カタカナは英語ではない
中学や高校で英語を学んだとき、英単語の発音をカタカナで表記しませんでしたか?
教科書や単語帳に登場する英単語の周辺に、発音をカタカナで書き込んだ記憶がきっとあるはずです。
私も当時、発音記号というものが意味不明であったため、英単語を覚えるときは発音をカタカナで覚えていました。
language ランゲージ
language ラングイッチ
たぶん、上に書いたようにそれぞれの人が自分自身が聞こえたままそれをカタカナで表現していたことでしょう。
しかし、カタカナは発音を学ぶ上でまったくと言っていいほど役に立たない、むしろ正しい発音を遠ざけてしまうことになります。
カタカナで発音を学ぶ習慣は、CDなどの音声による教材が充実していない時代の負の遺産でしかありません。
カタカナと英語の発音はまったく別物です。
実際に上に挙げたように、「language」という同じ単語でも「ランゲージ」と「ラングイッチ」いう具合に、聞こえたままの音をカタカナで表すことで人によって違いが出てしまいます。
例えるのなら伝言ゲームのようなもので、本来は「英語⇒発音」という流れを、「英語⇒カタカナ⇒発音」という流れにすることで間違いが生じてしまうわけです。
カタカナとは英語の音を無理やり日本語の音に置き換えただけのものであって、それは英語の正しい発音ではありません。
ですが、授業を通してCDなどの音声が活用しづらかったことや、中学生にいきなり正しい発音をとなるとちょっと難しいので、このようにカタカナ表記で発音を覚えさせてきたのだと思います。
このような理由がカタカナを使う背景としてあり、つまりは正しい発音を覚えるためのカタカナではないということです。
カタカナを利用することで生じる問題を上に書いた「language」という単語でより詳しく説明します。
この単語でもっとも注意をしないといけないのは「L」の音です。
日本語のカタカナであれば「R」で書き出すのですが、英語となれば似た音として「R」と「L」が存在します。
「R」は口を「ウ」を発音する形にして突き出してから「ラ」を発音するようなイメージで発音します。
それに対して「L」は舌を上の歯茎のあたりにつけて発音します。
このようにまったく発音の仕方が違う音であってもカタカナで表すと同じ音になってしまうものです。
「R」も「L」もカタカナで書けば同じ「ラ行」になってしまい、区別はできません。
だからこそ、発音の学習にカタカナを用いることは間違いです。
英語には日本語と違った発音が多数あります。
そもそも日本語よりも英語の方が音の数が多いので、日本語の発音を用いて全ての英語の発音を表現することはできません。
このような日本語にない発音、日本語とは違った発音を知り、学び、覚え、実際にできるようになることが発音の学習になります。
ですので、これから英語の発音を学ぶにあたってはカタカナを用いないことです。
どんな音か見当をつけるためのきっかけでカタカナを用いることはいいかもしれません。
しかし、カタカナを通して発音を覚えることは正しい発音が身につかないのでするべきではありません。
厳しい言葉ですが、カタカナを通して英語を理解している限りは、いつまでたっても中学生レベルの英語力から抜け出せないでしょう。
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