具体的な発音の学習方法
今回は発音の学習はどのように行っていけばいいのかということを説明します。
多くの人が中学などで経験をしてきたのが発音記号を使った学習です。
しかし、そのせいで発音の勉強を毛嫌いしてしまった人が多いのではないでしょうか。
日本語を飛び出して英語という他国の言葉を学びながら、さらに見るところ意味不明な記号まで学ぶ必要がある、これには多くの人がげんなりしたはずです。
発音記号を使った発音の学習というのが王道ではありますが、私は必ずしも発音記号が必要だとは思っていません。
むしろ発音記号を使った発音の学習は時代遅れだと私は思っています。
しかし、多くの英語のプロや学校の先生は発音記号の重要性を説きます。
ですが私の意見として、時代が進み、教材や学習方法が進化したので発音記号はもはや必要がないと言えます。
そもそもなぜ発音記号があるのかと言えば、それは紙面上に書かれた単語の音を正確に伝えるためです。
例えばですが、「complete(完璧な)」という単語があったとします。
これが紙面上に書かれているだけではどう発音をしていいのか分かりません。
それを伝えるためのツールとして発音記号が必要になります。
上は「complete」という単語の発音記号です。
この発音記号を見て、実際に「complete」という単語を発音していきます。
発音記号を知っていれば、実際の音を聞かなくても、発音記号を見れば正しい発音が分かるというわけです。
ここで言う「発音記号を知っている」とは、それぞれの発音記号に対応をした音(声)の出し方を知っているということです。
つまりは、発音記号は英単語と実際の音の架け橋の役割をしているというわけです。
しかし、ここで私が強調したいことは、発音記号は紙面上に書かれた単語の音を理解するためのツールであるということです。
中学の授業を思い出してもらえば分かるのですが、教科書のみでそれに対してのCDはありませんでした。
同様に昔の参考書などもCDは付いていませんでした。
実際に「TARGET1900」という単語帳があり、この単語帳は私が高校のときに使っていた単語帳です。
実際に私が高校のときに使っていたTARGET1900
そして、この単語帳は受験用の優れた単語帳ということで今もなお多くの高校で使われています。
余談になりますが、受験マンガの「ドラゴン桜」にも登場する単語帳です。
現在のTARGET1900
しかし、私が使っていた今から15年以上前と現在では決定的に違うことがあります。
それは、単語帳にCDが付いているということです。
現在のTARGET1900にはCDが付いている(別売)
私が使っていた15年前はCDがなかったので、発音記号のみが正しい発音を知るすべでした。
ですが、今はCDが付いているので、発音記号を知らなくてもCDの音を聞けば発音が分かります。
(これは正しい発音をすでに理解している人の場合、正しい発音の身につけ方は後述します)
発音記号を必要と主張する人は、私と同じように単語帳や参考書にCDが標準で付いていない時代に英語を学んだ人が多いと感じます。
ですので、過去には発音記号は必須でしたが、今は必須というわけではありません。
つまりは、CDを通して学習をしていくことが主流の今、わざわざ発音記号を介して発音を理解する必要がもはやないということです。
CDの音を聞いて正しい発音を理解すれば、発音記号を確認する必要はありません。
大切なことは、聞いた音がどのように発音をしているかを学び、身につけることです。
そのための具体的な発音の学習方法は2つあります。
口の開け方、舌の動かし方などを学ぶ
正しい発音を身につけるために学ぶべきことは以下の3つです。
口の開け方
舌の動かし方
声の出し方
これをもっとも分かりやすく、そして時間をかけずに学ぶ方法は、実際にネイティブスピーカーが発音しているときの口の中の動きを知ることです。
「えっ?そんなことできるの?」と思わる人が多いかと思います。
ですが、今はできます。
時代の進化とともに英語教材も進化して、今ではネイティブスピークという発音の教材を使えば、ネイティブスピーカーが発音しているときの口の中の動きを特殊なCG動画で見ることができます。
この方法を使えば、テキストに絵と文章でどのように口を開けて、舌をどのように動かし、どのような息使いで発音をするのかが書かれているのを見て学ぶという面倒な学習は不要です。
ネイティブスピークでも発音記号について触れてはいますが、それはなんとなく見ておく程度で覚えなくても問題はありません。
なぜならば、先ほどもお伝えしたとおり、正しい発音が分かり、できるようになれば、発音記号を見なくても聞くだけでどの発音かが分かるようになるからです。
この方法がもっとも効率的に正しい発音を覚えることができます。
音を聞いて感覚的にそれに合わせて発音をする
CDの音に合わせて、それを聞いたまま真似をして発音してみるという方法です。
この時、CDの音に自分の声が共鳴するように舌の位置や口の開け方を変えていきます。
CDの音と共鳴するのが正しい発音になります。
この方法はCDの音さえあれば学習できるので場所を選びません。
しかし、ネイティブスピークと比べれば正確さに欠けるものです。
また、ただの英会話シーンなどを聞くだけのCDでは学習ができません。
ちゃんと英語の音を1つずつ発音しているところを聞けるものでないとダメです。
子どもは聞くことで正しい発音を身につけることも可能ですが、私たちはもう子どもではないので自然に発音が身につくとは考えがたいです。
やはり正しい口の開け方や舌の位置を学んでしまうという方法が現実的です。
これと同様に英会話シーンのCDを聞き続けていれば正しい発音が身につくというのも現実的ではありません。
すべての人が正しい発音が身につかないとは言い切れませんが、通常それで身につくのはイントネーション程度のものです。
むしろ自分流の間違った発音が身についてしまう可能性が高いので危険です。
そんな安易な方法に期待するのではなく、ここで説明をした方法で学習するようにしましょう。
そうすれば、難しいと言われている発音の学習を、発音記号を学ぶこともなく、効率的にすることができます。
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