英語教材の知名度と効果の関係
英語教材を買うとき、仕方がないことなのですが、有名なものほど候補になり、それを買ってしまう人がほとんどだと思います。
当然ですが、知られていない教材は候補にすら入る余地はありません。
私はこのサイトで多くの教材を紹介していますが、これまでを振り返ると、やはりはじめは有名なものから購入をしました。
これはごく普通の人間の購買心理だと思います。
だからこそ、どの英語教材の販売元も教材を有名にすること、すなわち知名度を上げることに必死になっているように感じます。
具体的には宣伝や広告に注力するということです。
しかし、「有名な教材=効果のある教材」というわけではありません。
当然ですが、宣伝や広告に注力していることと英語教材自体の効果は別物です。
私の経験からの意見として、
英語教材は有名なものほど内容が手薄な傾向があるのでは?
と感じています。
これがすべての理由ではありませんが、「有名=CMや広告にお金をかけている」と考えられます。
つまり、教材の価格の中にCMや広告の費用が多く含まれてしまうわけです。
となると当然のことですが、教材自体にかけられるお金が減ってしまいます。
その結果、教材の内容が手薄になる傾向があると考えられます。
これは英会話教材に限らず、他の業界でもあることです。
例えば、芸能人などが宣伝に登場する商品を買った人は、ある意味、その芸能人にもお金を払っているわけです。
契約料や出演料として、その芸能人に一部のお金が支払われているだろうことは間違いないと思います。
その芸能人のファンだとか、その芸能人を応援したいのなら構いませんが、純粋に教材としての効果を望むのなら、ちょっとこれはやるせないですよね(汗)
有名だからという安心感の裏にはこのような事があるのは覚えておいた方がよいでしょう。
まさに「化粧品の原価は数百円、だけどそこにブランド名が入ると1万円になる」というのと同じようなことです。
本当に良い教材はCMや広告を出さなくても口コミで評判となり自然と売れていくものです。
そして、CMや広告にお金をつかっていない分、教材にコストをかけられるため、内容が濃くなります。
すべての教材がそうだとは言いませんが、私は自分の体験から、宣伝や広告でよく目にする教材ほど内容が手薄になってしまっていると思っています。
特に、芸能人や著名人を宣伝にいつものように使っている教材は注意をした方がいいでしょう。
金額は不明ですが、その芸能人にお金が流れているであろうことは間違いないですし、お金をもらった上での宣伝になっているものなので、それが本心だとは限りません。
宣伝の脚本や演出などは販売元が用意していると考えるのが妥当です。
また、私のように他の教材も使った結果として、その教材を良いと言っているのかは疑問です。
少なからず芸能人は英語のプロではないので、彼らが「おすすめ」と言っているのは一般人の英語が話せない人が「おすすめ」と言っているのと何ら変わりはありません。
中には外国人の芸能人が広告に登場している教材もありますが、「あなたネイティブスピーカーでしょ?生まれつき英語が話せるのに英語教材の良し悪しが分かるの?」とツッコミを入れたいほどです。
(2017年にこの外国人タレントも契約打ち切りになったようですが)
「外国人=英語」というイメージのみで、教材の内容とは大きな関係はありません。
冷静になって見ればこんなものです。
彼らは英語教材の知名度に貢献をしているだけであり、あなたの英語学習に貢献をしてくれるわけではありません。
もちろん、有名という安心感があるのは大きなメリットですが、この点と天秤にかける必要があると思います。
教材を選ぶときはこれらを意識的に見てみてください。
英語を愛する自分としては、「誰を宣伝に起用するか」の勝負ではなく、「どうすれば学習効果が高くなるか」の勝負を望んでいます。