簡単な英語が話せれば問題なし
簡単な英語が話せれば、それだけでコミュニケーションの手段としてまったく問題がないと最近分かりました。
私は英語が好きで、仕事でも英語を使っているので、限界まで英語を極めようと努力をしています。
このような目標や目的がある人にとって高度な英語力を目指すのは当然のことです。
しかし、ただ趣味や旅行のためにと考えて英語を勉強しているのであれば簡単な英語が話せれば問題はありません。
なぜなら英語話者のうち、英語ネイティブスピーカーは世界人口の4.68%しかいないからです。(Wikipediaからデータを引用)
すなわち、世界の95.32%の人は私たちと同じく外国語として英語を話すノンネイティブの英語話者なのです。
英語を母国語とする国にでも行かない限り、95.32%のノンネイティブと英語で会話をすることになります。
いや、最近は英語を母国語とする国に行ってもノンネイティブと英語で話すことさえ多くなってきました。
ロサンゼルスに行ったとき、マクドナルドの店員もスーパーの店員もノンネイティブであったため、お互いの英語が聞き取りづらいということを経験しました。
日本でもそうですが、大都市ではコンビニの店員を中国などアジア系の国の人がしているように、どの国に行ってもノンネイティブと英語で話すことになります。
つまりは、ノンネイティブレベルの簡単な英会話ができればそれによってコミュニケーションが取れる人の割合は95.32%であり、そこからさらに高度な英語を目指しても同レベルでコミュニケーションが取れる人の割合は4.68%しか上昇しないということです。
仮に一生懸命になって難しい英語の単語や表現、文法を覚えても、それを聞いた相手が理解できない場合の方が多いということです。
コミュニケーションとはこちらも理解でき、相手も理解できる関係で成立します。
このような理由から、無理に難しい英語を覚えてそれを話しても、実は通じなかったりするものです。
ノンネイティブ同士の会話であれば平易な英語に徹した方がうまくいきます。
難しい英語は覚えれば英語力アップにはつながりますが、それが100%コミュニケーションの円滑化につながるわけではありません。
また、逆もしかりで英語ネイティブスピーカーがわれわれ日本人の顔を見れば、英語ノンネイティブであることはすぐに分かります。
この場合、こちらに十分な英語力がないと分かれば、相手もこちらに配慮をしてくるものです。
そういう意味では、ネイティブレベルの英語力というのはあれば幸せなのですが、過剰とも言えます。
簡単な英会話を目指すのなら十分に実現可能な目標であり、ネイティブレベルを目指すのであれば苦しい目標になってしまいます。
まずは簡単な英語を話せるようになることが大切です。
実際にはそれだけでコミュニケーションの手段として英語は役割を果たしてくれます。
この事実をもう少し詳しく見ていきましょう。
誰もが知るソフトバンクの孫正義社長がいます。
孫さんは英語での交渉やプレゼンで次々と大きな契約を成立させることで有名です。
iPhoneの独占販売権をAppleから獲得し、日本にiPhoneを持ち込んだのも孫さんです。
このように英語での仕事で大きな実績を出している孫さんですが、孫さんの話す英語には難しい単語がほとんど登場しません。
これについて、「英語は1年でマスターできる/三木雄信」の中でも以下のように言及されていました。
孫さんのスピーチは、日常英会話でよく使われる基本的な「Oxford 3000」の単語だけで、スピーチの93%がカバーされていました。
ちなみに残りの7%は、固有名詞や「ah〜」という言いよどみでしたから、実質的には「Oxford 3000」でほぼすべてをカバーできていることになります。
※Oxford 3000とは、日常英会話でよく使われる単語3000語のこと
たった3000語でiPhoneの独占販売権を獲得できるほどの英語が話せてしまうのです。
話している英語が高度かどうかの問題ではありません。
自分の口から英語を話すことに意味があり、相手に熱意や思いが伝わるのです。
私自身、英語の交渉を何度も経験していますが、孫さんが通訳に代わりに話してもらっていたらこれらの契約は決して成立していなかったと思います。
われわれノンネイティブの日本人は簡単な英語で十分で、それで困ることはありません。
どうでしょう、この事実を知ったことでだいぶスピーキングの勉強のハードルが下がったと感じませんか?
思った以上に簡単だと分かれば、やる気になりますよね。
次からは具体的なスピーキングの勉強法について説明をしていきます。
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