で調べることを嫌い、調べれば分かることを私に何度も質問してくる人もいます。
このような人も英語には向きません。
英語の勉強を続ける限り、自分で調べて解決することを永遠に続ける必要があり、それをしないと前へは進めないからです。
自分で調べて解決することを当たり前だと思えない人が英語を習得することは不可能でしょう。
また、「TOEICで点数を取る方法を教えてください」というような具体性のない相談メールをもらうこともありますが、こういう人は自分で何一つ情報収集することなく私にいきなり質問してしまっているケースがほとんどです。
冷たいですが、「私のサイトのTOEIC攻略法のページは読みましたか?まずはこちらをお読みいただければ解決します」とだけ回答をしています。
いきなり質問するのはラクかもしれません。
しかし、自分で調べたり、読んだりという行動を先にすれば多くは解決できることですし、行動の後の質問でなければ私も現状がつかめずどう回答していいか分かりません。
英語の勉強は人があなたの代わりにやってくれることはなく、やるのは自分です。
それゆえに、自分で調べたりということができず、他人への依存心が強い人も習得は難しいと思います。
非現実的な目標を設定している
「英語の勉強経験はゼロですが、半年で英語がぺらぺらになってTOEIC900点を超えて希望する会社に入りたいです。」
このような非現実的な目標を掲げて相談をしてくる人でその目標を達成した人を見たことがありません。
この手の目標を掲げてしまう理由は単純に調査不足です。
現実を知らないこと、自分を知らないことなど、目標の割に調査をまったく行っていないため、非現実的な目標を設定できるのだと思います。
そして、いざ目標に向かって歩み出したとき、目標までの距離の遠さに気づき勉強を断念してしまいます。
偉人と呼ばれる人は大きな目標を立てますが、彼らは大きな目標を達成するために綿密な調査を行い、それを達成するための小さなステップまで考えています。
これが大きな目標を立てて成功する人と失敗する人の違いです。
仮に先ほどの質問の例なら以下のようになるのが成功する人です。
「英語の勉強経験はゼロですが、半年で英語がぺらぺらになってTOEIC900点を超えて希望する会社に入りたいです。」
「そのための第一ステップとして日常英会話からマスターしたいです。」
ここまで具体性を持たせなければ大きな目標は達成できません。
長々と述べてきましたが、英語の勉強で失敗する人はだいたいこれらのどれかに該当するはずです。
英語の勉強で成功するには、現実的な方法、正しい教材を使い、時間をかけてコツコツと一歩ずつ進んでいくしか方法はありません。
上に挙げた英語の勉強で失敗する人の特徴や共通点を自分の中から排除してしまいましょう。
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