リーディングのテクニック
これまでリーディングについて詳しく説明してきました。
今回はその続編として、リーディングで私が実際に使っているテクニックを説明していきます。
リーディングができない状態というものを私が定義するならば以下の2つです。
読むスピードが遅い
単語と文法および文章の背景知識の欠如のため意味を理解できない
つまりは「速く読めるか」ということと「読んだものを理解できるか」ということです。
この2つのうちどちらかでも欠けてしまうとリーディングができないことになります。
今回は後者の「意味を理解できない」を解消する方法を紹介していきます。
ただしこれは、単語や文法、文章の背景知識とは関係のないテクニックになりますので、それらはご自身で学習していただくようお願いします。
私が使っているテクニックですが、まずは簡単にできることからです。
それは、「接続詞に着目する」ということです。
例えば「because」とくればそれに続くのは「結論」なわけです。
「but」とくればそれに続くのは「逆説」なわけです。
「so」とこればそれに続くのは「順接」なわけです。
このように接続詞をその場その場でしっかりと意識していくと、文章の流れを理解しやすくなります。
文章の流れが理解できれば、それに続く話の内容も少なからず予測ができるため、文章全体の意味をより理解しやすくなります。
上に挙げた中学校で習うレベルの接続詞を意識的に見るだけでもこのようなメリットがあり、理解している接続詞が増えれば増えるほど文章の流れを読み取りやすくなっていくものです。
次にもう1つ応急処置的なテクニックを紹介します。
それは「形容詞をごまかす」というものです。
「a cute girl」は「かわいい少女」という意味です。
例えば、あなたが形容詞「cute(かわいい)」の意味を知らなかったとします。
その場合は「cute」をポジティブかネガティブかだけを文脈から判断するのです。
形容詞はいろいろな状態を表現する言葉ですが、大きく分ければ「良い」か「悪い」というどちらかのニュアンスを持ちます。
つまり、上の「a cute girl」の場合、「cute」を「ポジティブ(良い)」とだけ判断して読み進めればいいのです。
英文の意味を理解するにあたって大事なのは、やはり形容詞よりも主語と動詞です。
主語と動詞がしっかりと理解できれば、「誰が何をするか」という文章の軸は理解できます。
分からない形容詞があるからといってそれにストレスを感じてしまうのではなく、主語と動詞を意識しつつ形容詞をごまかして読み進めましょう。
ここで紹介した2つの方法は簡単で即効性もあるのでぜひ試してみてください。
次は、「読むスピードが遅い」を解消するためのテクニックを紹介していきます。
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