どのスキルを鍛えているのかを意識する
今回は、同じ時間、同じだけのエネルギーで英語の学習をするのに学習効果を大きくする方法を紹介していきます。
英語には大きく分けて、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティング、発音の5つのスキルがあります(文法と語彙力は「スキル」ではなく「知識」とここでは定義します)。
どんな方法で英語の学習をするにしても、その学習は上に挙げた5つのスキルのどれかを上達させるためのもののはずです。
このとき、今自分がしている学習は一体どのスキルの上達につながっているのかを意識するようにしましょう。
ただ意識の問題ですが、これがともて重要です。
スポーツジムに行って筋力トレーニングの指導を受けると、「どの筋肉を鍛えているのか意識してください」や「お腹の真ん中を鍛えていることを意識して腹筋をしてください」などと必ず言われます。
その理由は、鍛えたい部位を意識した方が筋力トレーニングの効果が高くなることが証明されているからです。
重たいダンベルを手で持ってそれを上下させて腕(二頭筋)を鍛えたい場合、ただがむしゃらにダンベルを上下させるのではなく、「今自分は腕のこの部分を鍛えているのだ」と意識しながらダンベルを上下させることでその部分を集中して鍛え上げることができます。
英語もこれと同じです。
何も意識せずにただ漠然と英語を聞く、ただ音読をしてみるというやり方では、同じ時間をかけたとしても得られるものが少なくなってしまいます。
「今自分はこのCDの英語音声を聞いて、長い会話文を聞き取る力をつけているのだ」
「今自分はこの英会話表現を音読することで、スピーキングの練習をしているのだ」
というように「何を鍛えるために何をしているのか」を意識するようにしましょう。
人間の体の理論のことは私は詳しく分かりませんが、やはり脳が体に司令を出しているためか、こうやって意識をするだけで、本当にそのスキルが効率良く伸びてくれるのが英語です。
また、この考えができると学習の無駄もなくなります。
「英会話を聞くことでスピーキングを鍛えよう」のように学習メニューと自分の望む結果が異なる学習を選択することがなくなるからです。
「英会話表現を何度も口ずさむことでスピーキングを鍛えよう」、このように学習メニューと自分の望む結果を同じ直線上に設定することができるようになります。
自分は今、どのスキルを鍛えるためにどんな学習をするのか、これを意識することは上達を早めるとともに無駄をなくすことにも大きく貢献してくれます。
意識の問題だけで労力はかからないので、すぐにでも取り入れてみてください。
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