英語力は年収に反映されるのか

英語を学ぶ目的は人それぞれです。

 

外国人の友達を作りたい、海外旅行に行きたい、このような娯楽的な要素を目的にしている人も多くいます。

 

それとは対照的に私はサラリーマンであることもあり、周りには年収を上げることを目的に英語を勉強している人も多くいます。

 

ここで気になるのは、英語力が年収にどの程度の影響を及ぼすのかということです。

 

英語力と年収の関係についてはいろいろな調査結果があり、その答えは様々です。

 

ホンマでっかTVというテレビ番組であったり、ビジネスマン向けの雑誌のPresidentであったり、いろいろなところでこのような調査結果を見たことがあります。

 

引用するデータが古いものになってしまいますが、2008年5月号のPresidentでは、以下のような調査結果が記されていました。

仕事をしている30〜40代男女1,000人にアンケートを実施。

 

TOEIC760点以上、TOEFL540点以上、英検準1級以上のいずれかを持つ人を英語ができる人と定義する。

 

これら3つのいずれも保有しない人を英語ができない人と定義する。

 

英語ができる人の平均年収は704万円

 

英語ができない人の平均年収は494.6万円

 

その差はおよそ210万円

 

Presidentでは210万円という年収差が出ていますが、たしかに英語ができる人の方が100万円は年収が高いと私も感じています。

 

このような調査結果を聞くと、それなら英語を身につけて年収をアップしようと考える人もいますが、ちょっと違う角度から物事を見る必要があります。

 

当然のことですが、「英語力⇒年収」という構図ではなく、「英語力⇒就職⇒年収」や「就職⇒英語力⇒出世⇒年収」という構図を考えなければなりません。

 

つまり、英語力があるために給料が高い会社に入ることができ、英語力があるために出世でき、その結果として英語が話せない人よりも高い年収を得ることができるようになるわけです。

 

英語力が年収に直接的に結びついているわけではなく、英語力があるゆえに採用試験を突破できる、そして入社した会社でも仕事をこなすことができるという流れが正しいのです。

 

結局のところ、英語力は会社という組織に入ってはじめて年収に影響を及ぼすという前提があります。

 

ですので、社会人としてのマナーやスキルなしにひたすら英語を勉強して英語力だけを圧倒的に身につけたとしてもそれが年収に反映されることはありません。

 

最近では、英語力は就職や転職試験でのフィルターとして使われることが多いです。

 

英語力がなければ就職試験さえ受けることができない、英語力があるのは当たり前でそれ以外にどんなスキルがあるのかが重視されています。

 

何か軸となるスキルや強みがあって、それに英語力が合わさってやっと年収に反映されてくるように感じます。

 

英語だけできればそれで高い給料がもらえるということは今の時代では考えがたいです。

 

英語力だけでいいのならば、外国人を採用すればコストとしても安くて済むからです。

 

もっというのなら、英語さえできれば人生は安泰ということもありません。

 

私の会社にいる人はみな英語が話せますが、それでもうつ病になる人もいますし、私を含め、将来に対して不安を持っている人も多くいます。

 

また、アジア圏を中心に国籍問わず英語を話す外国人が今後ますます日本の市場に入ってきて、私たちのライバルになっていくでしょう。

 

このように、もはや英語力のみで勝負していけるわけではなく、英語力はあって当然の時代になりつつあります。

 

裏を返せば、すでに何か専門的なスキルや強みがある人は英語を身につければ年収を上げることができるというわけです。

 

英語は言葉というツールであり、上を目指す社会人にとっては自分のスキルや強みを生かすための補助的な立場でしかありません。

 

私の会社でもネイティブレベルの英語力を持つ人はたくさんいますが、彼らがもっとも出世をしているわけではありません。

 

英語力は彼らより低くても、人間力が高い人や仕事ができる人が出世をしているし、出世の候補になっています。

 

英語はコミュニケーションのためのツールとしての役割を果たす程度の実力を身につければまずは十分ではないでしょうか。

 

このレベルに達したら、英語以外の自分の強みに時間を投資した方が年収としてのリターンは大きくなります。

 

英語というのは学びはじめてできるようになると楽しくなるものです。

 

英語を楽しむことが目的であればこれでも問題ありませんが(私はこの典型ですが)、年収を上げることが目的であれば一定の英語力を得たら社会人としてのスキルを上げる方向へ進んでいきましょう。

 

英語を極めることは私にとって自己満足ですが、どれだけ極めても英語だけで億万長者になれるということはほぼないと思います。

 

上を目指すビジネスマンにとってこの時代、英語はもはや補助的な立場としてしか威力を発揮できないのだと感じます。

 

 

 

次の記事はコチラ:英語が話せるようになる魔法のような方法はない

 

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