英会話学校で話せても現実では通用しない

これまでの講義で説明したとおり、私は英会話学校の仕組みやコストを知った上で、英会話学校に通うことはおすすめしていません。

 

理由はそれ以外にもあり、この記事のテーマでもある「英会話学校で話せても現実では通用しない」というのも大きな理由です。

 

考えれば当然のことですが、英会話学校では授業料としてお金を支払ってその対価としてネイティブスピーカーに相手をしてもらうことになります。

 

それに対し、現実の世界ではお金の受け渡しがないという条件下でネイティブスピーカーと英語で話すことになります。

 

つまり、同じface-to-faceの対話であっても、そこに金銭の授受があるかないかで相手の態度というのはまったく異なるわけです。

 

だからこそ、英会話学校のみでレッスンを積んでも実際の会話では通用しないと私は感じています。

 

では、具体的に何が実際の会話と異なるのか、その点について見ていくことにしましょう。

 

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間違えれば見限られる

 

英会話学校ではあくまでも練習の場です。

 

間違っても、会話につまっても、講師が親切にこちらに付き合ってくれます。

 

それに対して現実の世界では、間違えば「この人は英語ができない」と判断され、会話につまれば時間の無駄になるので相手をしたくないと感じるものです。

 

そして、このように思われてしまったらそれ以上の関係に発展させることは難しいでしょう。

 

英会話学校でしているような生易しい会話というのが通用しないのが現実の世界です。

 

 

調べることはできない

 

英会話学校では分からないことがあったり言葉につまれば、辞書を引いて解決して進めていくこともできます。

 

しかし、現実の世界では、会話中に辞書を引いたりと会話を中断させることが認められません。

 

相手に迷惑がかかってしまいます。

 

そもそも辞書なしで会話に挑むというメンタルは、英会話学校のレッスンを通して身につくものではありません。

 

 

緊張感がない

 

いつも同じスクールに通い、同じ場所で、同じ講師と会話をする。

 

もちろん英会話学校に通いはじめたばかりのころはこんなレッスンでも緊張感があるでしょう。

 

しかし、通い慣れてくると日に日に緊張感はなくなっていきます。

 

このように英会話学校の環境で英語を話すことに慣れてしまった人が実際の会話に挑むと激しい緊張感に襲われてしまうものです。

 

そして、ネイティブスピーカーを目の前に黙り込んでしまう、、、ということになります。

 

英会話学校でしか会話の経験がない人が現実の世界で自分の持っている英語力をそのまま発揮するのは非常に難しいです。

 

本番さながらの緊張感は英会話学校では味わうことはできません。

 

 

相手に対して一歩目を踏み込む勇気

 

英会話学校は行けば講師がそこにいて英語を話す相手をしてくれます。

 

しかし、実際の世界では相手がそこにいてくれることはありません。

 

日本人の顔をした私たちが外国人と英語を話したければ、私たちから英語で話しかける必要があります。

 

そして、相手に対して踏み込む一歩目の勇気というのは、英会話学校では絶対に経験もできなければ、身につくものでもありません。

 

なぜならこれは実際の会話を通してしか経験できないことだからです。

 

どれだけ英語が話せるようになっても、相手に話しかける第一歩を踏み出す勇気がなければ、実際の会話は始まりません。

 

これが現実の世界です。

 

逆に、突如相手からの一歩目があり、その対応に迫られることもあります。

 

そんな時、テンパらずに対応できるでしょうか。

 

これも英会話学校では経験できないことです。

 

 

聞き取れない

 

英会話学校ではいつも特定の講師の英語を聞くことになります。

 

また、講師は生徒が聞き取りやすいように英語を話してくれます。

 

しかし、現実世界では毎回違う相手と話すことがほとんどです。

 

つまりは普段から聞き慣れていない人物の英語を聞くことになります。

 

さらには、英会話学校の講師のように聞き取りやすく話してくれるわけでもありません。

 

話すのが早い、話し方に癖がる、発音に癖がある、声が小さいなどなど人によって話す英語は千差万別です。

 

このように実際の世界では誰の英語でも聞き取れる必要がありますが、英会話学校では講師の英語だけ聞き取れればOKです。

 

いかに英会話学校のレッスンでは限定的な聞き取りしか身につかないかがお分かりいただけるかと思います。

 

 

■まとめ

 

ここで綴ったとおり、英会話学校での実力は実際の世界での実力ではありません。

 

ですので、英会話学校一辺倒の練習をしている人は少し考え直した方がよいかもしれません。

 

もちろん、現実の世界で通用するための英語力をつけるために英会話学校で練習を積むのは良いことです。

 

しかし、英会話学校での練習だけで満足をしてしまい、現実の世界で英語を使わないというような人はちょっと危険ではないでしょうか。

 

金銭の授受という前提がある英会話学校で話せるのは当たり前であって何もすごいことではありません。

 

それはあなたの力以上に、合わせてくれる相手の力が大きいからです。

 

英会話学校だけで満足をしていたら、悲しい話ですが、内弁慶みたいなものです。

 

英会話学校は練習の場として捉えてどんどん実践で本当の英語力をつけることをしてください。

 

英会話学校で本物の英会話が完成することはない、この事実は認識しておきましょう。

 

 

 

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