英会話学校に行くなら大手?個人経営?

ここでは実際に英会話学校に通おうと思ったとき、どのスクールを選択すべきか、まずはじめに考える必要があることを説明していきます。

 

「この学校がおすすめです」というように具体名を出したいのですが、私はすべての英会話学校に通ったわけではありません。

 

そのため、すべて実体験による情報を提供できるわけではないので、考え方としてお話しさせていただきます。

 

まずはじめに考えるポイントは、「大手スクール」か「個人経営のスクール」のどちらにするかということです。

 

それぞれにメリットとデメリットがあるので、まずはそれを理解する必要があります。

 

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大手スクールの場合は生徒数が多いので、グループレッスンを選択すると、レベルごとにグループが細分化されているため、自分のレベルに合ったレッスンを受けられる可能性が個人経営のスクールよりも高くなります。

 

これと同様に講師の数も多いので、講師の専門性を高くすることも個人経営のスクールよりしやすいです。

 

分かりやすく言うならば、一人の講師が子どもから社会人まで、初心者から上級者まで、日常英会話からビジネス英語まで、さらにはTOEICや英検までと広範囲なレッスンを担当することがないということです。

 

よって、講師が自分の担当するレッスンの範囲のみに集中しやすくなり、提供されるレッスンの質も上がります。

 

また、企業として教育がシステム化されているためか、講師への教育が個人経営のスクールよりも行き届いているように感じます。

 

前回の講義で、英会話学校が講師の教育に力を入れていないと指摘をしました。

 

たしかに講師の教育への投資には消極的ですが、個人経営のスクールで2人しかいない講師のために教育システムを作るのか、それとも大手スクールで全国に1,000人いる講師のために教育システムを作るのかを考えれば、後者の方が投資はしやすいはずです。

 

なぜなら、たとえば講師の教育マニュアルの制作に100万円がかかったとしたら、大手スクールでは1,000人でその金額を割って一人当たり1,000円です。

 

しかし、個人経営のスクールでは一人当たり50万円(100万÷2=50万円)になってしまいます。

 

このように数字を見れば、個人経営のスクールの方が大手スクールよりも講師への教育に消極的になるのは仕方がありません。

 

続いてレッスンの中止リスクについてです。

 

突如、講師が欠席とか母国に帰ってしまったということはよくある話ですが、大手スクールには多くの講師が在籍しているため、代わりの講師がレッスンをしてくれるのでレッスン自体が中止になることはありません。

 

その日は中止になることはあったとしても、すぐに代わりの講師を割り当ててくれます。

 

大手はこのように仕組みがしっかりと作られています。

 

しかし、仕組みがしっかりと作られているゆえに仕組みに従う必要があります。

 

講師と仲良くなってプライベートで遊びに行くとか、講師の良心で授業を延長してもらえるなどということは考え難いです。

 

これもたとえ話を出せばイメージがしやすいです。

 

個人経営の定食屋ならば、店主の良心で「ご飯を大盛りにしておくね」とか「今日は一品サービスしといたよ」ということができますが、チェーン店、たとえば吉野家やガストで店員が「ご飯を大盛りにしておくね」とか「今日は一品サービスしといたよ」ということはまずありません。

 

この話のとおり、大手はルールどおりしっかりと運営されるため、個人の裁量が入りづらく、サービスという概念はないです。

 

そして、次がもっとも重要なことかもしれません。

 

大手スクールは誰もが知る大手ゆえに宣伝広告費にお金をかけているので、その分の費用というのが差し引かれたものが実際のレッスンの価値となっています。

 

大手英会話学校の宣伝広告に超大物芸能人が起用されているのは誰もがよく見かけるはずです。

 

はたして彼らに対して一体いくらのお金が我々の支払った授業料から捻出されているのでしょうか。

 

また、テレビ、ラジオ、インターネット、電車の中吊り広告でも大手スクールの宣伝広告を目にします。

 

まさに宣伝広告費のばらまき状態という感じです。

 

これに対して個人が経営する英会話学校では、宣伝広告費に大手のようにお金を投じていないため、自分が支払った料金が宣伝広告費に回っている割合は低くなります。

 

しかし、人数が大手スクールと比較して少ないため、グループレッスンの場合、幅広いレベルの人と一緒にレッスンを受けることになる傾向があります。

 

また、講師の人数が少ないため、一人の講師が子どもから大人まで、初心者から上級者まで、日常英会話からビジネス英語までと広範囲なレッスンを受け持っているため、レッスンの質は下がりがちです。

 

講師の人数が少ないので、自分に合わないと感じた場合の講師のチェンジなども柔軟ではありません。

 

講師が欠席したり、国に帰ってしまった場合はレッスンが中止ということもあります。

 

そして、代わりの講師がいないため、レッスンが再開されないということもあります。

 

講師への教育についても、個人経営のスクールに講師への教育を専門にした部門があるとは思えません。

 

このように大手スクールほど仕組み化されていないのが個人経営のスクールです。

 

しかし、仕組み化されていないゆえにレッスンをちょっと延長してくれたり、プライベートで講師とご飯に行ったりということがあるのも個人経営のスクールの特徴です。

 

スクールを通して講師と普段からプライベートで遊ぶ友達になったということもあります。

 

長々と述べてきましたが、大手スクールにしても個人経営のスクールにしても一長一短な面があるので、あなたが何を重視するかがポイントです。

 

私は大手スクールの場合は広告宣伝に自分の支払った料金が回っていると思ってしまい、あまり気持ちが良いと感じません。

 

ですので、個人経営の英会話学校に通ってビジネス向けの英語を学んでいます。

 

もちろん、この英会話学校を見つけるまでに相当な調査をしました。

 

最終的にこの学校に通う決め手となったのは、「すべてのレッスンの内容をボイスレコーダーで録音してもいいか」と尋ねたところ、快くOKがもらえたからです。

 

それだけでなく、レッスンの内容、講師、料金など総合的に良い学校だと思って通うことができているので安心しています。

 

とは言っても大手には大手の安心感があります。

 

それぞれの人が何に価値を置くかでどちらを選択するべきかが決まります。

 

いずれにしても入学前の調査は必須になります。

 

大手、個人問わず、間違っても、調査が面倒だからという理由で見学に行った1校目に即入会してしまうなんてことはないようにしましょう。

 

最低でも3校くらいは見学に行き、比較をするようにしましょう。

 

調査に手間と時間がかかっても、良いスクールを見つけることができれば、そんな手間や時間はすぐに英語力という形で回収できてしまいます。

 

 

 

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次の講義はコチラ:マンツーマンかグループレッスンかどちらを選択すべき?

 

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