リーディングの勉強は何を読むべきか
リーディングが上達するには「慣れが必要だ」「慣れが一番だ」とよく言われています。
たしかにこれには私も賛成です。
ですが、問題になるのは「慣れるために何を読めばいいのか」ということです。
これについても自分の経験でいくつか法則があるので、今回はリーディングの上達のために何を読むべきかについて説明していきます。
基本的に何を読むべきかは人によって異なりますので、私が挙げる法則に従ってそれぞれが自分に合ったものを選ぶ必要があります。
リーディングの勉強は何を読めばいいのか
リーディングの勉強をするとき、分からない単語や文法があまりに多すぎる文章を選択をしてしまうと、リーディングの勉強ではなく単語や文法の勉強になってしまいます。
これでは英文を読むことに時間を使えません。
自分のレベルに合ったほとんど調べることなく読める程度の内容のものを選ぶようにしましょう。
定量的に言えば、1つの文章内に分からない単語が1語程度のものが適切です。
自分のレベルに合ったものとポイントとしては似ていますが、日本語訳や説明がついていないものを使ってのリーディングの勉強はおすすめしません。
なぜならば、分からない箇所があったときにしっかりとした答え合わせができないからです。
自分で調べて解決することもできますが、その調べる作業に時間がかかってしまってはリーディングの勉強が進んでいきません。
日本語訳とできれば解説までも付いたものを使うことでスムーズに勉強が進められます。
インターネット上の海外のサイトなどは無料で読むことができますが、無料のものには日本語訳がついていないので、初心者のうちは練習のためであれば有料のものを使うことをおすすめします。
有料のものであれば、ネイティブスピーカーではない日本人でも読める標準的な英語で書かれていたり、日本語訳や解説まであったりと、無料のものと比べてはるかに学習がしやすいです。
経済学に興味がない人が経済について書かれた内容を読んでも楽しくありませんよね。
また、経済学の知識がなければ読んだ内容を理解していくのも簡単ではありません。
自分が興味のあるものだと文章の背景が分かっていたり、読むことでさらにその分野の知識が増えたりというメリットがあります。
興味がある内容のものほどリーディングの勉強が楽しく、続けやすくなります。
英字新聞のように定期的に発行になるものは読むことが習慣化できます。
このように定期的に読むことができるものやシリーズ化されているものはおすすめです。
「慣れ=習慣化」だと思うので、継続的に読むことができるものを選択するとよいです。
ざっと説明してきましたが、この4つの条件に当てはまるものをリーディングの勉強の材料としていけば、比較的苦労なく読む力がついていきます。
しかしながら、すべてに当てはまるものはなかなかありませんので、各自が何を重視するかを考え、決めていく必要があります。
「具体的には何を読めばよいのですか」という質問もいただくのですが、私としては村上春樹さんの作品の洋書版を大人の英語学習者にはおすすめしたいです。
日本人の小説家で作品が英訳されている人はほとんどいないのですが、村上春樹さんはほぼ全ての作品が英訳されています。
このようにすごく人気の作家であり、村上春樹さんの作品が好きな人も多いですし、内容も読み応えがあります。
村上春樹さんの作品は原文も難しくない日本語で書かれているため、それを英訳した洋書も語彙のレベルなどが高くありません。
そのため、リーディングの学習の素材としてはかなり良いと思います。
購入をしたいのであれば、Amazonで「村上春樹 洋書」と検索してみてください。
たくさんの作品が出てくるので、自分が日本語版ですでに読んだことがある作品や興味がある作品を選ぶようにしましょう。
ちなみにリーディングの練習をメインにした英語教材はありませんので、私はTOEICの勉強も兼ねて書店でリーディング用の参考書を買って勉強をしてきました。
今は日本語訳がなくても、少し調べる程度で理解できるので英字新聞(Japan Timesなど)を月に一度程度買ってそれを隅から隅まで読んだりしています。
このような読み方では、時事についての情報はタイムリーに得られませんが、200円弱で大量の英文を読めるのでコスト面では文句なしです。
英語の上級者になれば、私のように英字新聞を読むことも有効なリーディングの学習になります。
英太オススメ!ChatGPTで英文法と英会話を効率的に習得する方法
次の講義はコチラ:英文の意味を文頭から理解する方法